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『フレンズ』シーズン6第10話では、レイチェルとフィービーが、モニカから自分たちへのクリスマスプレゼントを探しに、モニカとチャンドラーの部屋へやって来ます。止めようとするチャンドラーと二人のやりとりは、反対していた側が少しずつ言い負かされていく流れです。
「関係ない」と追い払う言い方、can’t と have to の言い合い、否定疑問や What if で相手を動かす言い方を、場面の順に見ていきます。
「This doesn’t concern you」探しに来た二人と、皮肉で返す一言
部屋にはチャンドラーが居て、そこへレイチェルとフィービーが入ってきます。二人はすぐに手分けを始めます。
Rachel: Okay, Pheebs, you look in the kitchen. I will look in the back closet.
(よし、フィーブス、あなたは台所を見て。私は奥のクローゼットを見るから。)
Chandler: I can save you time, ladies. I’m right here.
(手間を省いてあげるよ、お二人さん。俺ならここにいる。)
Phoebe: Yeah. Chandler, why don’t you take a walk? This doesn’t concern you.
(はいはい。チャンドラー、散歩でもしてきたら?あなたには関係ないことだから。)
Friends Season6 Episode10(The One with the Routine)
チャンドラーの I’m right here. は、何かを探す二人に「俺ならここにいる」と、自分を探しに来たかのように返す冗談です。フィービーの Why don’t you take a walk? は「散歩でもしてきたら?」という提案の形で、「ここから離れていて」と伝える言い方です。続く This doesn’t concern you. は「あなたには関係ない」という意味で、concern は「〜に関わる」という動詞として使われています。
続けて、レイチェルが探しているものを明かします。
Rachel: Our Christmas presents from Monica.
(モニカからの、私たちへのクリスマスプレゼント。)
Chandler: What? That’s terrible.
(なんだって?ひどいな。)
Phoebe: No, we do it every year.
(ううん、毎年やってるの。)
Chandler: Oh, well, that makes it not terrible.
(ああ、それならひどくないね。)
Friends Season6 Episode10(The One with the Routine)
二人が探しているのが自分たちへのプレゼントだと分かり、チャンドラーは That’s terrible. と返します。フィービーが We do it every year. と毎年の恒例だと説明すると、チャンドラーは That makes it not terrible. と答えます。「それならひどくない」と相手の理屈をなぞってみせる皮肉で、本当に納得したわけではありません。make を使い、「それがひどくないものにする」と言い換えている点が皮肉を際立たせています。
「You can’t」と「You don’t have to」探すのを止める言い合い
1時間ここを探してからジョーイの部屋も探すという話が出ると、チャンドラーははっきり止めに入ります。
Chandler: No, not okay. You can’t look for Monica’s presents.
(いや、オーケーじゃない。モニカのプレゼントを探しちゃだめだ。)
Phoebe: We have to.
(探さなきゃいけないの。)
Chandler: You don’t have to, and you can’t because I live here, too.
(その必要はないし、だめだ。俺もここに住んでるんだから。)
Phoebe: Well, then, you should look with us.
(じゃあ、あなたも一緒に探せばいいじゃない。)
Chandler: Why?
(なんで?)
Rachel: Aren’t you worried about what to get Monica for Christmas?
(モニカへのクリスマスプレゼント、何にするか心配じゃないの?)
Chandler: I have a great idea for a present for her.
(彼女へのプレゼントには、すごくいい案があるんだ。)
Phoebe: That’s it, “a great idea”?
(それだけ?「すごくいい案」?)
Friends Season6 Episode10(The One with the Routine)
この言い合いでは、似た形の助動詞が意味を変えながら行き来します。
| 言い方 | 意味 | 言った人 |
|---|---|---|
| You can’t ~ | 〜してはいけない | チャンドラー |
| We have to | 〜しなければならない | フィービー |
| You don’t have to | 〜する必要はない | チャンドラー |
can’t は「できない」のほかに、ここでは「してはいけない」という禁止の意味で使われています。don’t have to は禁止ではなく「する必要はない」という意味です。チャンドラーは「必要はない」と「だめだ」を and でつなぎ、because I live here, too と理由を添えています。
フィービーの Well, then, you should ~. は、その理由を逆手に取って「住んでいるなら一緒に探せば」と返す形です。レイチェルの Aren’t you worried about ~? は否定疑問で、「心配じゃないの?」と相手の不安をつつきます。フィービーはチャンドラーの答えを “a great idea” とそのまま繰り返し、からかっています。That’s it? は「それだけ?」と、思っていたより少ないと感じたときに返す短い問いかけです。
「What if ~?」仮定の話で相手を動かす
チャンドラーの「いい案がある」という答えに、レイチェルは仮定の話を続けます。
Rachel: What if she gets you a great present two medium presents and then a bunch of little presents
(もし向こうが、すごいプレゼントを1つと中くらいのを2つ、それに小さいのをたくさん用意してたら?)
Rachel: And you’ve just gotten her one great present? That’s just going to make her feel bad.
(それなのにあなたは大きいのを1つだけ?そんなの、彼女に気まずい思いをさせるだけよ。)
Friends Season6 Episode10(The One with the Routine)
What if ~? は「もし〜だったら?」と、まだ起きていないことを持ち出して相手に考えさせる言い方です。a bunch of ~ は「たくさんの〜」というくだけた言い方で、大・中・小と数を並べることで差の大きさを具体的に描いています。続く you’ve just gotten her one great present の just は「ちょうど」ではなく「〜だけ」という意味で、1つしか用意していないことを強めています。
That’s just going to make her feel bad. の make ~ feel bad は「〜に嫌な思いをさせる」という形です。ここで気まずくなるのはモニカで、レイチェルは「相手のため」という理由を示しています。自分たちの都合ではなく相手の気持ちを持ち出すので、断りにくい誘い方になっています。
このあと、チャンドラーは「手伝えば早く見つかる」と言い出し、探す側に回ります。のちにはジョーイの部屋を探してから戻ってくる場面もあり、最初に止めていた立場から一転しています。
まとめ|止める側から誘われる側への英語
This doesn’t concern you で追い払い、can’t と don’t have to で止め、Aren’t you worried about ~? と What if ~? で相手を動かす流れを見てきました。助動詞の違いと問いかけの形を押さえると、言い合いの英語が追いやすくなります。
チャンドラーの立場がどこで変わるかに注目すると、この場面の会話がより立体的に見えてきます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語をさらに広く見渡せます。


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