「bespoke」と「custom-made」はどう違う?「オーダーメイド」を言い分ける英語|『BONES』S08E15で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「bespoke」と「custom-made」はどう違う?「オーダーメイド」を言い分ける英語|『BONES』S08E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード15には、捜査で訪れた先にあったスーツをめぐって、bespoke という言葉が出てくる場面があります。すぐに「手作りで、とても高いという意味」と説明が足されるのも印象的です。今回はこの bespoke と、よく似た custom-made の違いを中心に、日本語の「オーダーメイド」にあたる英語を読み解きます。

服や家具、旅行のプランまで、自分のために作ってもらうものを英語で言い表したい場面は意外と多くあります。言葉ごとの響きの違いを知っておくと、選ぶときに迷いにくくなります。

目次

作中の「bespoke」は高価な仕立てを表すひと言

捜査で訪れた先では、1万ドルもする置き時計が話題になります。その値段が分かったところで、こんなやり取りがあります。

— So what do you think?
(で、どう思う?)

— A one-time extravagance? A gift?
(一度きりのぜいたく?それとも贈り物?)

— Beats me.
(さあね。)

BONES Season8 Episode15 (The Shot in the Dark)

extravagance は「ぜいたく・ぜいたく品」、Beats me. は「さっぱり分からない」というくだけた返事です。少し話がそれたあと、今度はそこにあったスーツが話題になります。

— These suits are bespoke.
(このスーツ、どれもビスポークだ。)

— Mm-hmm.
(うん。)

— That means handmade— very expensive.
(つまり手作りで、すごく高いってこと。)

— I know what that means. Totally know what that means.
(意味は知ってる。ちゃんと知ってるよ。)

BONES Season8 Episode15 (The Shot in the Dark)

bespoke は「一人ひとりの注文に合わせて作られた」という意味の形容詞です。作中では「手作りで高価」と言い添えられていますが、辞書では「個別の注文で作られた」「custom-made」と説明されることが多く、手作りかどうかまでは言葉自体に含まれないとされています。もとは「前もって注文する」という意味の動詞 bespeak から生まれた言葉とされます。

最後の I know what that means. は、分かっていることを説明されたときの「それくらい知ってる」という返事です。Totally を足して、同じ言葉で念を押しているのが分かります。

「オーダーメイド」は英語で custom-made が基本

日本語の「オーダーメイド」は和製英語とされ、そのまま order-made と言っても通じにくいとされています。アメリカ英語でもっとも広く使われるのは custom-made で、a custom-made suit(オーダーメイドのスーツ)のように使います。短く custom だけでも、custom furniture(特注の家具)のように言えます。

辞書によると、bespoke はイギリスでよく使われる言葉で、アメリカでは custom のほうが一般的とされています。作中でも、bespoke のすぐあとに「とても高い」と言い添えられていて、高級な仕立て服を連想させる言葉として使われているのが分かります。

表現 意味の中心 使われやすいもの
bespoke 一人ひとりの注文で作る 紳士服、イギリス英語の宣伝文句
custom-made / custom 注文に合わせて作る 服、家具、車など幅広く
made-to-order 注文を受けてから作る 料理、家具、受注生産の品
made-to-measure 寸法に合わせて作る スーツ、カーテン
tailor-made 仕立てた/ぴったり合う 服、たとえとして計画やプラン

made-to-order は「注文を受けてから作る」ことに重点がある言い方で、作り置きではないことを表します。tailor-made は仕立て服のほかに、a tailor-made plan(その人にぴったりのプラン)のように、たとえとしてもよく使われます。

「bespoke」と「made-to-measure」、既製服は「off-the-rack」

紳士服の世界では、bespoke は客ごとに型紙を一から起こして仕立てるもの、made-to-measure はすでにある型紙を客の寸法に合わせて調整するもの、と区別されてきたとされます。ただ、近年はこの線引きがあいまいになり、bespoke は「特別にあつらえた」という広い意味で、ソフトウェアや旅行のプランなど、服以外に使われることも増えているとされます。

反対に、店に並んでいる既製服は、アメリカ英語で off-the-rack、イギリス英語で off-the-peg と言うことが多いとされます。rack は服を掛けるラックのことで、そこから取ってすぐ買える服、というイメージです。I usually buy my suits off the rack.(スーツはたいてい既製品を買います)のように使えます。

「オーダーメイド」を英語にするときは、一から作るのか、寸法に合わせるのか、注文を受けてから作るのかで言葉を選ぶと、伝えたいことがより正確になります。

まとめ|「オーダーメイド」は作り方に合わせて言い分ける

今回は『BONES』シーズン8エピソード15から、作中の bespoke を手がかりに、custom-made、made-to-order、made-to-measure、tailor-made、既製服を表す off-the-rack を読み解きました。「オーダーメイド」を一語で訳さず、何をどこまで合わせて作るのかで選ぶと、英語らしい言い方に近づきます。

スーツをめぐる短い会話から、英語の言葉の幅が見えてくるのが面白いところです。

このエピソードの他のコラムでは、仕事を引き受けるときのひと言や、共感の言葉への返し方も扱っています。

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