海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン8エピソード4では、「育つ」を表す grow up が、別々の場面で2つの前置詞と組み合わさって出てきます。ひとつは犬の話題で出る grow up with、もうひとつは農場の映像を見ながら出る grow up in です。今回はこの2つの違いを、作中の言葉から読み解きます。
出身地や子どものころの話は、自己紹介や雑談でよく話題になります。前置詞1つで伝わる中身が変わるところを押さえておくと、自分のことを話す言い方の幅が広がります。
「grow up with」は、一緒に育った相手やそばにあったもの
ブースとブレナンの会話の中で、いつか犬を飼う、という話になる場面があります。もしかしたらね、という返事のあとに、次の言葉が続きます。
— Studies have shown that children who grow up with dogs have stronger immune systems.
(犬と一緒に育った子どもは免疫が強いって、研究で分かってる。)BONES Season8 Episode4 (The Tiger in the Tale)
研究の中身は作中の会話として受け取るとして、英語のポイントは grow up with dogs の形です。grow up は「育つ・大人になる」という意味で、後ろに with + 名詞 が来ると「〜と一緒に育つ」「〜がそばにある環境で育つ」という意味になります。children who grow up with dogs は「犬と一緒に育つ子どもたち」です。
with の後ろには、人・動物・物のどれでも置けます。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| I grew up with three older brothers. | 3人の兄と一緒に育った |
| I grew up with him. | 彼とは一緒に育った仲だ |
| I grew up with two cats. | 2匹の猫と一緒に育った |
| I grew up with video games. | 子どものころからゲームが身近にあった |
人が来ると、幼なじみやきょうだいのような近い関係が伝わります。物が来ると「子どものころからずっとそばにあった」という懐かしさがにじむのが、この言い方の面白いところです。
「grow up in」は、育った場所や環境
その後の別の場面では、捜査のために空から映した農場の映像を、カム、アンジェラ、デイジーらが見ています。デイジーが、目に入った動物を次々と口にしていきます。
Daisy: A goat… more pigs… lots of cows…
(ヤギ…またブタ…牛がいっぱい…)— Try to limit the play-by-play to the exotic animals, Ms. Wick.
(実況は珍しい動物だけにして、ウィックさん。)— Well, I grew up in the city, so they’re all exotic to me.
(だって都会育ちだから、どれも珍しく見えるんです。)BONES Season8 Episode4 (The Tiger in the Tale)
ウィックさん、と呼びかけて実況を絞るよう頼む声に、都会で育ったのでどれも珍しく見える、と返されるやり取りです。play-by-play は「実況」、exotic はここでは「見慣れない・珍しい」という意味で使われています。
grow up in の後ろには、育った場所が来ます。the city(都会)、Tokyo のような地名、a small town(小さな町)、the country(田舎)などです。場所だけでなく、a big family(大家族)のように、育った環境を in で表すこともできます。
この返しでは、育った場所を先に言い、so でつないで「だからどれも珍しい」と結論を続けています。育った場所を、自分の感じ方の理由として添える組み立てが読み取れます。
会話で使う形と、まぎらわしい「grow」「raise」
自己紹介では、生まれた場所と育った場所を分けて言う形や、相手の育った場所をたずねる形がよく使われます。
- I was born in Osaka, but I grew up in Tokyo.(大阪で生まれ、東京で育ちました)
- Where did you grow up?(どこで育ったの?)
- What was it like growing up in a small town?(小さな町で育つのはどんな感じだった?)
あわせて、grow up と迷いやすい言い方を整理します。
| 言い方 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| grow up in + 場所・環境 | 〜で育つ | I grew up in Kyoto. |
| grow up with + 人・物 | 〜と一緒に育つ | I grew up with dogs. |
| grow | 背が伸びる・(植物が)育つ | You’ve grown so much! |
| raise / bring up | (親などが子を)育てる | She was raised by her grandparents. |
迷ったときは、後ろに来るのが「場所」なら in、「一緒にいた相手や身近にあったもの」なら with、と考えると整理しやすくなります。grow up は「自分が育つ」側から言う表現なので、親の立場で「育てる」と言いたいときは raise や bring up を使う、という区別もあわせて押さえておくと安心です。
まとめ|「どこで」は in、「何と一緒に」は with
grow up に in が付くと育った場所や環境、with が付くと一緒に育った人や身近にあったものを表します。作中では、犬と一緒に育つ子どもの話と、都会育ちだから農場の動物がどれも珍しく見えるという返しに、この2つがそれぞれ出てきます。前置詞の違いが分かると、出身や子ども時代の話がぐっと伝えやすくなります。
次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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