相手の機嫌や人柄をひと言で言い表すときの英語|『ビッグバン★セオリー』S12E01で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 相手の機嫌や人柄をひと言で言い表すときの英語|『ビッグバン★セオリー』S12E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第1話には、人の言動や機嫌、性格をひと言で言い表す形容詞が、いくつもの場面に登場します。日本語に訳すとどれも「ちょっと困った人」を表す言葉になりそうですが、英語ではその場の機嫌なのか、もともとの性格なのか、指しているものがそれぞれ違います。

言われた側の受け止め方や、言葉遊びでの切り返しにも注目しながら、場面ごとに見ていきます。

目次

「weird」と「naive」で言動や性格を評する

シェルドンとエイミーの部屋から物音がし、ペニーたちが呼びかけると、中にいたのはエイミーの父ミスター・ファウラーでした。エイミーに植物の水やりを頼まれたと話した彼は、植物などないとペニーに返されると、嘘を認めて立ち去ります。

Howard: That was weird, right?
(今の、変だったよな?)

Leonard: Was it? I-I honestly can’t tell anymore.
(そうかな? も、もう正直分からないよ。)

TBBT Season12 Episode01

weird は「変な、妙な」を表す、ごく広く使われる形容詞です。ハワードは right? を付けて同意を求めていますが、レナードは「もう判断がつかない」と返しています。何が普通なのかの感覚がぶれている、という返しになっているのが面白いところです。

別の場面では、エイミーの母が夫を捜しにやって来ます。来たけれど帰ったと説明するレナードに、エイミーの母が言い放ちます。

Leonard: I don’t think he’s in there. I mean, he came by to water the imaginary plants, but then he left.
(中にはいないと思うよ。というか、架空の植物に水をやりに来たけど、そのあと帰ったんだ。)

Mrs. Fowler: You are so naive.
(本当にお人よしね。)

TBBT Season12 Episode01

英語の naive は「人を信じすぎる、世間知らずな」という意味で使われます。日本語の「ナイーブ」は「繊細」の意味で使われることが多いため、ほめ言葉のつもりで使うと意図が逆に伝わるおそれがあります。

「testy」で相手の機嫌を推し量る

ニューヨークで、シェルドンとエイミーはニコラ・テスラゆかりの地を巡るツアーに参加しています。ガイドの説明に口を出そうとしたシェルドンが、エイミーに止められた直後のやり取りです。

Sheldon: Is everything all right? You seem testy this morning.
(何か問題でもあるのか? 今朝の君はいらだっているように見える。)

Amy: I’m not testy.
(いらだってなんかいないわ。)

Sheldon: I’ll have to take your word for it. There’s no test for testy.
(君の言葉を信じるしかないな。いらだちを測る検査はないのだから。)

TBBT Season12 Episode01

testy は「怒りっぽい、いらいらした」という、そのときの機嫌を表す形容詞です。You seem ~ と組み合わせると「〜に見える」と、断定を避けて相手の様子を推し量る言い方になります。

シェルドンの There’s no test for testy. は、testy の中に test が入っていることを使った言葉遊びです。take someone’s word for it は「相手の言葉を信じる」で、確かめようがないので本人の言い分を受け入れる、という流れになっています。I’ll have to ~ と組み合わせると「〜するしかない」という、やや不本意な響きが加わります。

「overbearing」を言葉遊びでやわらげる

別の場面で、エイミーの母がペニーに、夫から言われたことを打ち明けます。

Mrs. Fowler: He said he needs a break, and I’m too much for him.
(あの人、少し休みが必要だって。私は自分の手に負えないって言うのよ。)

Penny: Oh. I’m sure he didn’t mean that.
(あら。きっと本気じゃなかったんだよ。)

Mrs. Fowler: He said I’m overbearing!
(私が高圧的だって言ったのよ!)

Penny: Oh, please, you’re just the right amount of bearing. Look, I know he loves you. If you just give him some space, I’m sure he’ll come back.
(もう、そんなことないって。ちょうどいい量の「ベアリング」だよ。ねえ、あの人があなたを愛してるのは分かってる。少しそっとしておいてあげれば、きっと戻ってくるよ。)

TBBT Season12 Episode01

overbearing は「高圧的な、押しつけがましい」という性格を表す言葉です。直前の too much for him(彼には手に負えない)が、より具体的な言い方で同じ方向を指しています。

ペニーは over を外して just the right amount of bearing と返し、きつい形容詞を言葉遊びでやわらげています。そのうえで I’m sure ~(きっと〜だよ)で励まし、give him some space(少しそっとしておく)と助言を添える流れです。相手が気にしている言葉を正面から否定せず、軽く崩して受け止める返し方と言えます。

まとめ|機嫌と人柄を表す形容詞

今回は、言動を評する weird、性格を表す naive と overbearing、その場の機嫌を表す testy を見てきました。どの側面を指す言葉なのかを意識すると、人について話す英語の精度が上がります。

人物の言葉選びに注目しながら、次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードを別のテーマで読み解いたコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面の英語がより立体的に見えてきます。

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