海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン10エピソード5では、ブレナンたちが法医学の大会の会場に足を踏み入れたとたん、参加者から次々に声をかけられます。今回はこの場面を手がかりに、売り込みを感じよく受け取る言い方、急いでいると伝えて切り上げる言い方、そして逆に話の続きを促す言い方を読み解きます。
展示会や交流会、学会などでは、知らない人から話しかけられる場面が少なくありません。角を立てずに受け答えできる短い英語を知っておくと、人の多い場所でも落ち着いて対応できます。
「I will take a look at it.」で受け取って約束しない
会場に着いたカムは、まずその様子に目を見張ります。
Cam: Wow, this is amazing.
(わあ、これはすごいわね。)BONES Season10 Episode5 (The Corpse at the Convention)
すると、研修生にしてほしいと売り込む人が現れ、経歴を語り始めます。返ってくるのはこのひと言です。
— Thank you, I will take a look at it.
(ありがとう、目を通しておきます。)BONES Season10 Episode5 (The Corpse at the Convention)
続いて、自分の開発した機器を紹介する人には、こう返されます。
— Thank you for your card.
(名刺をどうも。)BONES Season10 Episode5 (The Corpse at the Convention)
どちらも、相手の話や資料を受け取ったことは伝えつつ、その場で「採用します」「買います」とは約束しない言い方です。take a look at ~ は「〜に目を通す」で、I’ll take a look. と短くしてもよく使われます。名刺を渡されたときの Thank you for your card. は、受け取りの礼をそのまま述べるだけなので、どんな相手にも使える安全な返し方です。
| 表現 | 意味 | 響き |
|---|---|---|
| I’ll take a look at it. | 目を通しておきます | 受け取るが約束しない |
| Thanks, I’ll keep it in mind. | 覚えておきます | やんわり保留 |
| I’ll think about it. | 考えておきます | 返事を先送り |
| Let me get back to you. | 改めて連絡します | 後日の返事を示す |
「we’re actually in a rush」で話を切り上げる
続いて、アンジェラに声をかけた参加者が、ほめ言葉を並べ始めます。
— You are the most brilliant person at the Jeffersonian.
(あなたはジェファソニアンでいちばん優秀な方です。)BONES Season10 Episode5 (The Corpse at the Convention)
熱のこもった話が続くと、横から話を切り上げようとする声が入ります。
— So sorry, we’re actually in a rush, so…
(すみません、実は急いでいるので…。)BONES Season10 Episode5 (The Corpse at the Convention)
in a rush は「急いでいる」という意味で、actually を入れると「実のところ」と事情を打ち明ける柔らかい響きになります。最後の so… は、「なので、このへんで」と言い切らずに察してもらう言い方です。はっきり断るより角が立たないため、会話を終えたいときによく使われます。
ほかにも、Sorry, I have to run.(ごめんなさい、もう行かないと)や It was nice talking to you, but I need to go.(お話しできてよかったです。でも、そろそろ行かないと)のように、先にお礼やあいさつを添えてから切り上げる言い方があります。
「You were saying?」で続きを促す
ところが、この切り上げはすぐにたしなめられます。
— Oh, no, no. Don’t be rude. Let her… let her finish, Hodgins.
(いやいや、失礼だってば。最後まで話させてあげて、ホッジンス。)BONES Season10 Episode5 (The Corpse at the Convention)
— You were saying?
(それで、何でしたっけ?)BONES Season10 Episode5 (The Corpse at the Convention)
let ~ finish は「〜に最後まで言わせる」という意味で、話をさえぎった人をたしなめるときの定番です。You were saying? は直訳すると「あなたは言っていた?」ですが、実際には「さっきの話の続きをどうぞ」と促す決まり文句です。邪魔が入ったあとに自分から話を戻すなら、Sorry, go ahead.(ごめんなさい、どうぞ続けて)や Where were we?(どこまで話したっけ)も使えます。
促された相手は、そのまま言葉を続けます。
— I just think you’re amazing.
(とにかく、本当にすごい方だと思っていて。)BONES Season10 Episode5 (The Corpse at the Convention)
同じ場面の中で「切り上げる」と「続けてもらう」の両方の英語が聞けるのが、このやり取りの面白いところです。
まとめ|受け取る、切り上げる、続けてもらう
今回は『BONES』シーズン10エピソード5の大会会場の場面から、売り込みを受け取る I will take a look at it. と Thank you for your card.、急いでいると伝える we’re actually in a rush、話を戻す You were saying? を読み解きました。どれも短く、角を立てずに会話の流れを整えられる言い方です。
人が集まる場での英語のやり取りは、ドラマの会場シーンからも多くを学べます。次回も『BONES』と一緒に英語を楽しんでいきましょう。
このエピソードでは、冗談が通じなかったときの返し方や、基調講演の文化を扱ったコラムもあわせて読めます。


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