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『フレンズ』シーズン6第11話では、モニカとチャンドラーが、ジョーイと付き合い始めたジャニーンを交えて二組で出かけます。ジャニーンはジョーイのルームメイトです。帰ってきた廊下では、楽しかったというあいさつやお礼、次の約束の言葉が行き交います。
出かけた帰りの短いあいさつは、決まった言い回しを知っているかどうかで返しやすさが変わります。楽しかったと伝える言い方、申し出の言い方、同意を求められたときの返し方を順に見ていきます。
「I had so much fun tonight」楽しかったと伝えて、お礼を重ねる
ダブルデートから戻った4人は、部屋と部屋の間の廊下で言葉を交わします。チャンドラーの言葉遊びに続いて、ジャニーンが今夜の感想を口にします。
Chandler: We’re a couple of couples.
(俺たち、2組のカップルってわけだ。)
Janine: I had so much fun tonight. What a great restaurant!
(今夜はすごく楽しかった。なんて素敵なレストラン!)
Joey: And Chandler, I can’t believe I let you pay for this one.
(それとチャンドラー、今回はお前に払わせちまったな。)
Joey: Thanks again, man.
(改めてありがとな。)
Monica: If you come over tomorrow, I’ll make pasta.
(明日うちに来てくれたら、パスタを作るわ。)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
a couple of couples は、「2つの」を表す a couple of と、恋人同士を指す couple を重ねた言葉遊びです。同じ語が別の意味で並ぶので、短いのに耳に残ります。
I had so much fun tonight. は、出かけた帰りに感想を伝える基本の形です。so much で楽しさの量を強め、tonight で今夜の集まりに限って話しています。続く What a great restaurant! は What a + 形容詞 + 名詞 の感嘆文で、お店そのものをほめる一言になっています。
ジョーイの I can’t believe I let you pay for this one. は、直訳すると「今回きみに払わせたなんて信じられない」です。let you pay で「払うのを許した」、つまりごちそうになったことを表し、this one で今回の食事を指しています。そこに Thanks again と again を添えると、すでに一度お礼を言ったうえで重ねて感謝する言い方です。
モニカの If you come over tomorrow, I’ll make ~. は、if の条件に自分がすることを続けて、翌日の来訪を誘う形です。
「But at least let us bring the wine」誘われたら、せめてもの申し出をする
翌日の夕食に誘われたジャニーンが応じると、ジョーイはすぐにこう申し出ます。
Joey: But at least let us bring the wine.
(でも、せめてワインは俺たちに持ってこさせてくれよ。)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
at least は「少なくとも」「せめて」という意味です。料理は相手が用意するのだから、せめてこちらも何かを持っていく、という申し出を短く表しています。let us bring ~ は「私たちに〜を持ってこさせて」で、let を使うと自分たちの行動を相手に許してもらう形で申し出ています。
ホームパーティーや夕食に招かれたとき、飲み物やデザートを持っていくと申し出る場面は英語圏でも見かけることが多いと言われます。持っていくものは家庭や集まりによって異なるため、作中のようにワインを指定して申し出るのも一つの例として覚えておくと便利です。
気をつかわなくていいと返されても、ジョーイは申し出を引っ込めません。別れ際のジャニーンの返事は、ごく短い一言です。
Janine: Can’t wait.
(楽しみ!)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
Can’t wait. は I can’t wait. の主語を省いた形で、「待ちきれない」から「楽しみにしている」という意味になります。誘いへの返事として、2語だけで前向きな気持ちを伝えられる言い方です。ただ、部屋に戻ったジャニーンは、翌日の約束をどう断るかを口にします。廊下でのあいさつと、部屋に戻ってからの言葉の違いが、この回の筋につながっていきます。
「Didn’t everybody have a great time?」と聞かれたら、何と返す?
場面が移り、4人は2回目のデートから同じ廊下に戻ってきます。ジョーイが全員に問いかけると、ジャニーンが答えます。
Joey: This was great. Didn’t everybody have a great time?
(今日は最高だったな。みんな楽しかっただろ?)
Janine: I did. I really did. And I’ve got to say…
(楽しかった。本当に楽しかった。それと、言っておきたいんだけど……)
Janine: …I’m sorry if I was weird after the last time we went out.
(……この前出かけたあと、私が変だったならごめんなさい。)
Janine: I guess I was just nervous.
(ただ緊張してたんだと思う。)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
Didn’t everybody have a great time? は否定疑問文です。「みんな楽しくなかった?」と問う形をとりながら、実際には「楽しかったよね」と同意を求めています。答えるときは、楽しかったなら否定の形に引っぱられず I did. と肯定で返します。have a great time の have を助動詞 did で受けた返事で、I really did. と really を入れて重ねると、気持ちの強さが加わります。
ジャニーンはそのまま、前回の態度について I’m sorry if I was ~ と切り出します。if を使うと「もし〜だったなら」と、相手がどう受け取ったかに配慮した謝り方に変わります。I guess I was just nervous. の I guess は「〜だと思う」と言い切りを和らげ、just は「ただ〜だっただけ」と理由を小さく見せる働きをしています。
その場の返事を受けて、ジャニーンは次の約束を確かめます。
Janine: So we can go out again?
(じゃあ、また一緒に出かけられる?)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
文頭の So は「それなら」と、直前のやり取りを受けて話を進める合図です。語順は平叙文のまま、語尾を上げて疑問にしているので、確認の意味合いが強く出ています。
まとめ|二組で出かけた帰りのあいさつ
I had so much fun tonight. で感想を、Thanks again でお礼を伝え、Didn’t everybody have a great time? には I did. と返す流れを見てきました。短い言い回しの組み合わせで、帰り際の会話は組み立てられます。
出かけた帰りの場面を思い浮かべながら観ると、廊下のやり取りが身近に感じられます。
この回のテーブルをめぐる騒動の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。


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