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『フレンズ』シーズン6第5話では、フィービーが弟のフランク・ジュニアとその妻アリスから三つ子の子守りを頼まれ、モニカとチャンドラーに手伝いを持ちかけます。最初は子犬の世話だと言って誘い、本当の頼みを明かしたところで、二人の返事は分かれます。
頼みごとに乗る返事、理由を添えて断る返事、引き受けたあとで様子を伝える言い方を、頼まれてから子守りを終えるまでの流れに沿って順に見ていきます。
「That sounds great」楽しそうな誘いに即答で乗る
カフェのセントラルパークで、フィービーはモニカとチャンドラーにこう切り出します。
Phoebe: You guys are here. Listen.
(みんな、いたのね。ねえ、聞いて。)
Phoebe: How would you like to spend tomorrow taking care of three incredibly cute little puppies?
(明日、すっごくかわいい子犬3匹のお世話をして過ごすっていうのはどう?)
Monica: My God! What a fun day.
(わあ! なんて楽しい一日なの。)
Monica: That sounds great.
(いいわね。)
Friends Season6 Episode5(The One with Joey’s Porsche)
How would you like to ~? は「〜するのはどう?」と相手の気持ちを尋ねる形で、誘いや提案を楽しそうに持ちかけるときに使われます。spend tomorrow ~ing で「明日を〜して過ごす」と、予定の中身まで一息に示しています。
モニカの What a fun day. は「なんて楽しい一日」という感嘆の形で、That sounds great. は「いいね」と提案に乗る短い返事です。sound は「聞いた感じが〜だ」という意味なので、まだ実際にやっていないことへの返事にそのまま使えます。チャンドラーも、このときは承知します。
ところがフィービーは、帰りかけたところで、世話をするのは子犬ではなく三つ子の赤ちゃんだと明かします。楽しそうな話で先に返事をもらってから本題を出す順番が、このあとの二人の反応につながっていきます。
「I’m going to pass」理由を添えて断る返事と、引き受ける返事
本当の頼みを聞いたチャンドラーが呼び止めると、フィービーは頼み込みます。
Chandler: Whoa, whoa, whoa! What?
(おいおいおい! 何だって?)
Phoebe: Please, please, please, please, oh, please. Frank and Alice asked me to baby-sit the triplets, and I’m nervous. I’ve never done that before by myself.
(お願い、お願い、お願い、お願い、ねえ、お願い。フランクとアリスに三つ子の子守りを頼まれたんだけど、不安なの。一人でやったことないから。)
Monica: Don’t worry about it, Pheeb. We’ll absolutely do it.
(心配しないで、フィービー。もちろんやるわよ。)
Chandler: Yeah, I’m going to pass ‘cause I was kind of iffy when it was puppies.
(ああ、俺はパスするよ。子犬のときから、ちょっと気が進まなかったしな。)
Monica: Come on, Chandler, come on. It will give us great practice for when people with babies come to visit.
(ねえ、チャンドラー、いいじゃない。赤ちゃん連れの人が遊びに来たときの、いい練習になるわよ。)
Friends Season6 Episode5(The One with Joey’s Porsche)
フィービーは please を重ねたあと、I’m nervous. と気持ちを言い、I’ve never done that before で理由を添えています。頼む側が不安の中身を具体的に言うと、相手も返事を決めやすくなります。
モニカの Don’t worry about it. は相手の不安を受け止めるひと言で、We’ll absolutely do it. の absolutely が「もちろん」と引き受ける気持ちを強めています。対照的に、チャンドラーの I’m going to pass は「やめておく」と断る口語的な言い方です。‘cause ~ で理由を続け、kind of iffy で「ちょっと気が進まない」とやわらげています。子犬の話のときから乗り気でなかったと言い添えて、断る理由にしています。
モニカは Come on で引き止め、It will give us great practice for ~ と、引き受ける利点を挙げて説得します。翌日の場面では、チャンドラーもモニカ、フィービーと一緒に、赤ちゃんを一人ずつ受け持って世話をする場面が続きます。
「It’s going great」引き受けたあとで様子を伝える
翌日、三人で赤ちゃんの世話をしていると、話すのが速すぎるかと聞かれたモニカはこう答えます。
Monica: No. Sound like me.
(ううん。私みたい。)
Monica: Pheebs, it’s going great.
(フィービー、すごくうまくいってるわよ。)
Friends Season6 Episode5(The One with Joey’s Porsche)
It’s going great. は、進んでいる最中の物事について「うまくいっている」と伝える言い方です。How’s it going? と様子を聞かれたときの返事として、そのまま使えます。
三つ子が眠ったところで、フィービーは感想を口にします。
Phoebe: I don’t know why I was so nervous about this. And I don’t know why Frank and Alice are always complaining. This is so easy.
(なんであんなに不安だったのかわからない。フランクとアリスがいつも愚痴ってる理由もわからないわ。すごく簡単じゃない。)
Monica: Yeah, two hours, a lifetime– that’s the same.
(そうね、2時間も一生も、同じことよね。)
Friends Season6 Episode5(The One with Joey’s Porsche)
I don’t know why I was so nervous about ~ は、終わってみて、不安が要らなかったと振り返るときの形です。so easy の so は easy を強め、「すごく簡単」という感想を表します。モニカの返事は Yeah で始まりますが、2時間の子守りと a lifetime を並べて「同じ」と言うことで、同意の形を借りた皮肉になっています。
このあとモニカとチャンドラーが出かけることになり、フィービーは一人で三つ子を見ることになります。戻ってきたチャンドラーに、フィービーはこう報告します。
Phoebe: So, I totally took care of the babies all by myself. I fed them, bathed them and put them to bed.
(それでね、私一人で、赤ちゃんたちの面倒をちゃんと見たのよ。ご飯を食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけたの。)
Chandler: And protected them from a tornado?
(それと、竜巻からも守ったって?)
Friends Season6 Episode5(The One with Joey’s Porsche)
took care of ~ に続けて、fed / bathed / put to bed とやったことを並べると、報告が具体的になります。チャンドラーは相手の文に And でつなげる形を借り、部屋が散らかっていることを竜巻にたとえて茶化しています。
まとめ|頼まれたときの返事と様子の伝え方
That sounds great. と We’ll absolutely do it. で引き受け、I’m going to pass ‘cause ~ で理由を添えて断り、It’s going great. で様子を伝える流れを見てきました。返事の形が分かると、頼まれた場面でも落ち着いて答えられます。
不安から始まった子守りの一日を、返事の言葉に注目しながら観ると、場面ごとの温度差がよく見えてきます。
この回の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも別の場面から取り上げています。


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