「far from」と「anything but」はどう違う?「〜どころではない」を言い分ける英語|『BONES』S11E13で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「far from」と「anything but」はどう違う?「〜どころではない」を言い分ける英語|『BONES』S11E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン11エピソード13には、研究所の調べでわかったことを伝える場面があります。そこでは「普通ではない」という同じ評価が、説明の最初と最後で別の言い方になって出てきます。今回はこの2つ、far from と anything but を比べながら読み解きます。

「全然〜ではない」を英語で言うとき、not だけでは物足りない場面があります。強め方の違う言い方を知っておくと、驚きや深刻さの度合いまで伝えやすくなります。

目次

「far from normal」=普通とはほど遠い

場面は、声をかけるひと言から始まります。

— Bones, what are you doing here?
(ボーンズ、ここで何を?)

— I wanted to give you the latest on what the lab has found.
(研究所でわかったことの、最新の結果を伝えたくて。)

— The evidence collected is far from normal.
(集まった証拠は、普通とはほど遠い。)

— Okay, well, why don’t you show me what you’ve got?
(それなら、見せてもらえる?)

BONES Season11 Episode13 (The Monster in the Closet)

far from ~ は直訳すると「〜から遠く離れている」です。そこから「〜とはほど遠い」「まったく〜ではない」という意味で使われるとされています。距離のイメージがあるので、「普通」という基準から大きく外れている様子が目に浮かびやすい言い方です。

far from のあとには形容詞のほか、名詞や動名詞も続きます。

例 意味
The work is far from finished. 作業は終わるどころではない
It’s far from perfect. 完璧にはほど遠い
Far from helping, he made it worse. 助けるどころか、かえって悪くした

短いやり取りのなかに、報告の切り出し方も入っています。give you the latest on ~ は「〜について最新の情報を伝える」、show me what you’ve got は「わかったことを見せて」と、説明をうながす言い方です。仕事の報告の場面で、そのまま使える組み合わせと言えます。

「anything but normal」=決して普通ではない

説明がひととおり続いたあと、最初の評価が言い直されて締めくくられます。

— As I said, the evidence thus far is anything but normal.
(さっきも言ったとおり、ここまでの証拠は、普通どころではない。)

BONES Season11 Episode13 (The Monster in the Closet)

anything but ~ は「〜以外なら何でも」が元の意味で、「普通以外なら何でもあてはまる」、つまり「決して普通ではない」という強い否定になるとされています。As I said は「さっき言ったとおり」で、前に言ったことをもう一度持ち出して念を押すときの前置きです。thus far は「これまでのところ」という、少しかたい言い方です。

最初の far from normal を、最後に anything but normal で言い直している流れが見どころです。同じことをくり返すのではなく、言い方を変えて強さを上げているのが分かります。

ひとつ気をつけたいのは、anything but のあとに名詞が来ると、文字どおり「〜以外なら何でも」の意味になることがある点です。

例 意味
The trip was anything but relaxing. 旅行はくつろぐどころではなかった
I’ll eat anything but fish. 魚以外なら何でも食べる

形容詞が続くときは「決して〜ではない」、名詞が続くときは「〜以外なら」と読めるかどうか、文脈で見分けると混乱しにくくなります。

2つの言い方の違いと使い分け

どちらも not normal より強い否定ですが、響きには違いがあるとされています。

言い方 イメージ 響き
far from normal 基準から大きく離れている 落ち着いた評価。報告や説明に向く
anything but normal ほかの何にでも当てはまるが、それだけは違う きっぱりした強調。驚きや念押しに向く

far from は「まだ遠い」という含みも持てるので、far from finished のように「この先がある」状況にも使えます。一方の anything but は、そうした途中経過よりも、「それとは正反対だ」と言い切る調子が出やすい言い方です。

作中のように、最初に far from で落ち着いて評価を示し、説明を重ねたあとで anything but で念を押すと、話の流れに自然な強弱がつきます。

まとめ|「ほど遠い」と「どころではない」

今回は『BONES』シーズン11エピソード13から、far from normal と anything but normal の違いを読み解きました。距離のイメージで落ち着いて否定する far from と、きっぱり言い切る anything but を使い分けると、「普通じゃない」の度合いまで伝えられます。

同じ評価でも言い方ひとつで強さが変わる、その様子を味わいながら『BONES』を観ていくと、英語の聞こえ方が少しずつ変わっていきます。

同じ回の英語は、寝不足の相手へのひと言や、寝かしつけの文化を扱ったコラムでも取り上げています。

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