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『フレンズ』シーズン5第14話のロスは、向かいの部屋を借りたいのに、申し込みがうまく進みません。部屋をあきらめきれないロスに、レイチェルとフィービーは「もうやめたら」「別の部屋を探したら」と声をかけます。
勧めを受けて「それでもあの部屋がいい」と返すには、どんな言い方があるのでしょうか。嘆く側の一言、別案を勧める側の一言、別の手を考える側の一言を、場面の順に見ていきます。
「I want that place so much」うまくいかなかったときの嘆き
向かいの部屋の住人に贈り物を送ったものの、それが小さなマフィンのかごだったと分かり、仲間に問い返されたあとのことです。ロスはこう嘆きます。
Ross: Oh, man… I want that place so much…
(ああ……あの部屋がすごく欲しいんだよ……)
Ross: And I was so sure that was going to work.
(それに、あれでうまくいくって思い込んでたのに。)
Ross: There’s 12 bucks I’ll never see again.
(12ドル、もう戻ってこないな。)
Friends Season5 Episode14(The One Where Everybody Finds Out)
I want that place so much. は、want に so much を添えて「どうしても欲しい」という強い気持ちを表す形です。ここでの place は「住まい」を指し、apartment よりもくだけた響きがあります。
I was so sure that was going to work. の that は、ロスが送った贈り物のかごのことです。be sure (that) ~ は「〜だと確信している」、be going to work は「うまくいくはずだ」で、過去形にすると「うまくいくと思っていたのに」と、当てが外れたことを伝えられます。
最後の There’s 12 bucks I’ll never see again. の bucks は dollars のくだけた言い方です。直訳すると「二度と見ることのない12ドルがある」で、使ったお金が戻らないことを嘆く一言です。ロスはそう言って部屋を出ていきます。
「Why don’t you just find another apartment?」別の部屋を勧められて返す
場面が変わり、モニカとレイチェルの部屋で、ロスはまだ向かいの部屋をあきらめきれずにいます。レイチェルとフィービーが声をかけます。
Rachel: Oh, Ross, honey, you got to stop torturing yourself.
(ねえ、ロス、自分を苦しめるのはもうやめなきゃ。)
Phoebe: Why don’t you just find another apartment?
(ほかの部屋を探せばいいじゃない。)
Ross: I’ve already looked at, like a thousand apartments this month and none of them even compares to that one.
(今月だけでもう千件くらい見たけど、どれもあの部屋には比べものにならないんだ。)
Rachel: You know what you should do? You should find out what his hobbies are and then use that to bond with him.
(どうすればいいか分かる?あの人の趣味を調べて、それをきっかけに仲良くなるのよ。)
Friends Season5 Episode14(The One Where Everybody Finds Out)
you got to ~ は you’ve got to(〜しなきゃ)のくだけた形で、stop torturing yourself と続けると「くよくよするのはやめなよ」と相手を止める言い方になります。honey は親しい相手への呼びかけです。
フィービーの Why don’t you just ~? は「〜すればいいじゃない」と、軽い調子で別の案を勧める聞き方です。just が入ることで、「難しく考えなくても」という含みが加わります。
ロスの返しは、already で「それはもうやった」と伝え、none of them even compares to that one で「どれもあれには及ばない」と理由を添える組み立てです。compare to ~ は「〜に匹敵する」、even が入ると「比べることすらできない」と強まります。like a thousand の like は「だいたい」の意味で、千件という数はロスの言葉としての大げさな言い方と読み取れます。
レイチェルの You know what you should do? は、「こうすればいいのよ」と提案を切り出す前置きです。いきなり提案するより、相手の注意を引いてから話を続ける形になっています。
「I will figure something out」別の手を考えると伝える
レイチェルが例を挙げて説明したあと、ロスはこう答えます。
Ross: That is a great idea.
(それはいい考えだ。)
Friends Season5 Episode14(The One Where Everybody Finds Out)
That is a great idea. は、相手の提案に賛成するときの素直な返事です。短く賛成を伝える形として、さまざまな場面で使えます。
その後、ロスはベン(ロスとキャロルの子)を迎えに行くため、部屋を出ようとしながらこう言います。
Ross: Okay, I’ve got to go pick up Ben but I will figure something out.
(よし、ベンを迎えに行かなきゃならないけど、何か考えるよ。)
Friends Season5 Episode14(The One Where Everybody Finds Out)
I’ve got to go pick up ~ は「〜を迎えに行かなきゃ」で、go のあとに動詞をそのまま続ける形は、会話で見かけることの多い言い方です。figure something out は「何か方法を考え出す」という意味です。まだ具体的な手は決まっていなくても、あきらめずに考え続けるという姿勢が示せます。
「別の部屋を探したら?」と勧められたロスは、already で試したことを伝え、compares to で譲れない理由を示し、最後は figure something out で前を向いています。勧めを断りながらも、話を前に進める返し方の流れがこの場面にそろっています。
まとめ|別の案を勧められたときの英語
Why don’t you just ~? と勧められたとき、I’ve already ~ と none of them even compares to ~ で譲れない理由を返し、I will figure something out で次の手を考えると伝える流れを見てきました。嘆きの一言から立て直すまでが、短いやりとりに収まっています。
ロスの言葉の変化をたどりながら観ると、この回の部屋探しの場面がまた違って見えてきます。
この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。


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