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『BONES』シーズン11エピソード9で、ブースとブレナンは西部開拓時代を再現した週末のイベントに参加します。会場では、参加者が昔風の衣装を身につけ、それぞれの「二つ名」で呼び合っています。今回はこの場面を手がかりに、西部開拓時代を楽しむアメリカの文化と、そこで飛び交う言い回しを紹介します。
西部劇でおなじみの言葉づかいは、映画やドラマで耳にしても意味をつかみにくいものです。背景を知っておくと、同じ言葉が出てきたときに場面の空気まで味わいやすくなります。
西部開拓時代を再現するイベントと「二つ名」
アメリカには、19世紀後半の西部開拓時代を再現して楽しむ催しがあります。参加者は帽子やブーツ、ウエスタンシャツといった当時風の服装をそろえ、本名とは別の名前を名乗るのが特徴とされています。実在の団体の中には、西部開拓時代の人物や職業、西部劇のスターにちなんだ名前を登録し、ほかの人と重ならないように管理しているところもあると言われています。
作中でも、会場に着いたブースは潜入のための名前でこう名乗ります。
Booth: Big River Buck. Pleased to meet your acquaintance, ma’am.
(ビッグ・リバー・バックだ。お目にかかれて光栄です、奥さん。)BONES Season11 Episode9 (The Cowboy in the Contest)
一般的には Pleased to make your acquaintance.(お近づきになれてうれしいです)という形が知られていて、作中ではそれを少し崩した言い方で使われています。どちらにしても、acquaintance(知り合いになること)を使う、かなり改まった古風なあいさつです。
ブレナンに向けても、同じ調子の名乗りの言葉がかかります。
— Allow me to introduce myself, ma’am.
(自己紹介をさせていただきます、マダム。)BONES Season11 Episode9 (The Cowboy in the Contest)
別の場面では、ブレナンも自分の二つ名を名乗ってみせます。
Brennan: I’m Wild Card Wanda, baby.
(ワイルドカードのワンダよ、ベイビー。)BONES Season11 Episode9 (The Cowboy in the Contest)
「形容詞+名前」や頭の音をそろえた名前は、西部劇の登場人物らしい響きを出す工夫と読み取れます。
「ma’am」「y’all」「Much obliged」の言葉づかい
会場では、西部劇らしい言葉づかいが次々に出てきます。まずは、こんな声かけです。
— I’ve been coming here for years, so if y’all need anything, just ask me.
(何年も通っているから、みんな何か困ったら遠慮なく言って。)BONES Season11 Episode9 (The Cowboy in the Contest)
y’all は you all を縮めた言い方で、アメリカ南部でよく使われる「みなさん」「あんたたち」にあたる言葉とされています。西部劇の雰囲気づくりにもよく使われます。
続いて、飲み物を頼む場面があります。
— I could use a root beer.
(ルートビアをもらえるとありがたいな。)BONES Season11 Episode9 (The Cowboy in the Contest)
注文を受ける「すぐお持ちします」の一言のあと、こんなお礼の言葉が続きます。この「すぐお持ちします」にあたる表現は、フレーズ記事でも取り上げています。
— Much obliged.
(恩に着ます。)BONES Season11 Episode9 (The Cowboy in the Contest)
Much obliged. は I’m much obliged to you. を縮めた形で、「ありがたい」「恩に着る」という古風なお礼です。root beer は、薬草などで香りをつけたアメリカの炭酸飲料で、名前に beer とあってもアルコールは入っていないものが一般的とされています。
| 表現 | 意味・響き |
|---|---|
| ma’am | 女性への丁寧な呼びかけ。南部などでは日常でも使われるとされる |
| y’all | 「みなさん」。南部らしい言い方 |
| Much obliged. | 「恩に着ます」。古風なお礼 |
| Pleased to make your acquaintance. | 「お近づきになれてうれしいです」。改まったあいさつ |
「I’ll be darned」と「Giddyup」
驚いたときのひと言にも、西部劇らしさが出ます。後半、偽名のバックとして参加しているブースに向けて、こんな言葉がかかります。
— Well, I’ll be darned, Buck. Finally kicked it into gear.
(いやあ、驚いた、バック。ようやく本調子が出てきたね。)BONES Season11 Episode9 (The Cowboy in the Contest)
I’ll be darned は「こりゃ驚いた」という意味で、強い言葉を和らげた言い方とされています。kick it into gear は「ギアを入れる」から「本気を出す」「調子を上げる」という意味です。
もうひとつ、馬にまつわる掛け声も出てきます。
— Giddyup.
(さあ、出発だ。)BONES Season11 Episode9 (The Cowboy in the Contest)
Giddyup は、馬を進ませるときの「はいどう」「それ行け」にあたる掛け声です。日常では「さあ、行こう」とおどけて言うときにも使われるとされています。
まとめ|西部劇風の言い回しを味わう
今回は『BONES』シーズン11エピソード9から、西部開拓時代を再現して楽しむイベントと二つ名の文化、ma’am・y’all・Much obliged・I’ll be darned・Giddyup といった西部劇風の言い回しを紹介しました。背景を知ると、古風な言葉づかいにこめられた遊び心が見えてきます。
西部劇の空気を感じる言葉に注目しながら、これからも『BONES』を観ていくと英語の楽しみが広がります。
同じエピソードからは、誘い方の丁寧さを比べるコラムや、「routine」をめぐるやり取りのコラムも書いています。


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