一緒に始めた仕事のことで気まずくなった相手と、話を聞き直して本音を伝え合う英語|『フレンズ』S04E09で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 一緒に始めた仕事のことで気まずくなった相手と、話を聞き直して本音を伝え合う英語|『フレンズ』S04E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第9話では、モニカとフィービーが二人で始めたケータリングの仕事をめぐって、気まずい空気になります。モニカに料理長の仕事の話が来たことがきっかけで、二人は次の日、カフェであらためて話し合います。

言いにくい話の切り出し方、相手の反応から察したことの伝え方、そして相手の希望を優先して送り出す言い方を、二人の会話から見ていきます。

目次

「I kind of need to talk to you about that.」言いにくい話を切り出す

モニカとレイチェルの部屋に、フィービーがやってきます。モニカは、料理店アレッサンドロの店主から料理長の仕事を持ちかけられたことを、この場面の冒頭でレイチェルに話していました。そうとは知らないフィービーが、新しい知らせを伝えます。

Phoebe: Okay. Is this the day of good news or what? I got us a job– the wedding reception.
(よし。今日はいい知らせの日じゃない?私たちに仕事を取ってきたの。結婚披露宴よ。)
Monica: Phoebe, I kind of need to talk to you about that.
(フィービー、そのことでちょっと話があるの。)
Friends Season4 Episode9(The One Where They’re Going to Party!)

I need to talk to you about ~ は「〜のことで話がある」と用件を切り出す形です。モニカは kind of をはさみ、「ちょっと」と言葉を和らげています。

このあとモニカは、ケータリングから少し距離を置くときかもしれないと切り出します。ここで使われる take a step back は、同じエピソードのフレーズ記事で詳しく取り上げています。

Phoebe: But we’ve only had one job.
(でも、まだ1件しかやってないじゃない。)
Monica: I know, but now we have this second one and it just… it feels like it’s snowballing, you know?
(分かってる。でも今度2件目が来て、なんだか……雪だるま式に大きくなっていく感じがするの。)
Phoebe: Yeah. What are you saying?
(うん。何が言いたいの?)
Monica: I got offered the head chef job at Alessandro’s.
(アレッサンドロの店で、料理長の仕事をもらったの。)
Friends Season4 Episode9(The One Where They’re Going to Party!)

snowball は動詞で「雪だるま式に大きくなる」という意味です。it feels like ~ と組み合わせて、仕事が増えていく感覚を伝えています。フィービーの What are you saying? は「何が言いたいの?」と、相手の話の要点を尋ねる問いです。

料理長の話を聞いたフィービーは、「料理担当はあなたでしょ」と返し、モニカがいなければ空のトレーを持って家を回るだけになると言います。最後には「信じられない」と言って部屋を出ていき、モニカがあとを追います。

「I’m getting the feeling that you don’t want to deliver.」相手の反応から察する

次の日、カフェのセントラルパークにいるフィービーのところへモニカがやってきます。フィービーは「聞いてるわよ」と応じ、モニカは、バンでできる仕事をたくさん考えてきたと話し始めます。配達の仕事の案がいくつか続いたあとの会話です。

Monica: Or… a bakery delivery person?
(それとも……パン屋の配達係は?)
Monica: Pizza?
(ピザは?)
Monica: All right. I’ve got a whole bunch of stuff in this area but I’m getting the feeling that you don’t want to deliver.
(分かった。この分野ならほかにもたくさんあるんだけど、配達はしたくないって感じがしてきた。)
Phoebe: No.
(ええ、したくない。)
Friends Season4 Episode9(The One Where They’re Going to Party!)

I’m getting the feeling that ~ は「〜という気がしてきた」と、相手の反応を見ながら察したことを口にする形です。進行形にすることで、話しているうちにだんだんそう感じてきたという響きになります。

いくつかのやりとりのあと、モニカは考えを変えます。

Monica: You know what? Let’s do the catering business.
(ねえ。ケータリングの仕事、やりましょう。)
Phoebe: Really? Are you sure?
(本当に?いいの?)
Monica: Yeah. You know, I-I… I made a commitment to you, and… you know, it’d-it’d be fun.
(うん。だって、私……あなたと約束したんだし、それに……ほら、楽しいだろうし。)
Phoebe: Oh, it will be fun!
(ああ、楽しいわよ!)
Friends Season4 Episode9(The One Where They’re Going to Party!)

You know what? は「ねえ」「そうだ」と、考えを切り替えて何か言い出すときの前置きとして働いています。フィービーの Are you sure? は、相手の申し出が本気かどうかを確かめる問いです。

モニカの make a commitment to ~ は「〜に対して約束する」「〜に責任を持つと決める」という意味で、フィービーとの約束を理由として挙げています。

「I don’t want to be the reason you’re unhappy.」相手の希望を優先して送り出す

披露宴の計画を立てようと言ったフィービーは、モニカがアイデアを書きためたノートを見て、こう続けます。

Phoebe: You really wanted me to do something with this van.
(このバンで、本当に私に何かさせたかったのね。)
Phoebe: You know what? I want you to take the chef job.
(ねえ。料理長の仕事、受けてほしいの。)
Monica: Really?
(本当に?)
Phoebe: That’s what you really want.
(それがあなたの本当にやりたいことでしょ。)
Phoebe: Yeah. I don’t want to be the reason you’re unhappy. That would just make me unhappy and I really don’t want to be the reason I’m unhappy.
(うん。あなたが不幸になる原因にはなりたくないの。そうなったら私も不幸になるし、自分が不幸になる原因にもなりたくないもの。)
Monica: Thank you.
(ありがとう。)
Friends Season4 Episode9(The One Where They’re Going to Party!)

冒頭の You really wanted me to do something with this van. は、want 人 to ~ の過去形で「本当に私に〜させたかったのね」と、相手が考えてくれたことを受け止める一言です。

次の I want you to ~ は「あなたに〜してほしい」と、相手にしてほしいことをはっきり伝える形です。続く That’s what you really want. は疑問文ではなく、「それが本当にやりたいことでしょう」と相手の希望を言葉にして示しています。

I don’t want to be the reason ~ は「〜の原因にはなりたくない」という意味で、the reason のあとに主語と動詞を続けて、どんな結果の原因かを示します。フィービーは unhappy を3回重ね、相手が不幸なら自分も不幸になる、という言葉遊びのような言い方で理由を説明しています。

モニカは Thank you. とだけ返します。前の日の場面では話の途中でフィービーが部屋を出ていきましたが、次の日の場面では、二人が最後まで互いの話を聞いています。

まとめ|本音を伝え合う英語

I kind of need to talk to you about that. で切り出し、I’m getting the feeling that ~ で相手の反応を受け止め、I don’t want to be the reason you’re unhappy で本音を伝える流れを見てきました。言いにくい話をするときの手がかりになる表現です。

モニカとフィービーのやりとりとともに、本音を伝える英語をこれからも追いかけていきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の会話の英語も扱っています。

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