「cheat on」の意味と使い方|『CHUCK』S01E11で学ぶ英会話

「cheat on」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

恋人の様子がいつもと違うと、つい「もしかして浮気?」と疑ってしまう。そんな不安に駆られた経験は、誰にでも少しはあるのではないでしょうか。

そんな気持ちを表す「cheat on」を、『CHUCK』シーズン1第11話の序盤、モーガンが恋人アナの「浮気」を疑い、深刻な顔でチャックに打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「cheat on」の意味とニュアンス

cheat on
意味:(恋人や配偶者を裏切って)浮気する

cheat on は、付き合っている相手や結婚相手を裏切って、ほかの人と関係を持つことを表します。cheat は「ごまかす・欺く」、そこに on が付いて「(その人)を裏切る」という意味になります。

学習者がつまずきやすいのが、on の後ろに来る相手です。on の後ろには浮気相手ではなく、「裏切られる側」が入ります。たとえば cheat on her なら「彼女を裏切って浮気する」であって、「彼女と浮気する」ではありません。浮気相手を示したいときは cheat on her with someone のように with を使います。試験のカンニングを表す cheat と同じ単語ですが、「ルール違反のズル」という芯は共通していて、恋愛では「関係のルールを破る」=浮気になります。

【ここがポイント!】

  • cheat(ズル)を on(〜に向けて)する、で「その人を裏切る」イメージ
  • on の後ろは浮気相手ではなく「裏切られる側」が来るのが最大の注意点
  • 浮気相手を出すなら cheat on 人 with 人 の形で示すのがコツ

『CHUCK』S01E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

恋人アナが夜に出かけたことを知ったモーガンは、茂みに隠れて張り込みまで決行。誰かの車で送り迎えされる様子を目撃し、浮気を確信してチャックに訴えます。深刻ぶった告白と、張り込みの間抜けさのギャップが笑いを誘う場面です。

Morgan: She’s cheating on me. My Anna Banana is cheating on me.
(浮気してるんだよ。僕のアナ・バナナが浮気してるんだ。)

Chuck: In the bushes?
(茂みの中で見てたって?)

Morgan: I brought a sandwich.
(サンドイッチ持参でね。)

Chuck Season1 Episode11(Chuck Versus the Crown Vic)

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シーン解説と心理考察

モーガンが繰り返す cheating on me には、傷ついた気持ちと、それでも認めたくないという揺れがにじんでいます。「僕のアナ・バナナが」という幼い愛称を挟むことで、彼の動揺と一途さが同時に伝わってくるのが、このセリフの面白さです。

一方で、その深刻な告白の裏にあるのが「茂みでサンドイッチを食べながらの張り込み」という滑稽な実態。シリアスな cheat on という言葉と、間の抜けた行動のコントラストが、モーガンというキャラクターの愛嬌を際立たせています。のちにこれが父親の車という勘違いだと判明する流れも含め、重い言葉が軽いオチへ転がっていく構成が見どころと言えます。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

茂みからサンドイッチ片手に「She’s cheating on me!」と嘆くモーガンの姿を思い浮かべてみてください。覚え方の鍵は、on の後ろが浮気相手ではなく「裏切られたモーガン本人」だという一点です。

cheat という「ズル」の矢印が、on でモーガンに向かっている——そうイメージすると、誰が被害者なのかが体で分かります。学校のテストでのカンニングも、恋人への裏切りも、同じ cheat。「ルールを破るズル」が人に向かったのが cheat on だと結びつけておくと、訳すときに主語と相手を取り違えずに済みます。

例文で覚える「cheat on」

cheat on は恋愛の話題で頻繁に登場します。on の後ろに「裏切られる相手」が来ることを意識しながら、3つの例文で確認していきましょう。

I would never cheat on you.
(君を裏切って浮気なんて絶対しない。)
パートナーへの誓いを伝える場面です。on の後ろの you が「裏切られる側」だと分かる、最も基本的な形です。

She found out her boyfriend had been cheating on her for months.
(彼女は恋人が何か月も浮気していたことを知った。)
人間関係の出来事を語る場面です。進行形で「ずっと続いていた浮気」を表すと、裏切りの期間が強調されます。

A: You’ve been on your phone all night. Who are you texting?
B: Relax. I’m not cheating on you, I promise.
(A:夜中ずっとスマホいじってるけど、誰とやり取りしてるの?)
(B:落ち着いて。浮気なんてしてないよ、約束する。)
疑いをかけられて弁解する会話です。cheat on you の形で「君を裏切ってはいない」と打ち消すと、誤解を解くニュアンスが出ます。

あわせて覚えたい関連表現

be unfaithful to
(〜に対して不誠実である、不貞を働く)
cheat on をあらたまった言い方にした表現です。意味は近いものの硬く、日常会話よりは文章や深刻な話し合いの場で使われます。

two-time someone
(〜を裏切って二股をかける)
こちらは「二股」という具体的な状況を含む口語表現です。cheat on より少し古風で、相手をだましながら二人と付き合うニュアンスが前面に出ます。

have an affair
(不倫(関係)を持つ)
cheat on が「裏切る行為」を指すのに対し、こちらは「不倫という継続的な関係」を指します。一度きりか、続いている関係かで使い分けると正確になります。

Note|cheat の語源と「浮気」への意味の広がり

cheat on の cheat は、恋愛だけでなく試験のカンニングやゲームのズルにも使われます。一見ばらばらに見えるこれらの意味は、実は一本の線でつながっています。

cheat という語は、もともと中世英語の escheat、つまり「領主が没収する財産」を指す法律用語にさかのぼると言われています。やがて、その没収にまつわる不正なごまかしの場面から、「だます・欺く」という意味が広がっていきました。共通しているのは「本来のルールを破って、不当に何かを得る」という芯です。試験では「正規の手続きを破って点を取る」、ゲームでは「ルールを破って勝つ」、そして恋愛では「二人の関係というルールを破ってほかの相手と関わる」。どれも形は違っても、ルール違反のズルという核は同じです。この芯を押さえておくと、cheat が出てくる場面が変わっても意味を見失いません。

劇中でモーガンが叫ぶ cheating on me も、「二人の関係というルールを破られた」という訴えです。cheat の芯を知っていれば、彼の悲嘆がより立体的に響いてきます。

一つの単語の芯をたどると、別々に見えた意味がつながります。

まとめ|モーガンの勘違いから学ぶ「裏切りの on」

cheat on は、恋人や配偶者を裏切って浮気することを表す表現です。cheat という「ルール違反のズル」が on で人に向かう、と捉えると意味が定着します。

このフレーズで一番大切なのは、on の後ろが浮気相手ではなく「裏切られる側」だという点です。ここを押さえておけば、恋愛にまつわる英語の会話やドラマのセリフを、誤解なく読み取れるようになります。

茂みで張り込むモーガンの空回りを思い出しながら、cheat on の使い方を表現の引き出しに加えてみてください。

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