「a natural」と「a prodigy」はどう違う?才能をほめる英語|『BONES』S05E03で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「a natural」と「a prodigy」はどう違う?才能をほめる英語|『BONES』S05E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン5エピソード3では、捜査の途中でブースが少年にピアノを教えていた教師から話を聞く場面があります。教師は、かつての教え子だった少年の腕前を、驚きを込めていくつもの言葉でほめています。今回はこの場面を起点に、a naturalとa prodigyの違いを中心に、才能を表す英語を読み解きます。

「才能がある」を英語で言おうとすると、gifted や talented のほかにどんな言い方があるのか、迷うことも少なくありません。ほめ言葉の細かな違いに目を向けていきます。

目次

「a natural」と「a prodigy」、ほめ方の違い

ブースのオフィスで、教師のエレノア・ターナーは、少年が初めてピアノに触れた日のことを振り返ります。生徒のレッスンを見学させたあと、鍵盤に触れてみるよう勧めたときの話です。

Eleanor: Levi was fascinated, so I invited him to watch. And after my student left, I suggested Levi touch a few keys. Well, he was shy. But once he sat down, the boy was a natural.
(リーヴァイが夢中になっていたので、見学するよう誘ったんです。生徒が帰ったあと、少し鍵盤に触れてみたらと勧めました。あの子は恥ずかしがっていました。でもいったん座ると、生まれつきの才能があるのが分かりました。)

Booth: You started giving him lessons?
(それでレッスンを始めたんですか?)

Eleanor: Mm-hmm. I never charged him. He was a prodigy.
(ええ。お月謝は一度もいただきませんでした。あの子は天才でしたから。)

BONES Season5 Episode3 (The Plain in the Prodigy)

a naturalは名詞として使うと「生まれつきその素質がある人」を表します。教わらなくても自然にこなせる人に向けるほめ言葉で、be a natural at ~(〜の才能がある)の形でも使われます。年齢は問わず、スポーツや料理、人前で話すことなど、日常のさまざまな場面で使いやすい言い方です。

一方のa prodigyは「若くして並外れた才能を示す人」を指し、child prodigy(神童)の形でもよく使われます。若さと、周りとは段違いの水準の両方が含まれる語とされ、気軽なほめ言葉として使うと大げさに響くことがあります。

教師はまず座った瞬間の様子をa naturalと表し、レッスンを無償で続けた理由を語る段階でa prodigyと言い直しています。評価が一段上がっていく流れが、二つの語の差をよく表しています。once ~(いったん〜すると)を使ったonce he sat downも、恥ずかしがっていた様子からの変化を一言で示す言い方と言えます。

表現 意味 響き
a natural 生まれつき向いている人 日常的に使いやすいほめ言葉
a prodigy 若くして並外れた才能を持つ人 特別な称賛。軽く使うと大げさ
gifted 天賦の才能に恵まれた 改まった響き
talented 才能がある 最も広く使える

「by ear」と「all thumbs」、腕前を具体的に語る英語

この場面の冒頭で、教師は少年の演奏の記録を見せながら、そのときの驚きをこう語っています。

Eleanor: That was only his third lesson. He was playing Handel by ear. I had to record it. I was so flabbergasted.
(あれはまだ3回目のレッスンだったんです。ヘンデルを耳で聴いただけで弾いていました。記録しておかずにはいられなくて。本当にびっくり仰天しました。)

BONES Season5 Episode3 (The Plain in the Prodigy)

play by earは「楽譜を見ずに、耳で聴いた音をもとに演奏する」という意味です。そこから生まれたplay it by earは「その場の状況に合わせて臨機応変にやる」という意味の慣用句で、予定を決めきれないときによく使われます。flabbergastedは「あぜんとするほど驚いた」を表すくだけた形容詞で、surprisedよりもずっと強い驚きが伝わります。

話の途中、少年が教師の家を訪れたとき、生徒がベートーヴェンの曲を練習していたと聞いたブースは、自分のピアノ経験に触れます。

Booth: Ah. Beethoven. I took a few piano lessons, but, you know, all thumbs, so couldn’t quite work it out.
(ああ、ベートーヴェンか。俺も少しピアノを習ったんですけどね、ほら、不器用で、どうにもものにならなかった。)

BONES Season5 Episode3 (The Plain in the Prodigy)

all thumbsは「指が全部親指のよう」というたとえで、手先が不器用なことを表します。I’m all thumbs.の形で自分について言うことが多く、ブースのように軽い自虐として使えば、場の空気を和らげる効果もあります。couldn’t quite work it outは「どうにもうまくいかなかった」というくだけた言い方です。才能をほめる言葉と並べると、腕前を語る英語の幅が見えてきます。

まとめ|才能のほめ方にも段階がある

a naturalは生まれつきの素質を気軽にほめる言葉、a prodigyは若くして並外れた才能への特別な称賛です。by earやall thumbsとあわせて覚えると、腕前を英語で語るときの表現が広がります。

ほめ言葉の選び方に注目しながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。

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