「I would enjoy」と「I’d love to」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S12E22で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I would enjoy」と「I'd love to」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S12E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第22話から、「I would enjoy」と「I’d love to」の違いを取り上げます。レナードの母ビバリーが、息子の研究室を見たいと伝える場面と、シェルドンの申し出に返事をする場面が起点です。

どちらも日本語にすると「〜したい」になりがちですが、込める熱の量が違います。look forward to も加えて、希望の伝え方を比べていきます。

目次

控えめに希望を伝える「I would enjoy」

レナードとペニーの部屋と思われる場面です。光子もつれの研究チームの話になり、レナードが自分は共同リーダーだと話すと、ビバリーはこう切り出します。

Beverly: I would enjoy seeing your lab.
(あなたの研究室を見られたらうれしいわ。)

Leonard: Oh. Yeah, sure. Uh, if you want, you can come tomorrow.
(あ、うん、いいよ。えっと、よければ明日来てもいいよ。)

Beverly: I look forward to it. Well, I think I’m going to turn in. Good night, Penny. Good night, dear.
(楽しみにしているわ。さて、そろそろ休むわね。おやすみなさい、ペニー。あなたもおやすみ。)

TBBT Season12 Episode22

I would enjoy ~ing は「〜できたらうれしい」という意味です。would が入ることで「もしそうなったら」という仮定の響きが加わり、I want to see your lab. と比べると、ずっと控えめで丁寧に聞こえます。押しつけずに希望だけを差し出す形なので、改まった場面や、相手の都合を優先したいときに向いています。仕事のメールで見学や面会を願い出るときにも使えます。

それを受けたレナードの if you want, you can ~ は「よければ〜してもいいよ」と、相手の希望に合わせて誘う形です。ビバリーは I look forward to it. と応じています。look forward to は、決まった予定を楽しみに待つときに使う表現で、to の後ろには名詞か動名詞が来ます。ビバリーはこの話の前半でも、レナードたちの家に泊まることについて I’ve been looking forward to ~ と言っています。

続く turn in は「寝る」「床につく」の口語です。就寝のあいさつの前置きとして、家族や友人の前で自然に使えます。このやり取りのあと、ペニーはビバリーがとても優しいと口にしています。息子の仕事に関心を示す落ち着いた希望の伝え方として、would enjoy が機能している場面と言えます。

熱意を込める「I’d love to」と、断りへの応用

別の場面で、研究室でレナードが装置を見せていると、シェルドンがやって来て、退屈から救い出しに来たと言います。ビバリーの返事はこうです。

Beverly: Not necessary. This is really quite interesting.
(必要ないわ。これはとても興味深いもの。)

Sheldon: But?
(でも?)

Beverly: But nothing.
(「でも」は無しよ。)

TBBT Season12 Episode22

シェルドンの But? は、少し前にレナードが「ほめ言葉のあとには、たいてい but が来る」とこぼした場面と重なります。Not necessary. は申し出を短く断る一言で、そっけなく聞こえることもあります。

シェルドンが自分の研究を見せられると持ちかけると、ビバリーはこう返します。

Beverly: Oh, well, I’d love to see it later, but right now, I’m spending time with my son.
(あら、あとでぜひ見たいわ。でも今は、息子と過ごしているの。)

TBBT Season12 Episode22

I’d love to ~ は「ぜひ〜したい」と、うれしさや熱意を込める言い方です。I would enjoy よりも気持ちが前に出ます。I’d love to, but ~ の形にすると、誘いを喜んでいることを示してから断る、角の立ちにくい返事になります。ここでは「今は息子と過ごしている」と理由を添え、later で先の可能性も残しています。

後の場面で、ビバリーが本のための調査をしていたと分かり、レナードは楽しく過ごしていると思っていたのにと言います。ビバリーの返事です。

Beverly: I was enjoying it; you know I love research.
(楽しんでいたわよ。私が研究好きなのは知っているでしょう。)

TBBT Season12 Episode22

過去進行形の I was enjoying it は「その間ずっと楽しんでいた」と、続いていた時間を振り返る言い方です。

表現 温度 向いている場面
I would enjoy ~ing 控えめ・丁寧 改まった場で希望を伝える
I’d love to ~ 熱意がある 誘いを喜ぶ、喜んだうえで断る
I look forward to ~ 楽しみに待つ 予定が決まったあとの返事

まとめ|希望は温度で言い分ける

控えめに伝える I would enjoy、熱意を込める I’d love to、決まった予定を待つ I look forward to。同じ「〜したい」でも温度と場面が違い、I’d love to, but は断りにも使えます。言い分けを知っておくと、誘いへの返事に幅が出ます。

ビバリーの落ち着いた言葉選びに注目すると、親子の場面がまた違って見えてきます。

この回のほかのコラムやフレーズ記事も合わせて読むと、ビバリーとレナードのやり取りがより立体的に見えてきます。

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