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『BONES』シーズン8エピソード16の後半には、避けられていたと感じていた側と、避けていた側が話す場面があります。そこで「気を悪くしないで」と頼む Please don’t take it personally. に返されるのは、そのまま受け流す言葉ではなく、本音を冗談に包んだ一言です。
気づかわれたときにどう返すかは、意外と迷うものです。作中のやり取りを手がかりに、相手の言葉を受け止めながら本音を伝える英語を見ていきます。
「take it personally」は「自分への攻撃と受け取る」
場面は、入っても大丈夫かと様子をうかがう一言から始まります。
— Is it safe to come in?
(入っても大丈夫?)BONES Season8 Episode16 (The Friend in Need)
Is it safe to 〜? は「〜しても安全?」が文字どおりの意味ですが、相手の機嫌や場の空気をうかがって「〜しても大丈夫?」と聞くときにも使われます。短いやり取りのあと、こんな言葉が交わされます。
— Please don’t take it personally.
(気を悪くしないで。)— I’d really like not to, but you’re personally avoiding me personally, so it’s very hard not to take it personally.
(そうしたいのはやまやまだけど、そっちが個人的に、それも個人的に避けているんだから、個人的に受け取らないなんてとても無理。)BONES Season8 Episode16 (The Friend in Need)
take it personally は、言われたことやされたことを「自分個人に向けられたもの」と受け取ること、つまり「気を悪くする」「傷つく」という意味です。Please don’t take it personally. は「あなたが嫌だからではない」と伝えるための一言で、断りや指摘の前後に添えて使われることが多いとされています。I can’t make it tonight, but please don’t take it personally.(今夜は行けないけれど、気を悪くしないで)のような使い方です。
「I’d really like not to, but…」で本音を返す
作中の返しは、相手の頼みをいったん受け止める I’d really like not to, but から始まります。I’d like not to は「〜しないでいたい」で、but が続くと「そうしたいのはやまやまだけど」という前置きになります。そのあとの very hard not to 〜 は「〜しないのはとても難しい」、つまり「どうしても〜してしまう」という本音です。
さらに、相手が使った personally をわざと何度も重ねて返しているのが面白いところです。言葉遊びで冗談めかしながら、避けられていることへの不満はしっかり伝わる返しと言えます。
一般的な返し方は、気持ちの残り具合によって次のように言い分けられます。
| 返し方 | ニュアンス |
|---|---|
| I won’t. | 気にしないよ(そのまま受け入れる) |
| No worries. | 大丈夫、気にしていない |
| I’ll try not to. | そうしないようにする(少し引っかかりが残る) |
| It’s hard not to. | 気にしないのは難しい(本音を伝える) |
| I know it’s not about me. | 自分が原因じゃないのは分かっている |
「Well, it would, but I’d recover.」:認めてから返す
続くやり取りでは、理由を伝える一言に、こう返されます。
— Because I thought it would hurt your feelings.
(傷つけると思ったから。)— Well, it would, but I’d recover.
(まあ、傷つくだろうね。でも立ち直れる。)— You know I love you.
(愛しているのは分かっているよね。)— I know you do.
(分かっている。)— That’s not the point.
(そういう問題じゃない。)BONES Season8 Episode16 (The Friend in Need)
hurt someone’s feelings は「気持ちを傷つける」です。返しの it would は、仮定の would で「たしかに傷つくだろう」と相手の言い分をいったん認める言い方で、but I’d recover(でも立ち直れる)で本音につなげています。I know you do. は love を do で受けた省略の形です。そこに That’s not the point.(そういう問題じゃない)と続き、話が本題に引き戻されます。
「気を悪くしないで」「傷つけたくなかった」と気づかわれたとき、まず受け止め、そのうえで本音を伝えるという流れが、この場面の返し方に共通していることが分かります。
まとめ|受け止めてから本音を伝える
今回は、Please don’t take it personally. への返し方を中心に、I’d really like not to, but、it would, but I’d recover、That’s not the point. を読み解きました。いったん受け止めてから本音を添える形を知っておくと、気づかわれた場面でも角を立てずに気持ちを伝えやすくなります。
冗談に本音を包む返し方も、作中の会話を通して観るとニュアンスがよく分かります。
同じエピソードのほかのコラムでは、the smartest と the smart one の違いや、新聞のクロスワードパズルの英語を扱っています。


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