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『BONES』シーズン5エピソード17では、ブースとブレナンが捜査のため、ブレナンの母校がある町を訪れます。今回は、この回で何度も言い直される「卒業生」という単語、alumnaとalumniの違いを読み解きます。
どちらも「卒業生」と訳される語ですが、もとはラテン語で、指す人の数と性別によって語尾が変わります。登場人物たちが同じ単語で何度もつまずくやりとりから、その仕組みが見えてくるのが面白いところです。
ブレナンは「alumna」、ブースは「alumni」
現場に着いたブースは、ブレナンがこの土地で育ったことに驚きます。ブレナンは母校の名前を挙げて、自分が卒業生だと答えます。
Booth: I can’t believe you grew up in this area.
(君がこのあたりで育ったなんて、信じられないな。)Brennan: Yes, I am an alumna of Burtonsville High.
(ええ。私はバートンズビル高校の卒業生よ。)BONES Season5 Episode17 (The Death of the Queen Bee)
その後、ブースはビデオ通話でスイーツと作戦を相談します。ちょうど同窓会が開かれる時期で、ブレナンを「同窓会に来た卒業生」として町に溶け込ませれば話を聞きやすい、という考えです。
Booth: Since, uh, Bones is already invited to the reunion, we get more information if she’s seen as alumni.
(ほら、ボーンズはもう同窓会に招待されてるだろ。卒業生として見られたほうが、情報も集まるってわけだ。)Sweets: Alumna. Yes.
(「アラムナ」ですね。そうです。)Booth: Yeah. Great. You know, correcting my Latin – not the best way to make friends.
(ああ、そうかい。あのな、人のラテン語を直すのは、友達を作るいい方法とは言えないぞ。)BONES Season5 Episode17 (The Death of the Queen Bee)
スイーツが言い直したのは、ブレナン一人を指しているのに、ブースが複数形のalumniを使ったからです。ブレナン自身はきちんとalumnaを使っており、二人の言葉の違いがそのまま言い直しにつながっていることが分かります。
4つの語形と、くだけた「alum」
alumniは日本語でも「アルムナイ」として目にする機会が増えた語ですが、ラテン語由来の名詞なので、数と性別で形が変わるとされています。
| 語形 | 指す人 | 例 |
|---|---|---|
| alumnus | 男性の卒業生1人 | He is an alumnus of … |
| alumna | 女性の卒業生1人 | She is an alumna of … |
| alumni | 卒業生の複数(男女混合も) | the alumni of … |
| alumnae | 女性の卒業生の複数 | the alumnae of … |
ブースの言い方を正しくするなら、ブレナン一人ならalumna、男女を問わず卒業生全体ならalumniです。
ただし、日常会話では性別を意識しない短いalum(複数はalums)もよく使われるとされています。I’m a Burtonsville alum.のように言えば、細かい語尾を気にせずに済みます。また、くだけた会話ではalumniを1人に対して使う人もいますが、標準的な用法とはみなされないことが多いようです。
一方で、卒業生の名簿や大学の案内など書き言葉の場面では、今も4つの語形の区別が意識されることが多いようです。どの形を使うか迷ったら、書き言葉ではalumnus・alumna・alumni、会話ではalumと使い分けておくと安心です。
二度目の言い直しと、言い直しをかわす一言
この単語をめぐるやりとりは、一度では終わりません。同窓会の会場となる体育館で、ブースはブレナンに同級生と話してくるよう促します。
Booth: They’re not gonna suspect a thing, alright, because you’re an alumni.
(誰も怪しんだりしないさ。君はここの卒業生なんだから。)Brennan: Alumna.
(アラムナよ。)Booth: UGH!
(うーっ!)BONES Season5 Episode17 (The Death of the Queen Bee)
今度はスイーツではなく、ブレナン本人に一語だけで言い直されます。説明を加えずに単語だけを返すのは、いかにもブレナンらしい言い方で、ブースの声にならない声が場面の笑いになっています。
最初の言い直しのときにブースが返したnot the best way to make friendsは、「それは友達を作るいい方法じゃない」と、相手の言動をやんわりたしなめる言い方です。not the best way to …は、正面から「やめて」と言わずに、冗談めかして相手に気づかせたいときに使える形です。
細かい間違いを指摘されたときに、ムッとした気持ちを笑いに変えて返すと、その場の空気も軽くなります。
まとめ|数と性別で変わる「卒業生」
alumnaは女性の卒業生1人、alumnusは男性1人、alumniは複数、alumnaeは女性の複数で、会話ではalumも便利です。ブースとスイーツ、ブレナンのやりとりを思い出すと、語尾の違いが場面ごと記憶に残ります。
ラテン語由来の単語の仕組みを知っておくと、英語の名詞の見え方が少し変わってきます。
同じエピソードの別のコラムでは、うわさ話への受け答えや、同窓会の文化についても取り上げています。


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