海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン8エピソード19には、スイーツの新しい部屋が決まったと分かる場面で、ブースが It’s great; no complaints here. と答えるやり取りがあります。「いいね、こっちは文句なし」というこの返事には、complaint という語を使ってOKを伝える英語の型が詰まっています。
「いいよ」と答える言い方は OK や Sure だけではありません。この一言を手がかりに、承諾を伝える表現と、その前後のやり取りを順に見ていきます。
新しい部屋の報告と「Is that okay?」
ダイナーにスイーツが合流し、仕事の話がひと区切りついたところで、話題が新しい部屋に移ります。
— Booth and I were just sitting here in the diner, looking at the menu, and, well, we got to wondering, you know, how it went.
(ブースと私でここに座ってメニューを見ていたら、どうだったのかなって気になって。)— How what went?
(何がどうだったって?)— Your new place.
(新しい部屋のこと。)BONES Season8 Episode19 (The Doom in the Gloom)
we got to wondering how it went は「どうだったのか気になって」という遠回しな聞き方で、ストレートに言えば How did it go? です。How what went? は「何がどうだったって?」と、分からない部分だけを what に置きかえて聞き返す形です。
答えはこう続きます。
— Oh, great. I’m in.
(ああ、うまくいった。入居が決まったよ。)— It’s perfect. I’ll be out within a day.
(完ぺきな部屋で、1日以内には出ていける。)— Is that okay?
(それでいい?)BONES Season8 Episode19 (The Doom in the Gloom)
ここでの I’m in は「入居が決まった」という意味です。Is that okay? は、自分の予定が相手の都合に合うかを確かめるときの定番の聞き方と言えます。
「no complaints here」は「こっちは文句なし」
この確認に対するブースの返事が、次の一言です。
Booth: It’s great; no complaints here.
(いいね、こっちは文句なしだ。)— Hey, I get my tub back.
(よし、浴槽が戻ってくる。)BONES Season8 Episode19 (The Doom in the Gloom)
complaint は「不満・苦情」を表す名詞で、動詞は complain です。no complaints で「不満はない」、つまり「文句なし」となります。文末の here は「こちらとしては」という意味で、自分の立場からの返事であることを示します。Same here.(私も同じ)や No objections here.(こちらに異論はない)と同じ使い方です。
英文では、It’s great と no complaints here がセミコロンで1つにつながっています。It’s great で賛成を伝え、no complaints here で「反対する理由はない」と念を押す、2段構えの返事になっているのが分かります。続く get 〜 back は「〜を取り戻す」で、浴槽が自分の手に戻ってくる、という一言です。
No complaints. は、近況を聞かれたときの返事にも使われます。How’s the new job?(新しい仕事はどう?)と聞かれて No complaints. と返せば、「不満はない、順調だよ」というくだけた答えになります。
OKを伝える言い方と「we’ll see」
場面に合わせて使える、承諾の言い方を並べておきます。
| 言い方 | ニュアンス |
|---|---|
| No complaints here. | こちらに不満はない(文句なし) |
| Works for me. | それで問題ない(予定や提案に) |
| Fine by me. | 私はかまわない |
| I’m all for it. | 大賛成 |
| No objection. | 異論はない(やや改まった言い方) |
この場面には、さらに続きがあります。仕事の話が少し続いたあと、昼食の話になります。
— Well, you’re not gonna stay for lunch?
(あれ、お昼は食べていかないの?)— Bye.
(じゃあね。)— I guess he’s really leaving.
(本当に出ていくみたい。)— Yeah, we’ll see.
(うん、どうなるかな。)BONES Season8 Episode19 (The Doom in the Gloom)
we’ll see は「様子を見よう」「どうなるかな」と、結論をいったん保留する言い方です。文句なしと答えた少しあとにこの一言が出るため、本当に出ていくのかはまだ分からない、という含みが残る場面です。
まとめ|「文句なし」は no complaints here
no complaints here は、complaint を使って「こちらに不満はない」と伝える返事です。Is that okay? と確かめられたときに It’s great と組み合わせると、気持ちよく承諾したことがはっきり伝わります。Works for me や Fine by me とあわせて覚えておくと、返事の幅が広がります。
短い返事の中にも、それぞれの立場や本音がにじむのが、この回の会話の面白いところです。
同じエピソードの他のコラムでは、make と let の使い分けや、アメリカの非常時の備えを扱っています。


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