「Which do you like better?」と「Would you rather ~?」はどう違う?二択の質問を早口で重ねて迷いを決める英語|『フレンズ』S05E22で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「Which do you like better?」と「Would you rather ~?」はどう違う?二択の質問を早口で重ねて迷いを決める英語|『フレンズ』S05E22で学ぶ英会話

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『フレンズ』シーズン5第22話では、フィービーがジョーイの迷いを決めるために、二択の質問を早口で続けるゲームを持ちかけます。同じやり方はこの回の中で何度か使われ、質問の形も少しずつ変わっていきます。

「どっちが好き?」と「どっちを選ぶ?」は、英語では聞き方が分かれます。作中の質問を手がかりに、二つの聞き方の違いとゲームの進め方を見ていきます。

目次

「Which do you like better?」と「Would you rather ~?」好みと仮の選択

カフェのセントラルパークで、ジョーイはラスベガスまで北と南のどちらのルートで行くかを決められずにいます。そこでフィービーが、決め方を提案します。

Phoebe: Oh, I know a way that you can decide.
(ああ、決められる方法を知ってるわ。)
Phoebe: Alright, I’m gonna ask you a series of questions and you answer as quickly as you can.
(いい、これから質問をいくつかするから、できるだけ早く答えて。)
Joey: Yes!
(はい!)
Phoebe: Good. But wait.
(いいわね。でも待って。)
Friends Season5 Episode22(The One with Joey’s Big Break)

ジョーイの Yes! は、まだ質問が始まる前に勢いで返した答えで、フィービーは But wait. と止めています。a series of questions は「一連の質問」で、いくつも続けて聞くという予告です。仕切り直したフィービーは、次の二つの質問を続けます。

Phoebe: Now, I want you to relax. Take a deep breath. Clear your mind. Which do you like better?
(さあ、リラックスして。深呼吸して。頭を空っぽにして。どっちが好き?)
Phoebe: Peanut butter or egg whites?
(ピーナッツバターと卵白。)
Joey: Peanut butter!
(ピーナッツバター!)
Phoebe: Which would you rather be?
(どっちになりたい?)
Phoebe: A fireman or a swimmer?
(消防士と水泳選手。)
Joey: A swimmer.
(水泳選手。)
Friends Season5 Episode22(The One with Joey’s Big Break)

二つの質問は、似ているようで聞いている中身が違います。

聞き方 聞いていること 作中の例
Which do you like better, A or B? 今の好みを比べる Peanut butter or egg whites?
Which would you rather be, A or B? 仮にどちらかを選ぶなら A fireman or a swimmer?

like better は「〜のほうが好き」で、すでに知っているものどうしの好みを比べます。would rather は「どちらかと言えば〜したい」という意味で、現実には選ぶ場面が来ないことでも「選ぶとしたら」と仮に聞くときに使われることが多い形です。消防士と水泳選手のように、今の暮らしとは関係のない選択肢と組み合わせやすいのはこのためです。ジョーイはどちらの質問にも、選択肢の一方だけを短く答えています。

「North route or south route?」動詞を省いた二択で本題を聞く

このあとも質問が続き、終わりのほうは動詞を省いた短い二択になります。最後に出てくるのが、ジョーイが迷っていた本題です。

Phoebe: Tie or ascot?
(ネクタイとアスコットタイ。)
Joey: Ascot.
(アスコットタイ。)
Phoebe: North route or south route?
(北ルートと南ルート。)
Joey: North route.
(北ルート。)
Phoebe: Bam! There you go! Huh?
(バン!ほらね!どう?)
Joey: Wow! That was incredible! Beard of bees, here I come!
(わあ!すごかった!ハチのあごひげ、今行くぞ!)
Friends Season5 Episode22(The One with Joey’s Big Break)

A or B? だけの形は、「どちらが好き」「どちらにする」といった部分を省いた聞き方です。テンポが求められる場面では、選択肢だけを並べても質問として通じます。フィービーは関係のない二択を重ねたあとに、本題の North route or south route? を同じ調子で差し込んでいます。

There you go! は「ほらね」「はい、決まり」と、結果が出たことを示す一言です。ジョーイの here I come は「今行くぞ」と、行き先に向かう意気込みを表します。beard of bees は、フィービーが北のルートの見どころとして話していたものです。

同じ場面にロスがやって来て、映画を見に行こうと誘います。何を見るかが決まらず、フィービーにゲームを見せてと頼んでも断られると、ジョーイが自分で始めます。

Joey: I don’t know. But, hey, I know how we can decide. Okay, I’m gonna ask you questions and you answer real quick. Okay?
(さあな。でもさ、決め方なら知ってるぞ。よし、質問するから、すぐ答えろよ。いいか?)
Ross: Okay.
(ああ。)
Joey: What do you like better?
(どっちが好き?)
Joey: Action or comedy?
(アクションとコメディ。)
Ross: Action.
(アクション。)
Friends Season5 Episode22(The One with Joey’s Big Break)

冒頭の I don’t know. は、フィービーの様子を尋ねたロスへの返事です。ここでは which ではなく What do you like better? が使われています。選択肢が示されているときは which が使われることが多い一方、会話では what で聞く形も見かけます。real quick の real は really のくだけた形です。

「clear your mind」ルールの伝え方と、同じゲームの使い回し

このゲームは、ほかの場面にも登場します。ジョーイとチャンドラーの車中でも同じゲームが行われ、それが言い合いのきっかけになります。チャンドラーから事情を聞いたフィービーは、自分の立ち会いなしにやるべきゲームではないと返しています。

その後、モニカとレイチェルの部屋に来たロスが、フィービーに向かってこのゲームを使います。

Ross: Okay, Pheebs, I know how we’re going to figure this out.
(よし、フィービー、これをはっきりさせる方法があるんだ。)
Ross: Okay, clear your mind and answer the first thing that comes into your head, okay?
(いいか、頭を空っぽにして、最初に頭に浮かんだことを答えるんだ、いいね?)
Ross: What do you like better, flora or fauna?
(植物と動物、どっちが好き?)
Phoebe: Fauna.
(動物。)
Friends Season5 Episode22(The One with Joey’s Big Break)

三人の言い方を並べると、同じルールを少しずつ違う英語で伝えていることが分かります。answer as quickly as you can は「できるだけ早く」、answer real quick はくだけた言い方、answer the first thing that comes into your head は「最初に浮かんだことを」と、考える前に答える点を言葉にしています。Clear your mind. は、フィービーとロスの両方が前置きに使っています。

ロスの figure this out は「これをはっきりさせる」で、ロスはこのあと、ゲームの流れのまま本題の質問をフィービーに投げかけます。

まとめ|二択の質問で迷いを決める英語

Which do you like better? は今の好み、Would you rather ~? は仮の選択を聞く質問で、A or B? だけの短い形や What do you like better? も作中に出てきます。ルールを伝える言い方の違いとあわせて、迷ったときの決め方を英語で組み立てられます。

誰がどんな二択を出しているかに注目して観ると、この回の会話のテンポがよく分かります。

この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、同じエピソードの英語を別の角度から取り上げています。

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