海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン11エピソード12には、試合観戦をめぐる冗談まじりの駆け引きの中で、本音を隠した誘いがあっさり見抜かれる場面があります。今回はこのやり取りから、提案の切り出し方と、見抜かれたときに「ダメもとだった」と認める英語を読み解きます。
うまくいかないと分かっていても、一応言ってみる。そんな場面で使える短いひと言を知っておくと、気まずくならずに話を収めやすくなります。
「How about we ~?」「Why don’t we ~?」で提案を切り出す
作中では、試合をいっしょに見るかどうかをめぐって、ちょっとした駆け引きが続きます。まず出てくるのが、実験を持ちかける言葉です。
— How about we do an experiment, then? I’ll watch the Flyers game alone, and we’ll see how they do.
(じゃあ、実験してみようか。試合は1人で見て、チームがどうなるか確かめる。)— Okay, your hypothesis being the Flyers will win unless I’m there to watch?
(つまり仮説は、私が見ていなければフライヤーズが勝つ、ということ?)— I got a great idea. Why don’t we skip the game and I take you out for a romantic dinner?
(いいことを思いついた。試合はやめて、ロマンチックなディナーに連れていく、っていうのはどう?)BONES Season11 Episode12 (The Murder of the Meninist)
How about we ~? と Why don’t we ~? は、どちらも「〜しようよ」と相手を誘う定番の形です。I got a great idea.(いいことを思いついた)と前置きしてから誘うと、思いつきを明るく持ちかける響きが出ます。ここでは、試合の話から急に離れるような誘いが、いかにも名案のような口ぶりで差し出されているのが面白いところです。
見抜かれたら「It was worth a shot.」
この誘いには、すぐに次の言葉が続きます。
— Huh?
(え?)— You’re that desperate
(そこまでして)— to keep me away from the Flyers?
(フライヤーズから私を遠ざけたいの?)— What? Come on.
(え?そんなことないって。)— It was worth a shot.
(ダメもとで言ってみただけ。)BONES Season11 Episode12 (The Murder of the Meninist)
You’re that desperate to ~? の that は「そんなに」「そこまで」という意味で、「そこまでして〜したいの?」と相手の必死さを指摘する言い方になります。desperate は「必死の」「なりふりかまわない」という強めの語で、冗談の場面では、からかい半分に使われることも多いとされています。
それを受けて出てくる It was worth a shot. は、直訳すると「一発撃ってみる価値はあった」。shot は「試み」の意味で、「うまくいかなくても、試す価値はあった」というダメもとの気持ちを表します。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| It was worth a shot. | 試す価値はあった(ダメもとだった) |
| Worth a try. | やってみる価値はある |
| Can’t blame me for trying. | 試してみたっていいでしょ |
| I had to try. | 言ってみずにはいられなかった |
見抜かれたことを潔く認めつつ、深刻にならずに話を終わらせられる便利なひと言と言えます。
期待を外されたときの「Oh, come on.」
別の場面でも、試合をめぐる軽い駆け引きが出てきます。
— I’ve been doing some thinking as well about tonight’s game.
(今夜の試合のこと、こっちも考えてた。)— You thinking about not watching it?
(見るのをやめる気になった?)— No.
(いいえ。)— I was thinking about what pizza to order.
(ピザを何にするか考えてた。)— Oh, come on.
(もう、勘弁して。)— You gotta be kidding me.
(冗談はやめて。)BONES Season11 Episode12 (The Murder of the Meninist)
Oh, come on. は、期待していた答えが返ってこなかったときの「ちょっと」「勘弁してよ」にあたる言い方です。続く You gotta be kidding me. は「冗談でしょう」という意味で、gotta は got to をくだけて言った形です。どちらも親しい相手との軽いやり取りで使われ、言い方しだいで、本気の抗議にも笑い混じりの反応にもなります。
まとめ|誘い、見抜かれ、ダメもとを認める
今回は『BONES』シーズン11エピソード12から、How about we ~? や Why don’t we ~? で提案を切り出す言い方、You’re that desperate ~? と見抜く言い方、It was worth a shot. とダメもとを認める英語、そして期待を外されたときの Oh, come on. を読み解きました。
軽い駆け引きの中には、相手との距離感を表す短い言葉がたくさん出てきます。そんなやり取りの呼吸にも注目しながら、『BONES』を楽しんでいきましょう。
このエピソードの英語は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


コメント