海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン4第21話には、誰に何をさせるかを言い渡す台詞と、それに続く短い了承の言葉が、場面を変えて出てきます。この記事では、調べに行く指示、人を呼び寄せる指示、部屋の割り当ての三つの場面を取り上げます。
指示の出し方と引き受け方は、職場の会話にも置き換えやすい題材です。短い台詞が中心ですが、それぞれの形の違いを順に見ていきます。
「You and ~ go and check it out」宛先を示した指示の出し方
最初の場面では、宛先を名前で示した指示が二つ出てきます。まず、調べに行くよう頼む指示です。
— You and Rigsby go and check it out.
(あなたとリグスビーで、確かめに行ってください。)
The Mentalist Season4 Episode21 (Ruby Slippers)
You and Rigsby は、宛先を示す部分です。リグスビーを含む二人に向けた指示であることが、名前から分かります。go and check it out の check ~ out は「〜を確かめる」という意味で、go and ~ は「行って〜する」という形です。見出しの Go and check it out. は、この指示の動詞部分を取り出した形になります。it は、直前までの話題に出ていたものを指しており、この台詞だけでは何かは分かりません。
もう一つ、別の二人に向けた指示も出てきます。
— I want you and Jane to go talk to Archie Sr.
(あなたとジェーンで、アーチー・シニアに話を聞きに行ってほしい。)
The Mentalist Season4 Episode21 (Ruby Slippers)
こちらの I want you and Jane to go talk to ~ は、want ~ to …(〜に…してほしい)の形で、自分の希望として頼む言い方です。命令形の You and Rigsby go … と比べると、「してほしい」と述べる分だけ、依頼の形になっています。また go and check に対して go talk と、and が省かれた形も出てきます。動詞を二つ並べるときに and が入る形と入らない形の両方が、この短い場面に収まっています。
宛先の置き方も共通しています。どちらの台詞も、you and ~ で二人組を示し、そのあとに行き先や用件を続けています。誰に頼むのかを名前で先に示してから、何をするかを述べる順序です。
「bring him in」と「hold on to ~」連れてくる人と、手元に置く人
場面が移ると、人をどう動かすかを述べる台詞が出てきます。
— Okay, bring him in, but I’m gonna hold on to the kid’s dad for as long as I can.
(わかった、連れてきて。ただし、その子の父親は、できるだけ長く手元に置いておく。)
— Okay.
(了解です。)
The Mentalist Season4 Episode21 (Ruby Slippers)
bring ~ in は、「〜を連れてくる」「〜を呼び寄せる」という意味の句動詞です。him は、直前までの話題に出ていた人物を指しています。この台詞だけでは、誰を指すかは分かりません。
後半の hold on to ~ は、「〜を手放さずにいる」という意味です。for as long as I can は「できる限り長く」を表します。ここでは、父親を手元に留めておく、という意味合いで使われています。同じ回の別の記事で扱った Hold on. は「待って」という呼びかけでしたが、hold on to ~ は「〜をつかんでおく」という別の使い方です。
構造としては、but を挟んで二つの方針が並んでいます。前半は、ある人物を連れてくるよう頼む指示です。後半は、自分の側でしておく方針の宣言です。I’m gonna ~ は I’m going to ~ のくだけた発音を写した形で、これからする予定を述べています。最後の Okay. は一語の短い了承です。また for as long as I can のように、as ~ as … の形で程度を示す言い方も、この一文に含まれています。
「Where do you want to put ~?」置き場所を決め、満員を冗談にする
さらに場面が移ると、取調室の割り当てを決めるやり取りがあります。
— Where do you want to put this one?
(この人はどこに入れる?)
— Interrogation rooms one and two are in use.
(取調室の1と2は使用中です。)
— I’ll put him in three.
(3に入れます。)
— That’s it. Our stables are full. We get any more suspects, we’re gonna have to convert the janitor’s closet.
(これでおしまい。うちの馬小屋は満員だ。容疑者がこれ以上増えたら、用務員の用具入れを転用するしかない。)
The Mentalist Season4 Episode21 (Ruby Slippers)
Where do you want to put ~? は、置き場所の希望を尋ねる形です。want to ~ を使うことで、相手の考えを聞く言い方になります。答えの are in use は「使用中です」、I’ll put him in three. の I’ll ~ は、その場で決めた行動を述べる形です。three は interrogation room three の略した言い方です。
最後の台詞は、割り当ての話にたとえを使った言い方を重ねています。stables は馬小屋を指す語で、部屋が埋まっている状況を、馬小屋が満員になったことにたとえています。convert ~ は「〜を転用する」という意味で、janitor’s closet(用務員の用具入れ)を部屋に転用するしかない、という誇張につながっています。We get any more suspects, ~ は、条件を表す if が省かれた形です。
二つ目の場面では、Okay. の一語で了承が示されます。置き場所の話では、I’ll ~ で決めたことが述べられます。割り振りのやり取りは、短い形の組み合わせで成り立っています。
まとめ|指示を受け、次の手を決める英語
You and ~ go and check it out や I want you and ~ to … で仕事を割り振り、bring ~ in や Where do you want to put ~? で人や場所を動かす。この回の割り振りの言葉は、短い承諾の返事とセットで出てきました。
誰に何を頼み、どんな言葉で受けているのかに注目して観ると、短いやり取りの働きがより身近に見えてきます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。


コメント