「have a lot of nerve」の意味と使い方|『CHUCK/チャック』S04E03で学ぶ英会話

「have a lot of nerve」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ひどい仕打ちをしておきながら、相手が平然とした顔で図々しい要求をしてきて、「よくもまあ、その口が言えたものだ」と呆れた経験はありませんか。

そんな相手の厚かましさへの呆れと怒りを運ぶ「have a lot of nerve」、つまりいい度胸だ・ずうずうしいという意味の表現を、『CHUCK/チャック』シーズン4第3話の中盤、囚人ヘザーの尋問中、サラを侮辱されたチャックが珍しく食ってかかるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「have a lot of nerve」の意味とニュアンス

have a lot of nerve
意味:いい度胸をしている、ずうずうしい、図々しい、よくもまあ

have a lot of nerve は、相手の無礼な・厚かましい言動に対して、「よくもそんな図々しいことを」と呆れたり怒ったりするときに使う表現です。皮肉や非難を込めて放たれることが多い言い回しです。

鍵になるのは nerve という語です。nerve はもともと「神経」を意味しますが、そこから「神経が太い=動じない」というイメージを経て、「度胸・大胆さ」、さらには「図々しさ・厚かましさ」へと意味が広がりました。have a lot of nerve は文字どおり「神経が太すぎる=よくもまあ図々しい」というニュアンスです。

have the nerve to do(厚かましくも〜する)の形でもよく使われます。The nerve! と単独で叫べば、「まったく、ずうずうしい!」という呆れの定型表現になります。

【ここがポイント!】

  • 核は「相手の無礼・厚かましさに呆れる/怒る」こと
  • nerve は「神経」から「度胸」、さらに「図々しさ」へ広がった語
  • have the nerve to do の形や、The nerve! の定型でも使える

『CHUCK/チャック』S04E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

刑務所へ移送される途中、バイ・モア地下の拠点に立ち寄った囚人ヘザー・チャンドラー。彼女はサラの高校時代の同級生で、尋問の場でサラを口汚く侮辱します。普段は温厚なチャックが、これには珍しく語気を強めて反撃します。

Heather: But we both know that’s handled by WitSec. Not some man-boy and a bottle blond with a daddy complex.
(でも、それを扱うのは証人保護プログラムでしょ。半人前の坊やと、ファザコンの金髪女じゃなくてね。)

Chuck: You got a lot of nerve, talking to her like that.
(彼女にそんな口の利き方をするなんて、いい度胸だな。)

Heather: Burton can handle a little ribbing from a pal. You’re her partner, Chuck, not her boyfriend.
(バートンは友達のちょっとしたからかいくらい受け流せるわよ。あなたは相棒でしょ、チャック、恋人じゃなくて。)

Chuck Season4 Episode3(Chuck Versus the Cubic Z)

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シーン解説と心理考察

サラを「ファザコンの金髪女」と侮辱したヘザーに、普段は穏やかなチャックが、思わず語気を強めて食ってかかる場面です。have a lot of nerve が、相手の無礼への怒りをまっすぐ表す一言として放たれます。

注目したいのは、チャックの反応の素直さです。「相棒であって恋人ではない」と冷静を装っていたはずなのに、サラを侮辱された瞬間、隠しきれない感情がこぼれてしまう。have a lot of nerve という非難に、彼のサラへの想いがにじみます。ヘザーはそのほころびを的確に突き、「あなたは恋人じゃないでしょ」と二人の関係を揺さぶります。怒りが本音を露わにしてしまう、チャックらしい場面です。

『CHUCK/チャック』流・覚え方のコツ

nerve はもともと「神経」。神経が太い人を想像してみてください。普通なら気後れする場面でも平然としていられる、その「神経の太さ」が、英語では「図々しさ・大胆さ」の意味になります。have a lot of nerve は、文字どおり「神経が太すぎる=よくもまあ図々しい」というイメージです。

劇中では、サラを侮辱したヘザーに、温厚なチャックが「いい度胸だな」と珍しく食ってかかっていました。あの「普段おとなしいチャックを怒らせるほどの図々しさ」とセットで覚えておくと、相手の無礼に呆れ・怒るこの表現の温度が、記憶に残ります。

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例文で覚える「have a lot of nerve」

相手の厚かましさに呆れる場面で活躍するこの表現を、3つの場面で見てみましょう。

You have a lot of nerve showing up here after what you did.
(あんなことをしておいて、よくもここに顔を出せたものだな。)
裏切った相手が平然と現れたときの一言です。「よくもまあ」という、この表現の最も典型的な使い方です。

She had the nerve to ask me for a favor right after insulting me.
(彼女は私を侮辱した直後に、ずうずうしくも頼みごとをしてきた。)
have the nerve to do の形にした例です。「厚かましくも〜する」という呆れが、くっきり出ます。

A: He criticized your whole report in front of everyone.
B: The nerve! He’s never even written one himself.
(A:彼、みんなの前で君の報告書を全否定してたよ。)
(B:まったく、ずうずうしい! 自分は一度も書いたことないくせに。)
筋違いの批判に呆れる会話です。The nerve! 単独でも、「ずうずうしい!」という呆れの定型として使えます。

あわせて覚えたい関連表現

have the audacity to
(厚かましくも〜する、大胆にも〜する)
have the audacity to はよりフォーマルで、強い非難の響きがあります。have a lot of nerve は日常会話的で、口語の苛立ちや呆れに自然に溶け込みます。

have some cheek
(図々しい、生意気だ)
have some cheek はイギリス英語で好まれる「生意気・厚かましさ」の表現です。have a lot of nerve はアメリカ口語で広く使われ、地域によるすみ分けがあります。

how dare you
(よくもまあ、どうしてそんなことを)
how dare you は相手に直接ぶつける、強い怒りの定型句です。have a lot of nerve は「図々しさ」という性質を名指しして非難する点で、やや距離のある言い方になります。

Note|nerve が「神経」から「度胸・図々しさ」へ

have a lot of nerve の nerve が「神経」だと知ると、なぜそれが「図々しさ」を意味するのか、不思議に感じるかもしれません。その答えは、この一語がたどってきた意味の変遷にあります。

nerve は、もともと体の「神経」を指す語です。そこから「神経が太い/動じない」という比喩が生まれました。普通なら緊張したり気後れしたりする場面で、平然としていられる強さ——それが「度胸・大胆さ」という意味につながります。さらにこの「気後れしない強さ」が、文脈によっては「(空気を読まず)平気で無礼なことをする厚かましさ」という否定的な色を帯びるようになりました。同じ nerve が、称賛にも非難にも振れる、二面性を持つ語になったわけです。

このことは、nerve を使った表現を並べてみるとよく分かります。It takes nerve(勇気がいる)では、nerve は肯定的に「度胸」を指します。一方 You’ve got a lot of nerve(図々しい)では、否定的に「厚かましさ」を指します。さらに lose one’s nerve(怖気づく)では、「度胸を失う」という方向に振れます。同じ「神経の太さ」という核が、文脈しだいで勇気にも無礼にも臆病にも変化する——英語話者は、この一語を巧みに使い分けています。劇中でチャックが、温厚な性格にもかかわらずこの言葉を口にしたのも、ヘザーの無礼が彼の「神経」を逆なでし、思わず非難の nerve が飛び出したからだと言えます。

nerve 一語の二面性を知ると、この表現が持つ呆れと怒りの温度が、いっそうくっきりと見えてきます。

まとめ|チャックの反撃に学ぶ「いい度胸だ」の一言

have a lot of nerve は、相手の無礼な・厚かましい言動に対して、「よくもそんな図々しいことを」と呆れたり怒ったりするときに使う表現です。nerve が「神経」から「度胸」、さらに「図々しさ」へと広がった発想から生まれており、皮肉や非難を込めて使われます。

この一言を知っておくと、相手の厚かましさに対する呆れや怒りを、ストレートに、あるいは皮肉を込めて言い表せるようになります。have the nerve to do の形や、The nerve! の定型もあわせて押さえておくと便利です。

サラを侮辱され、隠していた本音をのぞかせながら食ってかかる、チャックのあの珍しい一場面とセットで、この「いい度胸だ」の一言を、あなたの英語の引き出しに加えてみてください。

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