「It’s over.」と「It’s still on.」はどう違う?形式論で食い下がり、皮肉で返す英語|『メンタリスト』S04E14で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「It's over.」と「It's still on.」はどう違う?形式論で食い下がり、皮肉で返す英語|『メンタリスト』S04E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第14話には、ある裁判をめぐる言い合いが出てきます。「もう終わりだ」と言い切る言葉と、「形式の上ではまだ続いている」と返す言葉が、短いやり取りの中で向き合っています。

証拠を問われたときの皮肉な返し、終わりと続きの言い分、時間が迫るときのひと言を、台詞の形に注目しながら、場面の流れに沿って順に確かめていきます。

目次

「That’s the first correct statement you’ve made.」証拠を問われて返す皮肉

序盤の言い合いは、証拠の有無を問う一言から始まります。

— This is it? This is all your evidence?
(これで全部? 証拠はこれだけ?)
— Well, of course there’s my gut, too, but I didn’t think you’d take that very seriously.
(まあ、もちろん私の直感もありますが、それを真剣に取り合うとは思いませんでした。)
— That’s the first correct statement you’ve made.
(それが、これまでで最初の正しい発言です。)
The Mentalist Season4 Episode14 (At First Blush)

最初の This is it? は、「これがそのすべてなのか」と確かめる問いです。続けて all your evidence と言い直し、同じ内容を二度重ねています。疑いの強さが、言葉の重なりから伝わってきます。

返しの台詞にある gut は、ここでは「直感」を指す語です。of course と too で「証拠のほかに直感もある」と付け足し、I didn’t think you’d ~ で、相手がどう受け取るかを先に口にしています。take ~ seriously は「〜を真剣に受け止める」という意味です。

最後の That’s the first correct statement you’ve made. は、first が皮肉の中心です。直前の台詞の内容を「正しい」と認めながら、「これまでの発言は正しくなかった」という含みを残しています。the first ~ you’ve made は、現在完了で「これまでにした中で最初の」と数える形です。相手の言葉を認めたうえで突き返す切り返しは、会話で見かけることがあります。

「It’s over.」と「It’s still on.」終わりと続きの言い分

同じ会話の少しあとで、話し合いそのものを打ち切ろうとする台詞が出てきます。

— Jane, you understand this whole conversation’s pointless, right?
(ジェーン、この話し合いは全部無意味だと分かっていますよね?)
— I mean, the jury’s started deliberating. It’s over.
(つまり、陪審はもう評議を始めています。終わりです。)
— Well, the verdict hasn’t been read yet, so technically, it’s still on.
(まあ、評決はまだ読み上げられていないので、形の上では、まだ続いていますよ。)
The Mentalist Season4 Episode14 (At First Blush)

一つ目の台詞は、名前を呼びかけて切り出します。you understand ~, right? は、文末に right? を付けて「分かっているよね」と念押しする形です。pointless は「意味がない」という意味の形容詞です。

二つ目の I mean, は、言いたいことを補足する前置きです。the jury’s started deliberating は、陪審が評議を始めたという現在完了の文で、始まった状態が今も続いていることを表します。そのうえで It’s over. と短く言い切り、話は決着済みだと示しています。

三つ目の台詞は、the verdict hasn’t been read yet で、評決がまだ読み上げられていないという事実を挙げています。hasn’t been read は現在完了の受け身で、yet は「まだ」の意味です。そこから technically, it’s still on. と続きます。technically は「厳密に言えば、形式の上では」という意味で、still は「まだ」、on は「進行中」を表します。

over は区切りが付いた状態、on は続行中の状態です。technically が付くことで、実際の流れがどうであれ、手続きの上では終わっていないという言い分が加わると読み取れます。この時点で、評決の中身は示されていません。

「We need to hustle.」残り時間が少ないとき

エピソードの後半にも、時間の流れを意識した台詞があります。

— Bad news. That was a friend from the courthouse. The jury didn’t order dinner. They’re closing in on a verdict.
(悪い知らせです。今のは裁判所の知り合いからでした。陪審は夕食を頼みませんでした。評決に近づいています。)
— Hmm. We need to hustle.
(うーん。急ぐ必要があります。)
The Mentalist Season4 Episode14 (At First Blush)

Bad news. は、先に「悪い知らせ」と置いてから本題に入る切り出し方です。That was a friend from the courthouse. は、今の連絡が裁判所の知り合いからだったと説明する一文で、was は過去形で、連絡がすでに済んだことを示します。

The jury didn’t order dinner. は、陪審が夕食を注文しなかったという過去形の否定文です。続く They’re closing in on a verdict. は現在進行形で、評決に近づいている最中だと伝えます。close in on ~ は「〜に迫る」という意味の句です。

返事の We need to hustle. は、need to で必要性を示し、hustle で「急ぐ」と言っています。hustle は口語で、きびきび動くニュアンスを持つ語です。前半で手続きの上の「まだ続いている」を理由にしていた状況が、ここでは評決が近いという現実の時間として、台詞に表れています。

まとめ|終わりと続きを言い分ける英語

That’s the first correct statement you’ve made. の皮肉、It’s over. と technically, it’s still on. の対比、We need to hustle. の急ぎの一言を見てきました。相手の言葉を認めて突き返す返し、形式を理由に食い下がる返し、時間の切迫を告げる言い方がそろっています。

次回も『メンタリスト』と一緒に、英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事も、あわせて読むと場面ごとの英語が見えてきます。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次