「sequester」とは?陪審員が隔離されるアメリカの陪審制度の文化と英語|『BONES』S09E09で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「sequester」とは?陪審員が隔離されるアメリカの陪審制度の文化と英語|『BONES』S09E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード9では、ブレナンが注目の裁判の陪審員を務め、途中で陪審が隔離されます。今回は、この sequester(隔離する)という語を手がかりに、陪審員の選ばれ方や評決が割れたときの言い方まで、アメリカの陪審制度の文化と英語を紹介します。

法廷もののドラマでは、陪審にまつわる言葉が説明なしに出てきます。制度の大まかな流れを知っておくと、場面の緊張感がぐっと分かりやすくなります。

目次

陪審を「sequester」するとは

この回の冒頭、研究所ではブレナンのことがこう話題になります。

— I don’t think Dr. Brennan would like us to be watching TV at work. She’s a juror.
(ブレナン博士は、私たちが仕事中にテレビを見るのを嫌がると思う。陪審員なんだから。)

— She wouldn’t mind.
(気にしないよ。)

BONES Season9 Episode9 (The Fury in the Jury)

juror は陪審員一人ひとり、jury は陪審員の集まり全体を指します。その後、法廷で陪審員たちに、こう告げられます。

— I’m sequestering the jury until this case is finished and you’ve delivered your verdict.
(この裁判が終わり、皆さんが評決を出すまで、陪審を隔離します。)

BONES Season9 Episode9 (The Fury in the Jury)

sequester the jury は、陪審員を外部から切り離して滞在させることです。一般には、陪審員はホテルに泊まり、新聞・テレビ・インターネットから遠ざけられ、外部との連絡も限られるとされています。報道が過熱して事件の情報を避けにくい注目の裁判で使われることが多く、費用や陪審員の負担が大きいため、実際に行われることは少ないとされています。

— That’s it. The marshal will tell you what you can and can’t watch and when you’re allowed to make supervised phone calls.
(以上です。何を見てよいか、監督つきの電話をいつかけてよいかは、係官が伝えます。)

BONES Season9 Episode9 (The Fury in the Jury)

marshal はここでは、隔離中の陪審員を見守り、決まりを伝える係官を指しています。supervised は「監督つきの」で、隔離中の連絡にも決まりがあることが伝わってきます。隔離中にブースと話す時間にも、こんな一言が出てきます。

— I can’t discuss what’s happening here.
(ここで起きていることは話せません。)

BONES Season9 Episode9 (The Fury in the Jury)

陪審員はどう選ばれる?「reject」される理由

事件が片づいたあと、陪審員を務めた経験をめぐって、こんな会話があります。

— I never asked you; have you ever served on a jury before?
(聞いたことなかったけど、陪審員をやったことはある?)

— Oh, uh, no I have not.
(いや、ないね。)

— Why not?
(どうして?)

— Why? Because, you know, when I tell the defense that I’m FBI, they-they reject me.
(なんでって、ほら、弁護側にFBIだって言うと、外されるんだよ。)

— Well, why wasn’t I rejected?
(それなら、どうして私は外されなかったのかな?)

BONES Season9 Episode9 (The Fury in the Jury)

serve on a jury は「陪審員を務める」で、陪審員として呼び出される務め全体は jury duty と呼ばれます。呼び出された候補者は、裁判の前に質問を受けて選ばれます。この手続きは voir dire(ヴォア・ディール)と呼ばれ、検察側と弁護側は、偏りのおそれなど理由を示して候補者を外すこと(challenge for cause)のほか、理由を言わずに一定の人数まで外すこと(peremptory challenge)もできるとされています。人数の上限や外せる理由は、州や裁判の種類によって異なります。

捜査機関で働く人は、捜査側に寄った見方を心配されて外されることがあると言われています。会話の reject は、この選任の場面を指していると読み取れます。

意見がまとまらない「hung jury」

同じ会話の中で、こんな一言も出てきます。

— I’m pretty sure we would’ve ended up in a hung jury, and you want to know why?
(きっと評決不能になってたよ。理由を知りたい?)

BONES Season9 Episode9 (The Fury in the Jury)

hung jury は、陪審員の意見が割れて評決にたどり着けない状態です。刑事裁判では全員一致の評決が求められることが多いとされ、どうしても一致しない場合は審理が無効(mistrial)となり、裁判がやり直されることもあります。

英語 意味
jury duty 陪審員の務め
voir dire 陪審員の選任手続き
verdict 評決
hung jury 評決不能
mistrial 審理無効

ここでの会話は「もし一緒の陪審だったら」という冗談まじりの仮定で、意見がまとまらなかっただろうという見立てを hung jury のひと言で表しているのが面白いところです。

まとめ|陪審の言葉で法廷ドラマを読み解く

今回は『BONES』シーズン9エピソード9から、陪審を隔離する sequester the jury、陪審員を務める serve on a jury、選任で外される reject の背景、評決不能を表す hung jury などを紹介しました。

制度の流れと結びつけて聞くと、法廷ドラマの一言一言がぐっと立体的に響いてきます。『BONES』の英語を、これからも一緒に楽しんでいきましょう。

このエピソードについては、申し出に乗る英語や、多数決のとり方を扱ったコラムも公開しています。

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