「先を越されて悔しいんでしょ」と言われたら、何と返す?|『BONES』S11E10で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「先を越されて悔しいんでしょ」と言われたら、何と返す?|『BONES』S11E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン11エピソード10には、ブースに向けて「先を越されたから怒っているだけでしょう」という言葉が投げかけられ、続いて「一本取られたね」という言葉も出てくる短いやり取りがあります。今回はこの場面を手がかりに、先を越す・図星を指す・一本取られたと認める英語を読み解きます。

同じことを考えていた相手に先を越されると、悔しさと照れくささが入り混じります。そんなときの言い回しを知っておくと、からかわれても軽やかに返しやすくなります。

目次

「beat someone to the punch」は「先を越す」

やり取りは、次の言葉から始まります。

— You’re just mad because I beat you to the punch. I know you, Booth. You were thinking the same thing.
(先を越されたから怒ってるだけでしょう。ブースのことは分かってる。同じことを考えてたでしょう。)

BONES Season11 Episode10 (The Doom in the Boom)

beat someone to the punch は「人より先に行動する」「先を越す」という意味の口語表現です。ボクシングで相手より先にパンチを当てることから来ているとされ、競争や駆け引きの場面でよく使われます。

beat には「打ち負かす」のほかに「〜より先に着く」という意味もあり、He beat me to the last seat.(最後の席を先に取られた)のように beat someone to ~ の形で「〜を先に取る」とも言えます。the punch の部分が「先に打つ一撃」にあたると考えると、意味をつかみやすくなります。

この台詞は三つの部分に分けると読みやすくなります。

部分 働き
You’re just mad because ~ 「〜だから怒ってるだけでしょ」と、相手の不機嫌の理由を言い当てる
I know you, ~. 「あなたのことは分かってる」と、相手をよく知っている立場から迫る
You were thinking the same thing. 「同じことを考えていた」と図星を指す

just が入ることで、「本当の理由はそれだけ」と相手の言い分を小さく見せる響きが加わります。親しい間柄なら冗談まじりのからかいとして通じますが、言い方によっては挑発的にも聞こえるため、相手との距離感を見て使うのが無難です。

似た意味の言い方には、次のようなものがあります。

表現 ニュアンス
beat someone to it 先を越す(より短く日常的)
get there first 先にたどり着く・先にやる
steal someone’s thunder 人の手柄や見せ場を先に奪う

「He’s got you there」は「一本取られたね」

続いて、次の言葉が出てきます。

— He’s got you there, cher.
(これは一本取られたね。)

BONES Season11 Episode10 (The Doom in the Boom)

have got someone there は「その点では相手のほうが正しい」「言い返せない」という意味で、He’s got you there. は第三者が「それは彼の言うとおりだね」と認める形です。言い当てられた本人が使うなら You’ve got me there.(それを言われると弱い)となります。there は場所ではなく「その点で」を指し、「その一点では言い返せない」という意味合いです。全面的に負けを認めるのではなく、「そこを突かれると弱い」と軽く受け流す響きがあるとされています。

先を越された、図星を指されたときの返し方には、場面に応じていくつかの型があります。

返し方 例 響き
素直に認める You’ve got me there. / Okay, you got me. 一本取られたと笑って受け入れる
先を越されたと認める You beat me to it. 悔しさを込めつつ認める
同じ考えだったと返す Great minds think alike. 「優れた頭脳は同じように考える」と冗談めかす
論点をずらさない That’s not the point. 「問題はそこじゃない」と本題に戻す

Great minds think alike. は、相手と考えが一致したときによく使われる決まり文句で、悔しさを笑いに変える返しとして便利です。一方、本当に伝えたいことがある場合は That’s not the point. のように話を元に戻すと、からかいに流されずに済みます。

まとめ|先を越されても、ひと言で切り返す

今回は『BONES』シーズン11エピソード10から、beat someone to the punch で先を越したことを伝える言い方、You were thinking the same thing. で図星を指す言い方、He’s got you there. のように一本取られたと認める英語を読み解きました。

からかいの言葉にも、相手をよく知っているからこその親しさがにじみます。そんな掛け合いに注目しながら、これからも『BONES』を観ていくと英語の楽しみが広がります。

このエピソードの英語は、夢中で忘れていたと伝えるコラムや、食べきれない料理を持ち帰る文化のコラムでも扱っています。

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