「doggie bag」とは?食べきれない料理を持ち帰る文化と英語|『BONES』S11E10で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「doggie bag」とは?食べきれない料理を持ち帰る文化と英語|『BONES』S11E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン11エピソード10には、仲間を迎えた家での夕食の場面があります。その席で、この夜は来られない仲間のために料理を持たせて帰そう、という話が出てきます。そこで使われるのが doggie bag という言葉です。今回はこの場面を起点に、食べきれない料理を持ち帰るアメリカの文化と、その周辺の英語を紹介します。

アメリカのレストランは一皿の量が多いことで知られ、残った料理を持ち帰るのはごく日常的な光景です。旅行や留学の前に知っておくと、食事の場で戸惑わずに済みます。

目次

夕食の席で出てくる「doggie bag」

客を迎えた夕食の席では、まずこんな言葉が出てきます。

— Looks like I’ll be representing the Hodgins clan alone tonight.
(今夜はホッジンス家の代表は、ひとりだけみたい。)

BONES Season11 Episode10 (The Doom in the Boom)

clan は本来「一族」を表す語で、ここでは家族のことを少しおどけて大きく言っています。その後、話は次のように続きます。

— Yeah. I guess that means there’ll be more wine for us.
(そうか。じゃあ、そのぶんワインが多めに飲めるってことだね。)

— Tell you what. We’ll send home a doggie bag for bug boy.
(そうだ。虫博士には、持ち帰りを持たせよう。)

— Ooh, it smells good.
(わあ、いい匂い。)

BONES Season11 Episode10 (The Doom in the Boom)

bug boy は、虫にくわしいホッジンスを指すあだ名です。send home ~ for ~ は「〜の分を持たせて帰す」という言い方で、来られなかった人にも料理を届けようという気づかいが伝わってきます。冒頭の Tell you what. は「こうしよう」と提案を切り出すひと言で、意味と使い方はフレーズ記事で詳しく取り上げています。

本来 doggie bag はレストランで使われる言葉ですが、劇中では家の夕食で冗談めかして使われているのが面白いところです。

doggie bag の由来とされる話と、今の言い方

doggie bag は直訳すると「わんちゃん用の袋」です。1940年代ごろのアメリカで、食べ残しを「飼っている犬にあげるため」に持ち帰る習慣が広まったことが由来とされています。食料が不足しがちだった時代背景や、店側が専用の袋を用意したことなどが語られていますが、始まりについては諸説あります。

実際には人が後で食べるために持ち帰ることがほとんどで、「犬のため」という建前が、持ち帰る気恥ずかしさをやわらげていたとも言われます。長く少し気まずいものとされていましたが、1970年代ごろから広く受け入れられるようになったという見方もあります。

現在のアメリカでは、doggie bag という言葉自体は通じるものの、実際の会話では次のような言い方がよく聞かれます。

表現 意味
a to-go box 持ち帰り用の容器
a box 容器(会話ではこれだけで通じることが多い)
a take-out container 持ち帰り用の容器(やや説明的)
leftovers 食べ残し・残り物

お店で持ち帰りを頼むときの英語

レストランで料理が残ったときは、店員に次のように頼むのが一般的とされています。

場面 英語 意味
容器を頼む Can I get a box for this? これを入れる容器をもらえますか?
包んでもらう Could you wrap this up for me? これを包んでもらえますか?
店員からの声かけ Do you want a box for that? お持ち帰りの容器はいりますか?
答える Yes, please. / I’m good, thanks. お願いします/大丈夫です

店員のほうから Do you want a box? と声をかけてくれることも多く、気軽に頼める雰囲気があります。ただし、食べ放題のビュッフェなど持ち帰りを想定していない店もあるため、店のやり方に合わせるのが無難です。

劇中のように、来られなかった人の分を持たせるのは家庭の食卓でもよく見られる気づかいです。家に招かれた側が Can I take some home?(少し持ち帰ってもいい?)と頼む場面もあり、残った料理を分け合うことは、食事を楽しんだしるしとして受け止められることが多いとされています。

まとめ|持ち帰りの言葉から見える食卓の文化

今回は『BONES』シーズン11エピソード10の夕食の場面から、doggie bag の由来とされる話と、to-go box・Can I get a box for this? など持ち帰りにまつわる英語を紹介しました。

食べきれない料理をどう扱うかにも、その土地の食卓の文化が表れます。食事の場面に注目しながら『BONES』を観ると、登場人物の暮らしぶりがより身近に感じられます。

同じ回の英語は、夢中で忘れていたと伝えるコラムや、先を越されたときの返し方のコラムでも扱っています。

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