海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン5第6話には、犬のハワードを探す声と、見つかったと伝える声が出てきます。犬をめぐる短いやりとりのなかに、軽い雑談、推測の言い方、頼みごとの言い方が並んでいます。
同じ犬の話題でも、尋ねる、推測する、頼むと、言葉の役割が移っていきます。どれも短い形ですが、場面ごとに使いどころが違います。犬の行方を尋ねる場面から、預かりを頼む場面まで、順に見ていきます。
「You happen to see a dog anywhere?」見かけたかを尋ね、見つけたと伝える形
最初は、犬を見かけなかったかを尋ねる短いやりとりです。そのあと、ハワードの名前を呼んで探す声が続きます。
— You happen to see a dog anywhere?
(どこかで犬を見かけませんでしたか?)
— Nope.
(いいえ。)
The Mentalist Season5 Episode6 (Cherry Picked)
You happen to see a dog anywhere? は、Did you happen to see ~? の Did が省かれた形と読めます。happen to は「たまたま〜する」を表し、探していることを大げさにせず、軽く尋ねる働きがあります。anywhere は「どこかで」という意味です。返事の Nope. は、No. のくだけた言い方で、短く打ち返す響きがあります。
その後のやりとりでは、犬が見つかったと伝える言葉が出てきます。尋ねる声が続き、短い返事がつきます。
— Found ol’ Howard out lounging by my pool. He’s a sneaky one.
(うちのプールのそばで、ハワードがくつろいでいるのを見つけました。こっそり動き回る子です。)
— Does he get out a lot?
(よく外に出るんですか?)
— No. But he tries.
(いいえ。でも、出ようとはします。)
The Mentalist Season5 Episode6 (Cherry Picked)
Found ol’ Howard … は、I found の I が省かれた形です。ol’ は old の短縮形で、名前の前に置くと親しみを込めた響きになります。out lounging は、外に出て「くつろいでいる」様子を表し、by my pool で場所が示されます。
He’s a sneaky one. の sneaky は「こっそり動く」「ちゃっかりしている」という意味合いの語で、one は犬を指しています。
Does he get out a lot? の get out は「外へ出る」、a lot は「しょっちゅう」です。これに No. But he tries. と答えています。tries のあとに目的語は置かれず、「出ようとはする」という意味が残ります。実際に出られるかどうかには触れず、試みることだけを述べる形です。
「I bet it was that gate」推測を口にし、理由を聞き返される形
続くやりとりでは、推測を口にする言葉と、それに理由を尋ね返す言葉が出てきます。
— I bet it was that gate, wasn’t it?
(きっとあの門ですよね?)
— Oh, why do you say that?
(おや、どうしてそう思うんですか?)
— Well, it’s got a funny latch on it, and it’s hard to close if you’re not used to it.
(ええと、あの門は掛け金が変わっていて、慣れていないと閉めにくいんです。)
The Mentalist Season5 Episode6 (Cherry Picked)
I bet ~ は「きっと〜だと思う」という推測の前置きとして使われます。文末の wasn’t it? は付加疑問で、相手に同意や確認を求める形です。犬の外出の話に続けて、門を挙げる推測です。
Oh, why do you say that? は、相手の発言の根拠を尋ね返す言い方です。Oh が前に置かれると、軽く驚いたような響きが加わります。ただし、尋ね返した側の意図は、このやりとりからは分かりません。
説明の中の funny は、ここでは「おかしい」ではなく「変わった」という意味で使われています。latch は掛け金のことで、門や戸を留める金具です。
if you’re not used to it の be used to ~ は「〜に慣れている」を表します。it は直前の latch を指しています。慣れていない人にとっては閉めにくい、という理由づけの形です。
「Do you think you could … for me?」頼みごとを切り出す形
やりとりの終わり近くで、頼みごとが出てきます。
— Do you think you could watch Howard for me?
(ハワードを見ていてもらえないでしょうか?)
The Mentalist Season5 Episode6 (Cherry Picked)
Do you think you could ~? は、could に Do you think を重ねた、控えめな頼み方です。Can you ~? と比べると、断られる余地を残した言い方になるため、丁寧に聞こえることがあります。
for me は「自分のために」という意味で、頼みごとの受け手が自分のために動くことを示します。watch は、ここでは対象が犬なので、見守る、世話をする、という意味合いです。
この頼みに対する返事は、ここでは取り上げません。ここで押さえておきたいのは、頼みごとの切り出し方です。頼む内容を watch Howard と短く示し、for me で自分のためだと添える流れになっています。think をはさむことで、相手に断る余地を残しながら、可能かどうかを尋ねる形になります。could は過去形の形ですが、ここでは過去の意味ではなく、丁寧さを出すために使われています。
これまでの三つの場面をまとめると、軽く尋ねる形、推測を口にして理由を聞かれる形、控えめに頼む形になります。
まとめ|犬が見つかった場面で出てきた言い方
You happen to see ~? で軽く尋ね、I bet ~ で推測を口にし、Do you think you could ~ for me? で頼みごとを切り出す。犬をめぐる短いやりとりに、日常で使える形が並んでいます。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
ほかのコラムやフレーズ記事とあわせて読むと、この回の英語がより広く見えてきます。


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