「bug」と「bother」はどう違う?気がかりなことを伝える英語|『BONES』S08E09で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「bug」と「bother」はどう違う?気がかりなことを伝える英語|『BONES』S08E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード9には、夜、家でブースがブレナンに声をかける短いやり取りがあります。何をしているのかと聞かれて返ってくるのは、Something is bugging me. というひと言です。今回は、この bug と、よく似た意味を持つ bother の違いを読み解きます。

「何か引っかかる」「どうも気になる」という感覚は、仕事でも日常でもよく出てきます。2つの語の響きの差が分かると、気がかりを打ち明けるときも、相手を気づかうときも言葉を選びやすくなります。

目次

「Something is bugging me.」は「何かが引っかかる」

夜、家で声をかけるブースに、短い答えが返ります。

Booth: Oh, Bones, what are you doing?
(おい、ボーンズ、何してるんだ?)

Brennan: Something is bugging me.
(何かが引っかかっているのよ。)

Booth: Yeah, me, too.
(ああ、俺もだよ。)

BONES Season8 Episode9 (The Ghost in the Machine)

bug は「(人を)悩ませる」「気にさせる」という意味の動詞です。Something is bugging me. は直訳すると「何かが私を悩ませている」で、原因がはっきりしないまま、頭の片隅に引っかかって落ち着かない状態を表します。進行形にすることで、その感覚が今も続いていることが伝わります。

日本語では「私が気になる」と自分を主語にしますが、英語では気になる物事のほうを主語にして、人を目的語に置く形になるのが特徴です。This problem is bugging me.(この問題がずっと気になっている)のように、主語を入れ替えれば具体的な悩みも言えます。

それを受けた Yeah, me, too. は「俺も同じだ」と短く返す言い方です。相手の気がかりにすぐ同調する、会話でよく使われる返しです。

「bug」の2つの意味と、名詞の bug

bug はもともと「虫」を指す名詞で、そこから機械やプログラムの「不具合」という意味でも使われます。動詞としては、主に次の2つの意味があります。

1つ目は、今回の場面のように「気になって頭から離れない」という意味です。It’s been bugging me all day.(一日じゅう、そのことが気になっている)のように、現在完了進行形で「ずっと」の感覚を出すこともよくあります。

2つ目は「しつこくして困らせる」「うるさくつきまとう」という意味です。Stop bugging me.(しつこくしないで)、My kids keep bugging me for a dog.(子どもたちに、犬を飼いたいとしつこくせがまれている)のように、相手の行動にうんざりしている場面で使われます。耳元で虫が飛び回るような、わずらわしさが伝わってきます。

どちらの意味も、友人や家族との会話で使うくだけた響きの語とされています。仕事の相手や目上の人には、次に紹介する bother を選ぶほうが無難です。

「bother」との違いと、気がかりのたずね方

bother も「気にさせる」「悩ませる」という意味で、Something is bothering me. と言えば、今回のひと言とほぼ同じ内容になります。違いは響きと、使える場面の広さです。

表現 意味 響き・場面
Something is bugging me. 何かが引っかかっている くだけた会話
Something is bothering me. 何かが気になっている 幅広い場面
Stop bugging me. しつこくしないで 親しい相手に
Sorry to bother you, but ~ お忙しいところすみませんが 仕事や初対面でも
It doesn’t bother me. 気にならないよ 幅広い場面
Don’t bother. わざわざしなくていいよ くだけた会話

bother には「わざわざ〜する」という意味もあり、Don’t bother.(わざわざいいよ)はこの用法です。bug にはこの意味がないため、ここは置き換えられません。一方、親しい間柄なら Sorry to bug you.(ちょっとごめんね)のように、bother の代わりに bug を使うこともあります。

相手が何か気にしている様子のときは、What’s bugging you?(何が引っかかってるの?)や Is something bothering you?(何か気になることがあるの?)と聞けます。親しい相手には前者、少し丁寧にしたいときは後者がなじむと言えます。

まとめ|引っかかりを言葉にする bug と bother

今回は『BONES』シーズン8エピソード9から、Something is bugging me. と Yeah, me, too. のやり取りを起点に、bug と bother の違いを読み解きました。くだけた bug と幅広く使える bother を使い分けると、相手や場面に合った言い方を選べます。

次回も『BONES』と一緒に、英語の細かなニュアンスを学んでいきましょう。

同じエピソードの他のコラムでは、条件をつけて頼みを聞き入れる言い方や、ミックステープの文化を扱っています。

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