「It’s not important.」と「I can’t tell you.」はどう違う?|『メンタリスト』S06E06で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「It's not important.」と「I can't tell you.」はどう違う?|『メンタリスト』S06E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン6第6話には、「たいしたことではない」と軽く流す言い方と、「言えない」とはっきり断る言い方が、続けて出てきます。

どちらも相手の質問をかわす場面で使えますが、聞き手に届く印象はずいぶん変わります。二つの違いに加えて、話を最後まで聞いてほしいと頼む形や、借りになると伝える形も、作中の台詞とあわせて順に見ていきます。

目次

「It’s not important.」と「I can’t tell you.」軽く流す言い方と断る言い方

作中では、次のような短いやり取りが続けて出てきます。

— It’s not important.
(たいしたことじゃない。)
— Really? It is if you want my help.
(本当に? 力を貸してほしいなら、重要だよ。)
— I can’t tell you.
(言えないよ。)
The Mentalist Season6 Episode6 (Fire and Brimstone)

important は「重要な」という意味です。It’s not important. は、話の重さそのものを小さく見せて、深く聞かれないようにする働きをします。一方の I can’t tell you. は、話の重さには触れず、言えないという事実だけを伝える形です。can’t は「できない」の意味なので、言いたくないというより、言える状態にないという響きが生まれます。

二つの違いは、何について述べているかにあります。前者は話題の価値についての発言で、後者は自分が話せるかどうかについての発言です。軽く流したいときは前者、はっきり断りたいときは後者、という整理ができます。

間に入っている Really? It is if you want my help. は、直前の It’s not important. に続く発言です。It is のあとには important が省かれていて、「手を貸してほしいなら、重要だ」という条件の形になっています。軽く流された話題を、条件を付けて重い話に引き戻す働きが読み取れます。

例文として、Don’t worry about it. は軽く流す側、I can’t say. は断る側の表現です。どちらを選ぶかで、相手がさらに聞き返す余地も変わります。

「Just hear me out, please.」話を最後まで聞いてほしいと頼む形

別の場面では、話し合いを切り出すところから始まる、次のやり取りが続きます。

— We need to talk about tomorrow night.
(明日の夜のことで話がある。)
— I’ve already told you.
(もう伝えたよ。)
— Just hear me out, please.
(とにかく最後まで聞いてほしい。)
— You don’t want me to be there.
(来てほしくないんだね。)
— No, I don’t.
(うん、来てほしくない。)
The Mentalist Season6 Episode6 (Fire and Brimstone)

We need to talk about ~. は、話し合いを切り出すときの形です。need to が入ることで、話すことが必要だと強めに伝わります。I’ve already told you. は現在完了に already を添えて、「もう伝えた」と、すでに伝えたことを指摘する形です。

hear someone out は、相手の話を途中で遮らずに最後まで聞く、という意味の表現です。Just と please が付くことで、頼みごとの調子が整います。Just hear me out. だけでも成り立ちますが、please を添えると、頼む気持ちがはっきりします。

最後の二つは、否定文で確かめる形と、その答え方です。You don’t want me to be there. は、「〜してほしくないんだね」と相手の気持ちを確かめる文になっています。これに No, I don’t. と答えるのは、英語では答えの内容が否定なら No で始めるためです。日本語では「うん、ほしくない」と肯定で答えるところなので、Yes と No が逆に見えやすい点です。

「I will owe you」借りになると伝える形

さらに別の場面には、頼みごとの見返りを示す二言が出てきます。

— You do this, and I will owe you.
(これをやってくれれば、借りになる。)
— And in your line of work, sooner or later you’re gonna need a favor.
(それに、そっちの仕事なら、遅かれ早かれ頼みごとが必要になる。)
The Mentalist Season6 Episode6 (Fire and Brimstone)

You do this, and ~ は、命令の形に and をつないで「これをすれば、〜になる」と述べる型です。If you do this, ~ と言い換えても同じ意味になりますが、命令形で始めるぶん、口調が引き締まります。

owe は「借りがある」を表す動詞で、お金に限らず、恩や義理にも使われます。I will owe you. は、頼みを聞いてもらったあとの借りを、先に宣言する形です。favor は「頼みごと」「好意」の意味で、do someone a favor の形でもよく見かける語です。

二つ目の文では、in your line of work が「その仕事の分野では」にあたります。sooner or later は「遅かれ早かれ」、gonna は going to の話し言葉です。いずれ頼みごとが必要になる、と述べることで、借りを作る側と貸す側のつり合いを示す文になっています。

まとめ|軽く流す、断る、頼む、借りを示す

It’s not important. は話題を軽く流す言い方、I can’t tell you. は言えないと断る言い方です。そこに Just hear me out, please. のような頼み方や、I will owe you. のような借りの示し方を加えると、会話の幅が広がります。

『メンタリスト』を観ながら、短い一言がどんな働きをしているかを一緒に確かめていきましょう。

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