「hate」と「don’t like」はどう違う?「嫌い」の強さを言い分ける英語|『BONES』S09E19で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「hate」と「don't like」はどう違う?「嫌い」の強さを言い分ける英語|『BONES』S09E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード19では、事件の調べが進む合間に、「嫌い」の強さをめぐる短いやり取りが出てきます。今回はその場面を手がかりに、hate と don’t like の違いと、好き嫌いを伝える英語の目盛りを読み解きます。

日本語の「嫌い」はひと言で済みますが、英語では気持ちの強さによって言葉を選び分けます。強い言葉を選ぶと、思った以上にきつく響くこともあります。この違いが分かると、自分の好みを角を立てずに伝えやすくなります。

目次

「hate」と「don’t like」はどこが違う?

古代の品の扱いをめぐる話の流れで、ブースに向けてこんな言葉がかかります。

— Booth, you shouldn’t hate all rich people.
(ブース、お金持ちをみんな嫌うべきじゃない。)

— They’re a fact of life, like the corpuscular theory of light.
(お金持ちは世の中にあって当たり前のもの。光の粒子説と同じように。)

BONES Season9 Episode19 (The Turn in the Urn)

これに対して返ってくるのが、次の3行です。

— I don’t hate rich people.
(お金持ちが嫌いなわけじゃない。)

— I just… I don’t like entitled people.
(ただ…特権意識の強い人が好きじゃないだけ。)

— Big difference.
(大きな違いだよ。)

BONES Season9 Episode19 (The Turn in the Urn)

hate は「大嫌い」「憎む」に近い強い感情を表す動詞です。一方の don’t like は「好きではない」という打ち消しで、気持ちの強さはずっと控えめです。この返しでは、まず hate をはっきり否定し、そのうえで don’t like に言い換えています。「嫌悪しているわけではなく、ある種の態度が好きではないだけ」と、強さを一段下げて伝えているのが分かります。

最後の Big difference. は That’s a big difference. を短くした形で、「そこが大事な違いだ」と念を押すひと言です。間に出てくる entitled は「自分は特別扱いされて当然だと思っている」という意味の形容詞で、人の態度を批判するときによく使われる語とされています。

好き嫌いの「目盛り」で整理する

hate と don’t like の差は、好き嫌いを表す言葉を一列に並べると見えやすくなります。

表現 気持ちの強さ 意味の目安
love とても強い好意 大好き
like ふつうの好意 好き・気に入っている
I’m not a big fan of ~ 弱い打ち消し あまり好きではない
don’t like はっきりした打ち消し 好きではない
can’t stand 強い嫌悪 我慢できない
hate とても強い嫌悪 大嫌い

人について話すときは、I hate him. はかなりきつく響きます。I don’t really like him. や I’m not a big fan of ~ のように一段やわらげると、相手を責める響きが薄れます。反対に I hate it when ~(〜されるのは本当に嫌)のように、出来事や状況について言う hate は日常会話でもよく耳にします。

「like」と「love」も気持ちを運ぶ

別の場面では、like がやわらかな断りの役目を果たしています。ボストンから戻った相手に、こちらの大学へ移ればいいのに、という提案が出たときのやり取りです。

— Hey, you should transfer to Georgetown.
(ねえ、ジョージタウンに移ればいいのに。)

— We could be even closer.
(そうすれば、もっと近くにいられる。)

— I like my school.
(今の学校が好きだから。)

BONES Season9 Episode19 (The Turn in the Urn)

No とも I don’t want to とも言わず、I like my school. と今の学校への好意だけを伝えています。断りの理由を「好き」の形で示すので、提案した側を否定せずに済むのが面白いところです。

love のほうは、言い方しだいで皮肉にもなります。聞き慣れない外国語の名前を検索してほしいと頼まれた直後に、こんな返しが出てきます。

— Okay, I love that you think I would know how to spell that.
(へえ、その綴りを私が知ってると思ってくれてるなんて、うれしい。)

BONES Season9 Episode19 (The Turn in the Urn)

I love that ~ は本来「〜なのがすごくいい」という意味ですが、ここでは「綴りなんて分かるはずがない」という気持ちを裏返して言っていると読み取れます。love や hate のような強い言葉は、口調しだいで本心とも冗談とも受け取れる点に注意が必要です。

まとめ|「嫌い」は強さで言葉を選ぶ

hate は強い嫌悪、don’t like は控えめな打ち消しで、I don’t hate ~, I just don’t like ~ の形にすると強さを一段下げて伝えられます。like は断りをやわらげ、love は皮肉にもなるなど、好き嫌いの言葉には目盛りと響きの両方があることが見えてきます。

次回も『BONES』と一緒に、場面に合った英語を学んでいきましょう。

同じ回の英語は、旅先の感想を伝える言い方や、アイスホッケーの優勝トロフィーを扱ったコラムでも読み解いています。

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