「mix tape」とは?好きな曲を集めて贈るミックステープの文化と英語|『BONES』S08E09で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「mix tape」とは?好きな曲を集めて贈るミックステープの文化と英語|『BONES』S08E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード9では、ブースとブレナンの会話の中に mix tape(ミックステープ)が登場します。好きな曲を自分で選んで1本のテープにまとめ、誰かに贈るという習慣です。今回は、このミックステープの文化と、まわりで使われる英語を紹介します。

今では音楽をプレイリストで共有するのが当たり前になりましたが、手作りのテープに込められていた手間を知ると、海外ドラマの何気ない会話の温度がよく分かります。

目次

「mix tape」とは?手作りの編集テープ

車での移動中、昔、好きな女の子のためにミックステープに曲を入れたという思い出話が出たあと、こんなやり取りがあります。

— How come you’ve never made me a mix tape?
(どうして一度もミックステープを作ってくれたことがないの?)

Booth: Well, it’s romantic, Bones.
(まあ、ロマンチックなものだからな、ボーンズ。)

BONES Season8 Episode9 (The Ghost in the Machine)

mix tape は、好きな曲を自分で選び、1本のカセットテープに録音してまとめたものです。1語で mixtape とつづることもあります。アメリカでは、ラジカセや携帯型のカセットプレーヤーが広まり、家庭で手軽に録音できるようになった1980年代半ばごろから、身近な楽しみとして定着したとされています。

1990年代以降は、パソコンで曲を焼いた mix CD、さらにデジタルの playlist へと形を変えて受け継がれています。なお、ヒップホップの世界では、アーティストが発表する作品を mixtape と呼ぶ別の使い方もあるとされます。

作り方の英語は、make someone a mix tape(誰かにミックステープを作る)、put a song on a mix tape(テープに曲を入れる)が基本です。How come ~? は Why ~? のくだけた形で、後ろは疑問文にせず、ふつうの語順のまま続きます。ブースの it’s romantic からは、ミックステープが好きな相手に贈るものとして受け止められていることが読み取れます。

好きな人に贈るミックステープ

物語の終盤、家でミックステープが登場する場面があります。

— What is that?
(それは何?)

— This is your mix tape.
(これはあなたのミックステープ。)

— What? You made me a mix tape?
(え?ミックステープを作ってくれたの?)

BONES Season8 Episode9 (The Ghost in the Machine)

「あなたのミックステープ」と言われた受け手が、思わず聞き返す場面です。You made me a mix tape? は、ふつうの文の語尾を上げて驚きを表す形で、うれしい驚きにも、意外さにも使えます。

カセットの時代には、90分のテープをA面とB面に分け、曲順を考えながら1曲ずつ録音するのが一般的だったとされています。録り直しがききにくく、時間もかかるため、その手間自体が相手への気持ちの表れと受け止められてきました。言葉にしにくい思いを曲に託せることや、手作りのジャケットや曲目リストを添えられることも、贈り物として好まれた理由とされています。

カップルの「our song」と、今のプレイリスト

家での場面では、テープの話が2人の曲の話へと続き、こんな言葉が出てきます。

— Every couple has a song.
(どんなカップルにも、自分たちの曲があるもの。)

BONES Season8 Episode9 (The Ghost in the Machine)

英語では、2人にとって思い出のある曲を our song(私たちの曲)と呼ぶことがあります。出会ったころによく聴いていた曲や、初めて出かけた日に流れていた曲などを指すことが多く、They’re playing our song!(私たちの曲がかかってる!)のように使われます。our は2人をひとまとまりにした「私たちの」で、同じ形で our spot(2人のお気に入りの場所)と言うこともあります。What’s your song?(2人の曲は何?)とたずねることもできます。

今なら、テープの代わりに make a playlist for someone(誰かのためにプレイリストを作る)や share a playlist(プレイリストを共有する)のように言えます。形は変わっても、相手を思って曲を選ぶという習慣は続いていると言えます。

まとめ|手作りのテープに込めた気持ち

今回は『BONES』シーズン8エピソード9から、mix tape の文化と、make someone a mix tape、You made me a mix tape?、our song などの英語を紹介しました。曲を選ぶ手間そのものが気持ちを伝える、という背景を知ると、贈り物をめぐる会話の受け止め方が変わります。

ブースとブレナンのやり取りを観ながら、手作りのテープが持つ重みを感じ取るのも、この回の楽しみ方のひとつです。

同じエピソードの他のコラムでは、bug と bother の違いや、条件をつけて頼みを聞き入れる英語を扱っています。

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