海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン6第8話には、店先や通りすがりの相手に物の有無を尋ねたり、頼みごとをしたりする場面がいくつか出てきます。短い会話ばかりですが、切り出し方を押さえておくと使いやすくなります。この記事では、その切り出し方と、引き受けてもらうまでの短いやり取りを、場面ごとに取り上げます。
旅先でも身近な場面でも役立つ言い方ばかりです。尋ねる、頼む、声をかける、の三つに分けて、順に整理します。
「Do you have ~?」あるかどうかを尋ねる
最初は、ある物がそこにあるかを尋ねる場面です。
— Do you have a pay phone?
(公衆電話はありますか?)
— It’s right back there.
(すぐその奥ですよ。)
— Thank you.
(ありがとう。)
The Mentalist Season6 Episode8 (Red John)
Do you have ~? は、相手が持っているか、置いているかを尋ねる基本的な形です。店や施設で「〜はありますか」と聞くときに使えます。この場面では a pay phone(公衆電話)が入っていますが、a paper map(紙の地図)や a pen(ペン)のように、尋ねたい物を入れ替えて応用できます。
返しの It’s right back there. は、場所を教える返事です。back there は「あの奥のほう」、right は位置を強めて「ちょうど」「すぐ」のニュアンスを足します。It’s で始めて場所だけを短く言えば、尋ねられた物がどこにあるかを一言で伝えられます。場所を伝える語は、over there(あちら)や upstairs(上の階)のように入れ替えられます。
Thank you. で締めるところまでが、一つのまとまりです。尋ねる、教わる、礼を言う、という三つの動きが短い3発言に収まっています。
| 尋ねる | 場所を教える |
|---|---|
| Do you have a pen? | It’s on the counter. |
| Is there a restroom nearby? | It’s right over there. |
上の表の例はいずれも例文で、作中の台詞ではありません。
「Could you ~ for me, please?」頼んで、引き受けてもらう
次は、別の場面で出てくる頼みごとです。
— Uh, could you guys keep an eye on my car for me, please?
(あー、車を見ていてもらえませんか?)
— Sure, I’ll watch it.
(ええ、見ておきますよ。)
The Mentalist Season6 Episode8 (Red John)
Could you ~ for me, please? は、依頼に使われる基本的な形です。Could を使うと Can you ~? より丁寧に響き、for me と please を足せば、さらに頼みごとらしい柔らかさが出ます。for me は「私のために」の意味で、相手の手間が自分のためのものだと示す働きをします。ここでは guys と呼びかけているので、呼びかけの相手は複数と読めます。
keep an eye on ~ は、「〜から目を離さずに見ている」「〜を見張っておく」という意味です。物を預けるほどではない軽い頼みごとの場面に合う表現です。ちょっとした見守りを頼むときに使えます。似た形の keep an eye out for ~(〜を探して気を配る)とは、前置詞が違うと意味も変わる点に注意が必要です。
続く Sure, I’ll watch it. は、Sure で気軽に了承し、そのあとに I’ll ~(〜します)で、何をするかを述べています。keep an eye on が watch に置き換わっている点も、そのまま使える形です。
引き受けるときと、難しいときの返しを並べます。
- 引き受ける: Of course. / Sure, no problem.
- 断る: I’m afraid I can’t.(あいにくできません。)
「Sorry to bother you」と「if you’re willing」声をかけて頼む
最後は、さらに別の場面で、声をかけて乗せてほしいと頼むところです。
— Sorry to bother you, ma’am.
(お邪魔してすみません、奥さん。)
— Uh, long story. Uh, I need–I need a ride, if you’re willing.
(あー、話せば長くなるんです。あー、乗せてほしい……乗せてほしいんです、よければ。)
The Mentalist Season6 Episode8 (Red John)
Sorry to bother you. は、相手の手を止めてしまうことへの詫びを、声かけの最初に置く言い方です。bother は「煩わせる」「邪魔をする」という意味で、頼みごとの前置きとして使えます。文末の ma’am は、女性に丁寧に呼びかけるときの言い方です。声をかける最初の一言としては、Excuse me.(すみません。)も使えます(例文です)。Sorry to bother you は、頼みごとがあることをにおわせながら入る前置きになります。
long story は、「話せば長くなる」と事情の説明を省く一言です。この場面では、事情の中身は台詞に出てきません。
I need a ride. は、必要なことをそのまま述べる直接的な形です。そこに if you’re willing(その気があれば)を足すと、相手の意向に判断を委ねる形になります。need の強さが、if 以下で和らぐ組み合わせです。
言い換えに使える表現を表にまとめます(いずれも例文です)。
| 言い方 | 響き |
|---|---|
| if you’re willing | その気があれば、と相手に委ねる |
| if you don’t mind | 差し支えなければ |
| if it’s not too much trouble | 手間でなければ |
まとめ|尋ねる、頼む、声をかける
Do you have ~? で有無を尋ね、Could you ~ for me, please? で頼み、Sorry to bother you で声をかける。知らない相手への頼みごとは、この三つの形で整理できます。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、別の場面の英語を取り上げています。


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