海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン5第9話には、責任者かと声をかけられ、そのうえでいつ帰れるのかと詰め寄られるやりとりが出てきます。待たされている側の訴えと、それを受ける側の短い返しが、短い間に並ぶ場面です。
英語では、急いでいると伝える言い方、分からないと答えたうえで相手を尋ねる返し、待ってもらうときの一言を、ひとつずつ英文に即して見ていきます。
「Are you in charge here?」責任者かどうかを確かめる
まず、声をかけるところから始まります。
— Hey. Are you in charge here?
(ちょっと。ここの責任者ですか?)
— Uh, yeah, sure.
(ええと、まあ、そうです。)
— Listen, I’ve been here for several hours now. I’m a busy man. When can I leave?
(聞いてください。ここにもう何時間もいます。忙しい身なんです。いつ帰れますか?)
— Uh, I don’t know. Who are you?
(ええと、分かりません。どちらさまですか?)
The Mentalist Season5 Episode9 (Black Cherry)
最初の Hey. は、相手の注意を引く呼びかけです。続く Are you in charge here? の in charge は「担当している」「責任を持つ」という意味で、here が付くことで、この場の責任者かどうかを確かめる問いになります。
この問いへの Uh, yeah, sure. は、短く肯定する返しです。Uh は言いよどみに使う間投詞で、yeah と sure が重なると、軽く受け入れる響きになります。この返事の答え手は、台詞だけでは確かめられません。
次の発言は、順に要点を並べる組み立てです。Listen で切り出し、I’ve been here for several hours now. で、ここにいる時間の長さを伝えています。I’ve been は現在完了の形で、過去から今まで続く状態を表します。I’m a busy man. で急いでいる事情を添え、When can I leave? と帰れる時期を尋ねます。can は、許可や可能性を尋ねるときに使う助動詞です。
返しの I don’t know. は、分からないと正直に答える一言です。そのうえで Who are you? と問い返しています。答えを持たないときに、相手の素性を尋ねて話を先へ進める形です。前半で答えられない旨を述べ、後半で質問に転じるため、やりとりが止まりません。
「say it all over again」同じ説明をもう一度求められる不満
同じ会話の続きでは、待たされている理由を訴える発言が出てきます。
— I told the officers what I saw. They said I had to stay here and say it all over again to you guys before I could leave.
(警官たちには見たことを話しました。帰る前に、ここに残って、あなたたちにもう一度最初から話すようにと言われたんです。)
The Mentalist Season5 Episode9 (Black Cherry)
I told the officers what I saw. の what I saw は、見たことを表す名詞節です。tell のあとに相手と内容が並び、「警官たちに、見たことを話した」と言っています。
後半の They said I had to stay here では、had to が必要や義務を表し、stay here で、その場にとどまることが求められた様子が示されます。say it all over again の all over again は「最初からもう一度」の意味で、一度終えた説明を繰り返す負担を強調します。to you guys の guys は、聞き手が複数であることを示す砕けた言い方です。before I could leave は、帰れるのはそのあとだという順序を述べています。
この発言は、先ほどの When can I leave? の背景にあたる訴えです。帰れる時期を尋ねたあとで、なぜ待たされているのかを説明する流れになっています。
同じ会話の少しあとには、短い不満の一言が出てきます。
— This is ridiculous.
(ばかげている。)
The Mentalist Season5 Episode9 (Black Cherry)
ridiculous は「ばかげている」「あきれるほどだ」という強い形容詞で、This が今の状況全体を指します。前の説明と違い、理由を添えずに言い切る形です。発言した人物は台詞だけでは確かめられません。
「We’ll be with you in a moment.」待ってもらう一言
詰め寄られたあとには、待ってもらうための一言が出てきます。
— We’ll be with you in a moment.
(すぐに対応します。)
The Mentalist Season5 Episode9 (Black Cherry)
be with you は、相手の用件に取りかかることを表します。in a moment は「ほどなく」という意味で、we は対応する側をひとまとまりで示す主語です。待ってほしいという頼みの形を取らず、これから対応するという見通しを短く伝える言い方です。主語が we、動詞が will be という未来の形である点も、対応の見通しを示す働きにつながっています。
ここまでの三つの返しを並べると、使い分けが見えてきます。I don’t know. Who are you? は、答えを持たないときに相手の素性を尋ねる返しです。We’ll be with you in a moment. は、すぐには応じられないが対応はする、と伝える返しです。急ぐ側の When can I leave? は、期限が見えない状況で、見通しを求める問いと言えます。
まとめ|詰め寄られたときの返しと、待ってもらう一言
When can I leave? と詰め寄られたとき、I don’t know. Who are you? と問い返す形も、We’ll be with you in a moment. と見通しを伝える形も、場面に合わせて選べます。責任者を確かめる Are you in charge here? も、状況を整理する入口になります。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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