「camping trip」とは違う?アメリカの長距離トレイルを歩く文化と英語|『BONES』S11E16で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「camping trip」とは違う?アメリカの長距離トレイルを歩く文化と英語|『BONES』S11E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン11エピソード16では、ブースとパーカーの夏の計画として、アパラチアン・トレイルという長い道を歩く話が出てきます。今回はこの話題を手がかりに、アメリカの長距離トレイルを歩く文化と、それを表す英語を紹介します。

アウトドアの話をするとき、英語では「キャンプ」と「ハイキング」がはっきり言い分けられることがあります。道の名前や歩き方の呼び名を知っておくと、旅や趣味の会話がぐっと分かりやすくなります。

目次

アパラチアン・トレイルとは?長い道を歩く文化

エピソードの冒頭、パーカーとの通話の中で、こんな言葉が出てきます。

— Well, listen. One month away before it’s me, you, and the Appalachian Trail.
(いいかい、あと1か月で、一緒にアパラチアン・トレイルだ。)

— That should be great.
(きっと最高だね。)

BONES Season11 Episode16 (The Strike in the Chord)

Appalachian Trail(アパラチアン・トレイル)は、アメリカ東部のジョージア州のスプリンガー山から、メイン州のカタディン山まで続く歩くための道とされています。通る州は14、全長はおよそ2,200マイル(約3,500キロ)とされ、道の付け替えなどで距離は年によって少しずつ変わるそうです。英語では the A.T. と略して呼ばれることもあります。

このような長い道を、何日、何か月もかけて歩く文化がアメリカにはあります。全区間を一度に歩き通すことは thru-hike(スルーハイク)、歩く人は thru-hiker と呼ばれます。多くの人は春に南のジョージア州を出発して北へ向かい、半年ほどかけてメイン州を目指すとされています。一方で、州ごと・区間ごとに少しずつ歩くやり方は section hike(セクションハイク)と呼ばれるとされています。

英語 意味
trail 自然の中の歩くための道
trailhead 登山道・遊歩道の入り口
thru-hike 長距離トレイルを一度に全区間歩き通すこと
section hike 区間を分けて少しずつ歩くこと
day hike 日帰りのハイキング

通話では、地図を見て計画を考えたことも語られます。夏の計画として話題にのぼるところに、この文化の身近さがうかがえます。

「camping trip」と「hiking」はどう違う?

パーカーとの別の電話では、ブレナンがこの計画を次のように言い表します。

Brennan: Your camping trip with your father?
(お父さんとのキャンプ旅行のこと?)

BONES Season11 Episode16 (The Strike in the Chord)

ところが終盤、同じ言い方で計画のことを聞かれると、すぐに言い直しが入ります。

— Hey, y’all ready for your big camping trip?
(やあ、大きなキャンプ旅行の準備はできた?)

— Okay, just slow down, okay. This is not a “camping trip,” you understand me?
(ちょっと待って。これは「キャンプ旅行」なんかじゃない。わかる?)

— We are hiking the Appalachian Trail.
(アパラチアン・トレイルを歩くんだよ。)

— Hiking, got it. Parker must be stoked.
(ハイキングね、了解。パーカーもきっと大喜びだ。)

BONES Season11 Episode16 (The Strike in the Chord)

camping trip は、テントやキャビンに泊まり、キャンプ場で過ごすことが中心の旅行を指すのが一般的です。これに対して hiking は、山道や自然の中を歩くこと自体が目的の活動です。長距離トレイルでは、テントや寝袋を背負って泊まりながら歩き続けることが多く、この形は backpacking(バックパッキング)とも呼ばれます。泊まる点はキャンプと同じでも、主役は「歩くこと」だという感覚が、This is not a “camping trip.” という言い直しから読み取れます。

最初の問いかけにある y’all は you all の短縮形で、アメリカ南部でよく使われる言い方とされています。stoked は「すごく楽しみにしている」「大喜びだ」というくだけた言い方です。Hiking, got it. のように、言い直された語をくり返して got it(了解)と受けるのも、自然な相づちと言えます。

まとめ|歩く道の名前と、言い直しの英語

今回は『BONES』シーズン11エピソード16から、アパラチアン・トレイルに代表される長距離トレイルを歩く文化と、thru-hike や section hike といった呼び名、camping trip と hiking の違いを紹介しました。

道の名前や歩き方の言い分けを知ると、アウトドアの話題がぐっと身近になります。こうした会話に耳を傾けながら、『BONES』の世界をこれからも楽しんでいきましょう。

同じ回の英語は、フレーズ記事やほかのコラムでも少しずつ違う切り口で扱っています。

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