海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン10エピソード18の序盤には、ブレナンの帰りを待つ日曜の夕食の席で、急に出かけることになる場面があります。そこで交わされるのが、「よければ子どもを見ておくよ」という申し出と、預ける側からの念押しの言葉です。
友人や同僚の家で、相手が少しだけ外したそうにしているとき、英語ではどう声をかければ自然に聞こえるのでしょうか。申し出の切り出し、背中を押すひと言、出かける前の念押しの3つに分けて読み解きます。
「if you want, I can watch ~」申し出の切り出し方
出かける話が出たところで、次の言葉が続きます。
— You know, if you want, I can watch the mini-Booth.
(あのさ、よければ、ちびブースのお守りは引き受けるよ)BONES Season10 Episode18 (The Verdict in the Victims)
watch は「見る」のほか、「(子どもやペット、荷物などを)見ている、目を離さずにいる」という意味でよく使われます。I can watch the kids. で「子どもたちは見ておけるよ」という申し出になります。
ポイントは、前に置かれた if you want です。「もしそうしたければ」と相手に判断をゆだねる形にすることで、「やってあげる」という押しつけがましさが消えます。子どもを預けるかどうかは親が決めることなので、この一言があるかないかで印象がかなり変わると言えます。
似た言い方との違いを整理すると、次のようになります。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| I can watch the kids. | 少しの間、目を離さずに見ておく(日常的で軽い) |
| I can look after the kids. | 世話をする・面倒を見る(食事などを含むこともある) |
| I can babysit. | 子守を引き受ける(親の外出中の留守番という響き) |
どれも通じますが、「ちょっと出てくる間だけ」という場面なら watch がいちばん気軽に聞こえるとされています。
「Go, go. It’s fine.」背中を押すひと言
申し出のあとには、相手のためらいを先回りして消すような言葉が続きます。
— What? I mean, I’m closer to her in age. We’ll have plenty to talk about. Go, go. It’s fine. I’m good with the kids.
(え?だって、年はこっちのほうが近いし、話すことならいくらでもある。行って行って。大丈夫。子どもの相手は得意だから)BONES Season10 Episode18 (The Verdict in the Victims)
「年はこっちのほうが近い」という軽い冗談で場をなごませてから、Go, go. と2回重ねて背中を押しています。同じ語を重ねると「遠慮しないで」という気持ちが強く伝わります。
It’s fine. は「問題ないよ」という安心させる言葉で、I’m good with ~ は「〜の扱いが上手だ、〜と相性がいい」という意味です。I’m good with kids. / I’m good with dogs. のように、自分の得意分野を伝えるときにそのまま使えます。申し出に理由を添えると、相手は頼みやすくなるのが分かります。
「You hear me?」出かける前の念押し
預けることが決まると、今度は念を押す言葉が並びます。
— Okay. Listen to me then, all right? I don’t want you eating any of these.
(よし。じゃあ、ちゃんと聞いて。これは一つも食べないこと)— No sugar. Broccoli only, all right?
(甘いものはなし。ブロッコリー以外はなし、いいね?)— You hear me? Broccoli.
(聞いてる?ブロッコリーだよ)BONES Season10 Episode18 (The Verdict in the Victims)
Listen to me で注意を引き、all right? を何度も添えて相手の返事を求めています。You hear me? は「分かった?聞いてる?」と確認する口語で、大人が子どもに言い聞かせるときによく使われる言い方です。目上の人に使うと命令口調に聞こえるため、大人同士なら Got it? や Does that make sense? のほうがやわらかくなります。
ところが念押しのすぐあとには、こんな言葉で場面が締まります。
— Can I see those gummy bears again?
(さっきのグミ、もう一回見せてもらえる?)BONES Season10 Episode18 (The Verdict in the Victims)
言いつけがどこまで届いたのか分からない、くすっと笑える締めくくりです。
まとめ|申し出は相手に選ばせる形で
if you want, I can watch ~ で判断を相手にゆだね、Go, go. It’s fine. と I’m good with ~ で安心させる。出かける前の念押しには Listen to me と You hear me? が使われる。日曜の夕食の短い場面に、子どもを預かるときのやり取りがそろっています。
何気ない家庭の場面から拾える英語を、これからも『BONES』と一緒に見つけていきましょう。
同じ日曜の夕食の場面は、このエピソードの別のコラムでも扱っています。


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