海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン6第18話では、自分たちの部屋に住めなくなったフィービーとレイチェルが、モニカの部屋とジョーイの部屋に分かれて泊まります。細かく気を配るモニカと、何でも「気にするな」で済ませるジョーイは、もてなし方が正反対です。
客を迎える側の気づかいの言葉と、泊まる側の返し。二つの部屋の会話を比べながら、友達を泊めるときの英語を見ていきます。
「Just tell me how you like your eggs」好みを先に尋ねるもてなし
モニカは、レイチェルが以前使っていた部屋をすっかり整え、二人を案内します。
Monica: Now this is last minute so I want to apologize for the mess, okay?
(急だったから、散らかっててごめんなさいね。)
Rachel: Sure didn’t look this way when I lived here.
(私が住んでたときは、こんなじゃなかったけど。)
Monica: I know!
(でしょ!)
Monica: There’s only one problem. There’s only room for one so I guess one of you will have to stay at Joey’s.
(ただ一つ問題があるの。一人分しか場所がないから、どっちかはジョーイのところに泊まってもらうことになるわね。)
Friends Season6 Episode18(The One Where Ross Dates a Student)
apologize for the mess は「散らかっていてごめんなさい」と、客を迎えるときの前置きとして使われることのある言い方です。ここでは部屋がきれいに整っているので、レイチェルの返しで笑いになります。room は数えない名詞として使うと「場所」「空き」の意味になり、There’s only room for one で「一人分の場所しかない」と伝えています。続く one of you will have to ~ は「どちらかが〜しなければならない」で、決まったことを伝えるときの will have to です。
話し合いの結果、モニカの部屋にはレイチェルが泊まることになります。
Monica: Rach, you’re the first guest at Hotel Monica. Hotel Monica!
(レイチ、あなたがホテル・モニカの最初のお客さまよ。ホテル・モニカ!)
Monica: Just tell me how you like your eggs in the morning.
(朝の卵はどう料理するのが好みか、教えてくれればいいから。)
Monica: I thought I would bring them to you, you know, in bed. Well, you’ve been through so much.
(ベッドまで運んであげようと思って。ほら、大変な目にあったんだもの。)
Rachel: I have.
(そうなの。)
Friends Season6 Episode18(The One Where Ross Dates a Student)
how you like your eggs は、卵を目玉焼きにするか、いり卵にするかといった料理の仕方の好みを尋ねるときの言い回しです。Just tell me ~ の just で「教えてくれるだけでいい」と、相手の手間を軽く見せています。自分の部屋を the first guest を迎えるホテルに見立てた冗談にもなっています。
I thought I would ~ は「〜しようと思って」と申し出る形で、you’ve been through so much は相手の苦労をねぎらうときに使われることの多い一言です。レイチェルの I have. は、現在完了をそのまま受けた短い肯定です。
「You let me know if ~」と「Don’t worry about it」二つのもてなし方
途中で二人の泊まる場所は入れ替わり、モニカの部屋にはフィービーが泊まっています。モニカはジョーイの部屋から届くにおいを気にします。
Monica: Does that smell bother you?
(あのにおい、気にならない?)
Phoebe: The smell from Joey’s? No. I can hardly smell it over here.
(ジョーイの部屋のにおい?ううん。こっちではほとんどしないよ。)
Monica: Well, you let me know if you can. ‘Cause, you know, I can bake a pie to cover it.
(じゃあ、においがしたら言ってね。パイを焼いて、ごまかせるから。)
Phoebe: I can smell it a little. Bake the pie.
(ちょっとするかも。パイ焼いて。)
Friends Season6 Episode18(The One Where Ross Dates a Student)
bother は「〜を困らせる」で、Does that ~ bother you? は相手が不快に感じていないかを確かめる聞き方です。you let me know if you can は、命令文の前に you を置いた形で、「においがしたら言って」と念を押しています。if you can の後ろには smell it が省かれています。I can bake a pie to cover it. の to cover it は「においを隠すために」と、目的を表す不定詞です。パイの話を聞いたあと、フィービーは「少しする」と答えを変えます。
一方、ジョーイの部屋では、レイチェルが謝ったところにジョーイがこう返します。
Joey: Don’t worry about it.
(気にすんなって。)
Rachel: No. But look. Oh, that’s going to leave a stain.
(でも、見てよ。ああ、シミになっちゃう。)
Joey: Rach, hey, it’s fine. You’re at Joey’s.
(レイチェル、いいんだって。ここはジョーイんちだぞ。)
Rachel: Really?
(ほんとに?)
Joey: Yeah.
(ああ。)
Rachel: I’ve never lived like this before.
(こんな暮らし、したことない。)
Friends Season6 Episode18(The One Where Ross Dates a Student)
| 表現 | 働き |
|---|---|
| You let me know if ~ | 困ったことがあれば言ってほしいと、先に申し出る |
| Don’t worry about it | 相手の遠慮やおわびを打ち消す |
| You’re at ~’s | ここは〜の家だから気にしなくていい、と流儀を示す |
二つは向きが逆で、モニカは相手の不満を先回りして聞き出し、ジョーイは相手の気がかりをその場で打ち消しています。レイチェルの I’ve never ~ before は、経験がないことを現在完了で言う形です。ジョーイの It’s fine. も、Don’t worry about it. と同じく、相手に気にしないよう伝える短い返しとして使えます。
「You have to switch with me」泊まる場所を替わってほしいと頼む
ジョーイの部屋に来たフィービーは、レイチェルにこう持ちかけます。
Phoebe: Okay, you have to switch with me. Monica is driving me crazy.
(ねえ、私と替わって。モニカのせいでおかしくなりそう。)
Joey: That’s right. All the ladies want to stay at Joey’s.
(だろ。女の子はみんなジョーイんちに泊まりたがるんだ。)
Rachel: No, no. Phoebe, I don’t want to switch. Please, come on. I can throw wet paper towels here.
(やだやだ。フィービー、替わりたくない。お願い、ねえ。ここなら濡れたペーパータオルを投げられるのよ。)
Phoebe: No, but at Monica’s, you can eat cookies
(でも、モニカのところならクッキーが食べられるよ)
Friends Season6 Episode18(The One Where Ross Dates a Student)
switch with ~ は「〜と入れ替わる」で、you have to を付けると、頼みというより強く迫る響きになります。drive ~ crazy は「〜をおかしくさせる」で、理由を短く添えています。頼みたいことを先に言い、理由をあとに続ける順番です。ジョーイの一言は、話に割り込む冗談です。
レイチェルは I don’t want to switch. とはっきり断ります。I don’t want to ~ は、望まないことを率直に伝える基本の形です。続けてレイチェルは、ジョーイの部屋で気に入っていることを挙げます。Please, come on. は、断りながらも相手に分かってほしいと頼む、くだけた一言です。フィービーの at ~’s は「〜のところで」と、’s の後ろの「家」を省いた言い方です。フィービーはモニカの部屋で食べられるものを挙げて誘い返しますが、レイチェルは謝って断り、フィービーはモニカの部屋に戻っていきます。
まとめ|友達を泊めるときの英語
Just tell me how you like your eggs で好みを尋ね、You let me know if ~ で先に申し出るモニカと、Don’t worry about it で遠慮を打ち消すジョーイを比べてきました。泊まる側の You have to switch with me もあわせると、もてなしの言葉の幅が分かります。
次に友達の家に泊まる場面を観るときは、迎える側の一言に注目してみると楽しめます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。


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