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『メンタリスト』シーズン4第24話には、目撃した人に写真を見せたかと尋ねられ、「それをやれば〜」と先の展開を並べていくやり取りがあります。続けて、数を大きく言う推量や、出かけるついでの申し出の形をとった一言も出てきます。短い台詞のなかに、義務や予想の言い分けもそろっています。
仮定して結果を重ねる言い方、数を大きく言う推量、相手に尋ねる申し出の形を、会話の流れに沿って順に見ていきます。
「I do that, and ~」条件を置いて、先の流れを並べる
まず、写真を見せたかどうかを確かめる質問があり、それに対して先の流れを述べる返事が続きます。
— Did you show the witness the photo?
(目撃者に写真を見せたか?)
— I do that, and we have to go through Sac P.D. Homicide, and they’ll want to take the bust, and we need the bust.
(それをやれば、Sac P.D. の殺人課を通さなければならなくなって、向こうは摘発を持っていきたがる。こっちにはその摘発が必要だ。)
The Mentalist Season4 Episode24 (The Crimson Hat)
質問の Did you show the witness the photo? は、show A B の形で「Aに Bを見せる」を表します。the witness が「目撃者」、the photo が「その写真」で、すでに話題になっている写真を指すため、the が付いています。
返事の I do that は、現在形のまま「それをやるとしたら」という仮定を表している形と読めます。if を使わず、短く言って and で結果をつなげる話し方です。Yes や No の代わりに、やった場合に起きることを述べる返し方になっています。
そのあとに and が三度続きます。we have to go through ~ は「〜を通さなければならない」という義務、they’ll want to ~ は「向こうは〜したがるだろう」という予想、we need ~ は「こちらには〜が必要だ」という必要を表します。have to、‘ll want to、need と形の違う表現で、性質の異なる三つの結果が並んでいます。
bust は、警察の摘発や検挙を指す語として使われます。take the bust は「その摘発を自分たちのものにする」、need the bust は「その摘発が必要だ」で、同じ語を繰り返して二つの側の事情を対にしています。Sac P.D. Homicide は、名指しされた別の組織の部署名として台詞に出てくるだけで、ここでは部署名としてそのまま受け止めれば十分です。
「Must be a thousand bad guys with ~」推量を大げさな数で言う
写真の話題のすぐあと、同じ会話のなかで、続けて推量の一言が出てきます。
— Must be a thousand bad guys with gold earrings, beards, and scars.
(金のイヤリングにひげに傷痕、そんな悪党は千人はいるに違いない。)
The Mentalist Season4 Episode24 (The Crimson Hat)
Must be ~ は、There must be ~ から There を落とした形と読めます。must は、根拠をもとにした確信の強い推量を表す助動詞です。「〜に違いない」と訳されることが多く、義務を表す have to の「〜しなければならない」とは別の使い方になります。
a thousand は文字どおりには「千」ですが、ここでは「それほど多い」という程度を強調する数として働いているように読めます。実際に数えた数字ではなく、「いくらでもいる」という量の感覚を伝えるための言い方です。ただ、この一言が軽口なのか、本気の見立てなのかは、台詞だけでは決まりません。
bad guys は「悪者」を表す口語的な語です。with は「〜をもつ」の意味で、あとに gold earrings, beards, and scars と名詞を三つ並べて、どんな悪者かを示しています。三つとも複数形で並べられていて、多数の人物にあてはまる特徴として挙げる形になっています。
「You want me to get you some doughnuts while I’m out?」出かけるついでの申し出の形
少しあとの同じ会話で、申し出の形をとった一言が出てきます。本気の申し出なのか軽口なのかは、台詞だけでは決まりません。
— You want me to get you some doughnuts while I’m out?
(出かけているあいだに、ドーナツを買ってこようか?)
The Mentalist Season4 Episode24 (The Crimson Hat)
You want me to ~? は、Do you want me to ~? の Do を落とした形と読めます。語尾を上げれば、「〜しようか?」と相手の希望を尋ねる申し出の形になります。want 人 to 動詞 で「人に〜してほしい」を表すため、me が「私が」、to get が「買ってくる」という行為を指します。
get you some doughnuts は、get some doughnuts for you の語順を入れ替えた形です。get は「手に入れる」の意味で、お店で買ってくる場合にも使われます。you を動詞の直後に置くと、相手のためにという向きがすぐに伝わります。
some は、「いくつか」の意味で、申し出や頼みごとの文でもよく使われます。数や量をぼかす働きがあります。doughnuts と複数形になっている点も、数を限定しない言い方に合っています。
while I’m out は、「私が外に出ているあいだに」という意味です。out は「外出中で」の意味で、while のあとは未来のことでも現在形で表す点も、使い分けの要所になります。
まとめ|仮定して並べる、大きく推量する、尋ねる申し出の形
I do that, and ~ で仮定して結果を並べ、Must be a thousand ~ で数を大きく推量し、You want me to ~? で相手に尋ねる申し出の形を見てきました。短い台詞のなかに、義務、予想、必要、確信の強い推量、申し出の形がそろっています。
結果を重ねて述べる返し方に注目して観ると、会話の運びが見えてきます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面ごとの英語が見えてきます。


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