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『BONES』シーズン5エピソード6では、アンジェラが子豚を一頭救いたいと言い出したことをきっかけに、ブレナンとアンジェラが言い合いになります。今回は、この小さなケンカの行方を追いながら、come around と humor という2つの動詞の違いを読み解きます。
どちらも「相手に歩み寄る」場面で使われますが、気持ちの向きがまったく違います。親友との意見の対立に、ブレナンがどう答えを出すのかも見どころです。
「come around」は、考えを改めて同意すること
アンジェラと気まずくなったブレナンは、スイーツの部屋を訪れます。相談ではなく雑談だと言うスイーツに対し、ブレナンは自分の見通しをはっきり口にします。
Brennan: Angela will come around.
(アンジェラはそのうち考えを改めるわ。)Sweets: You’re certain she will?
(本当にそうなると思います?)Brennan: Yeah. Eventually, Angela will see the rational nature of my argument.
(ええ。いずれアンジェラも、私の主張が理にかなっていると分かるはずよ。)Sweets: She will come around.
(彼女のほうが折れる、と。)Brennan: I already said that.
(それはさっき言ったわ。)Sweets: Hey! Crazy thought. What if, this time you came around?
(ねえ、突拍子もない考えですけど。今回はあなたのほうが折れてみたらどうです?)BONES Season5 Episode6 (The Tough Man in the Tender Chicken)
come aroundは、反対していた人が時間をかけて考えを改め、こちらの意見に同意するようになる、という意味の句動詞です。ぐるりと回って同じ側に来るイメージで、「そのうち分かってくれる」「最後には折れる」といった訳がよく合います。
この場面の面白さは、主語の入れ替わりにあります。ブレナンは折れるのはアンジェラだと信じて疑いませんが、スイーツは同じ動詞の主語をブレナンに替えて問い返します。スイーツが言葉をそのまま繰り返すのは、ブレナン自身に自分の言葉を聞かせるためと読み取れます。
このあとブレナンは、子豚一頭を救うのは意味のない行為だと主張し続けます。スイーツは、人生がただの議論ならブレナンがhands down(文句なしに)勝つと認めたうえで、今回は議論ではないと伝えます。友達を喜ばせることも大切だ、という助言です。
「humor」は、納得しないまま相手に合わせること
事件が片づいたあと、チームが集まるバーで、ブレナンは子豚の写真を取り出してブースに意見を求めます。
Brennan: Sweets thinks I should humor Angela.
(スイーツは、アンジェラに合わせてあげるべきだって言うの。)Booth: Sweets is a bright kid.
(スイーツは賢いやつだからな。)Brennan: But I want to know what you think. As a full grown man of experience. I need to know what you think.
(でも、あなたの考えが知りたいの。経験を積んだ大人の男性として。あなたがどう思うか知る必要があるのよ。)Booth: I think you should let her have this one.
(今回は彼女に譲ってやれよ。)BONES Season5 Episode6 (The Tough Man in the Tender Chicken)
humorは名詞の「ユーモア」が有名ですが、動詞では「相手の気持ちを害さないよう、調子を合わせる」という意味になります。ポイントは、自分の考えは変えていないことです。ブレナンは子豚を救う意味をまだ認めていませんが、アンジェラのために合わせるかどうかを考えています。
ブースのlet her have this oneも同じ方向の言い方で、「この一件は彼女の勝ちにしてやれ」というニュアンスです。
| 表現 | 意味 | 自分の考え |
|---|---|---|
| come around | 考えを改めて同意する | 変わる |
| humor someone | 相手に調子を合わせる | 変わらない |
| let someone have this one | 今回は相手に譲る | 変わらないことが多い |
ブースの答えを聞いたブレナンは、小切手帳を手にアンジェラのもとへ向かいます。正しさを手放さないまま、友達のために譲る道を選んだことが伝わってきます。
まとめ|考えを改めるか、合わせてあげるか
come around は考えそのものが変わること、humor は考えは変えずに相手に合わせることです。let someone have this one を添えれば、今回だけ譲るという気持ちも表せます。意見がぶつかったとき、どの形で歩み寄るかを言い分けられる表現と言えます。
親友どうしのやりとりに注目しながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードでは、お金を出し合う話を振られたときの英語や、自信をなくした相棒を励ます英語も別のコラムで扱っています。


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