海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第7話に出てくる、準備に追われて焦る家族を落ち着かせ、望みを聞き出す英語です。クリスマス・イブにパーティーを控えたエリーは、準備の遅れに焦っています。そばでなだめ役に回るのが、夫のデヴォン(オーサム)です。
まず呼吸を整えさせる短い声かけから入り、焦りの理由を尋ねる問いかけ、何があれば笑顔になるかを聞き出す一言、進み具合を確かめるやり取りへと、二つの場面を順に見ていきます。
焦りの理由をほどく声かけと問いかけ
エリーは、ツリーの星飾りが見つからないとデヴォンに訴えます。
Ellie: We are so crazy behind, and I can’t find it!
(ものすごく遅れてるのに、見つからないのよ!)CHUCK Season5 Episode7 (Chuck Versus the Santa Suit)
be behind は「予定より遅れている」という意味で、so crazy behind と強めると、遅れの大きさがはっきり伝わります。探しているのは、父からもらった星飾りだとエリーは続けます。
デヴォンが最初にかけるのは Deep breaths(深呼吸だ)という一言です。動詞を省いた短い声かけで、相手の勢いをいったん止める働きがあります。エリーは、6時間後にはパーティーなのにツリーも飾りもないと返します。
デヴォンはさらに、エリーの名前を声に出して唱えてみせ、Saying your name aloud helps to calm you.(自分の名前を声に出すと落ち着くんだよ)と勧めます。動名詞を主語に置いて helps to 〜 と続け、「〜すると…しやすくなる」と理由付きで促す形です。二人で唱えたあと、エリーは Yeah, that didn’t work.(うん、効かなかったわ)と率直に返します。そこでデヴォンは質問に切り替えます。
Devon: Okay. What are you freaking out about?
(よし。何をそんなに焦ってるんだい?)CHUCK Season5 Episode7 (Chuck Versus the Santa Suit)
freak out は「動揺する、取り乱す」を表すくだけた句動詞です。What are you 〜 about? と組むと、焦りの中身そのものを本人に言葉にしてもらう問いになります。
望みを聞き出し、進み具合を確かめる英語
エリーは、クリスマスは自分の最初の記憶で、クララにとってもそうなってほしいと打ち明け、I want everything to be perfect.(全部完璧にしたいの)と願いを口にします。それを受けたデヴォンとのやり取りが続きます。
Devon: All right. What’s going to turn that frown upside down?
(わかった。何があれば、そのしかめっ面が笑顔になる?)Ellie: A real tree, lights, fake snow, and a picture of Clara on Santa’s lap?
(本物のツリーに、ライトに、人工の雪。それと、サンタの膝に乗ったクララの写真かしら?)CHUCK Season5 Episode7 (Chuck Versus the Santa Suit)
turn that frown upside down は、しかめっ面(frown)をひっくり返して笑顔にするという、遊び心のある慣用表現として知られています。What’s going to 〜? と組み合わせることで、慰めの言葉を並べる代わりに、相手の望みを具体的に引き出しています。
デヴォンが大変な注文だと返すと、エリーは、そのためにチームへ助っ人を入れたと明かします。場面は変わり、その助っ人のサラが電話を受けると、エリーが切り出します。
Ellie: Sarah, I need an update.
(サラ、状況を教えて。)Sarah: It’s okay. Project Santa is under control. Got the decorations from your list, you just need to get the tree and the snow.
(大丈夫よ。サンタ作戦は順調。リストの飾りはそろえたから、あとはツリーと雪だけね。)CHUCK Season5 Episode7 (Chuck Versus the Santa Suit)
I need an update. は、相手に進み具合の報告を求める定番の切り出しです。under control は「手の内にある」、つまり順調に進んでいるという意味で、It’s okay. と組んで相手を安心させています。
その後、サラから姉の様子を聞いたチャックは、it wouldn’t be Christmas with the Bartowskis without a little bit of drama(ちょっとした騒ぎがなきゃ、バトウスキー家のクリスマスじゃないからね)と受け止めます。it wouldn’t be X without Y は「Yがなければ、Xらしくない」と、身内の騒ぎを冗談まじりに受け入れる言い回しです。
まとめ|焦りをほどいて望みを聞く英語
deep breaths で勢いを止め、freak out の問いで理由を聞き、turn that frown upside down で望みを引き出し、under control で安心させる流れを見てきました。焦りを言葉にしてもらうことが、なだめる側の出発点です。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
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