海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第10話に出てくる、新しい計画を仲間に持ちかける場面の英語です。サラがスパイをやめたいと切り出し、チャックと二人でカーマイケル・インダストリーズの仕事の中身を変える案をまとめて、ケイシーに話を持っていきます。
持ちかけ方の相談から、誘われた側の問いと答え、即答を避けつつ条件を先に置く返事まで、順に見ていきます。
決断の理由を添えて、持ちかけ方を相談する
サラの案は、会社の仕事をサイバーテロ対策に切り替えるというものです。チャックはその案を受けて、こう応じます。
Chuck: I mean, the timing of it does kind of feel right. We’ve got nothing left hanging.
(まあ、タイミング的にもなんだかしっくりくるんだよね。やり残したこともないし。)Sarah: No new missions. No wrongs to right.
(新しい任務もない。正さなきゃいけない過ちもない。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
the timing feels right は「タイミングがちょうどいい」と、決断の理由を時期に置く表現です。ここでは does が動詞を強め、kind of がそれを少しやわらげているため、「なんだかやっぱり今がいい気がする」という控えめな確信になります。nothing left hanging は、宙ぶらりんのまま残っているものがない、つまり片づいていない用事がないという意味です。
サラは No 〜. の短い名詞句を二つ重ねて、チャックの理由を補います。right はここでは「正す」という動詞で、wrongs to right は「正すべき過ち」を指します。
Chuck: Let’s do it.
(よし、やろう。)Sarah: Now, how do we pitch the idea to Casey?
(じゃあ、ケイシーにはどうやって話を持っていく?)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
pitch the idea to 〜 は、案を相手に売り込む、持ちかけるという言い回しです。文頭の Now は「さて」と次の段取りへ話を進める合図で、決めたことを誰にどう伝えるかへ話題が移ったことがわかります。
「自分の居場所」への答えと、条件つきの保留
場面が変わり、モーガンとケイシーを交えた場では、まずモーガンが乗り気な声を上げます。
Morgan: Well, I love it.
(いや、最高だよ。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
モーガンがひとしきり賛成を述べたあと、ケイシーはこう問いかけます。
Casey: Where do I fit in?
(で、俺はどこに収まる?)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
fit in は「はまる」「収まる」で、Where do I fit in? は新しい計画のなかで自分の役目がどこにあるのかを尋ねる問いです。これにサラとチャックが続けて答えます。
Sarah: Well, actually, you’d be doing a lot of the same stuff that you already do.
(実はね、今やっていることとほとんど同じことをしてもらうのよ。)Chuck: Yeah, I mean, we’re still going to need field ops to recover stolen systems and breaching companies’ security to find their weak spots.
(そうそう、盗まれたシステムを取り戻したり、企業のセキュリティを破って弱点を見つけたりする現場の仕事は、これからも必要なんだ。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
Well, actually は相手の予想を少し訂正するときの前置きです。仮定の you’d be doing で「新しい体制ではこうなる」と示し、the same stuff that you already do で変わらない部分を伝え、役目への不安に応じます。
危険が減るという利点も挙がったあと、モーガンはケイシーの娘アレックスを引き合いに出します。
Morgan: Okay. Think about Alex. Do you know how happy she will be, knowing that you’re not out there doing scary stuff?
(なあ、アレックスのことを考えてみろよ。あんたが危ないことをしてないってわかったら、あの子がどれだけ喜ぶと思う?)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
Think about 〜. は、相手の大切な人を思い浮かべさせて背中を押す一言です。これを受けたケイシーの返事が、今回の中心です。
Casey: All right, I’ll think about it. But one thing’s for sure– we go through with this, no more Buy More. We don’t need a cover. Let’s kick the creepy cousin out of the family.
(わかった、考えておく。だが一つだけ確かなことがある。これをやるなら、バイ・モアはもうなしだ。隠れみのはいらない。気味の悪い親戚には家から出ていってもらう。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
I’ll think about it. で即答を避けつつ、But one thing’s for sure で「これだけははっきりしている」と、譲れない一点を先に置いています。go through with 〜 は「〜を最後までやり通す」、no more 〜 は「〜はもうなし」です。最後の一文は、店をたとえた軽口です。
まとめ|保留しながら条件を伝える英語
pitch the idea to で持ちかけ方を相談し、Where do I fit in? には変わらない部分を示して答える流れを見てきました。I’ll think about it と one thing’s for sure を組み合わせると、保留しつつ条件は先に伝えられます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
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