「You’re on.」と「That usually doesn’t end well for us.」はどう違う?|『メンタリスト』S05E03で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「You're on.」と「That usually doesn't end well for us.」はどう違う?|『メンタリスト』S05E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第3話には、銀行強盗の名前を先に突き止めた方が昼食1週間分を得る、という賭けが出てきます。賭けへの返事、勝ちの主張、ずるを指摘されたあとのかわし方が、三つの場面に分かれて描かれます。

賭けに乗る言い方と渋る言い方は、並べると響きの違いがはっきりします。ほかにも日常で応用できる言い方が出てきます。誘いから種明かしまで、場面ごとの英語を順に見ていきます。

目次

「You’re on.」と「That usually doesn’t end well for us.」賭けの誘いへの二つの返し

賭けは、条件を示す一言から始まります。

— How about this? Whoever figures out the bank robber’s name first wins lunch for a week.
(こうしない?銀行強盗の名前を先に突き止めた方が、1週間分の昼食をもらえる。)
— Yeah, that usually doesn’t end well for us.
(ああ、それはたいてい、こっちには良い結果にならないよ。)
— What do you say, Grace? You feeling lucky?
(どうする、グレース?運に自信ある?)
— You’re on.
(乗った。)
The Mentalist Season5 Episode3 (Not One Red Cent)

How about this? は、提案を切り出す前置きです。Whoever ~ first は「〜した人が先に」という条件の形で、wins lunch for a week が賞品にあたります。

最初の誘いに対して、まず返ってくるのは that usually doesn’t end well for us. です。end well は「うまく終わる」、usually は「たいてい」の意味で、過去の経験から良い結果にならないと伝える渋り方になっています。us と言っているので、自分たちの側にとっての話として受け止めています。

その後、名前で呼びかける What do you say, Grace? が入ります。What do you say? は「どうする?」と返事を促す形で、続く You feeling lucky? は Are you feeling lucky? から Are を落とした話し言葉です。呼びかけに対する返事が You’re on. で、賭けや勝負を受けるときに使われることのある、短い受け方です。

二つを並べると、You’re on. は短く受ける言い方、That usually doesn’t end well for us. は過去の経験を理由に渋る言い方、という違いが見えてきます。返事の長さにも差があり、前者は一言、後者は理由を添えた分だけ長くなっています。

「I win the bet.」勝ちを主張して、証拠を求められる

場面が変わると、名前を突き止めた時刻をめぐるやりとりになります。互いに「分かった」と伝え合ったあと、いつ分かったのかを聞く流れで、自分は二時間前に分かった、と言う言葉が続きます。

— Ah, well, there you have it. I figured it out two hours ago,
(ああ、まあ、そういうことだ。こっちは2時間前に分かったよ、)
— so it looks like I win the bet.
(だから、賭けは自分の勝ちらしい。)
— Okay, what’s his name?
(じゃあ、名前は?)
— Oh, I’m not gonna fall for that old trick, Grace.
(その手には乗らないよ、グレース。)
— Write it down on a piece of paper so I know that you’re not lying.
(嘘じゃないと分かるように、紙に書いて。)
The Mentalist Season5 Episode3 (Not One Red Cent)

figure out は、考えて答えを突き止めることです。it looks like ~ は「〜のようだ」と見たところの判断を述べる形で、I win the bet と現在形で言い切ることで、勝ちがほぼ決まったという響きを出しています。there you have it は、結論や結果を示す前置きに使われる言い方です。

名前をたずねられた側は、fall for ~(〜にだまされる、引っかかる)を使って返します。old trick は「古い手」で、名前を聞き出そうとする問いかけを、昔からある誘導だとして、すぐには答えない返し方です。

そこで出てくるのが、Write it down on a piece of paper という求めです。write down は「書き留める」、so I know that ~ は「〜だと分かるように」という目的を表します。台詞の上では、口で答えさせるのではなく、嘘でないと確かめるために紙に書いてほしい、という理由が添えられています。このやりとりの裏側は、エピソードの終盤で明かされます。

勝ちの主張、問いかけ、引っかからないという返し、証拠を求める言い方。賭けの後半には、相手に書かせるまでの英語がまとまって出てきます。

「That’s a dirty word.」ずるを指摘されたときのかわし方

さらに場面が移り、ペンを読んだと明かされたあとのやりとりがあります。

— So you cheated?
(つまり、ずるをしたの?)
— That’s a dirty word. Maybe just a little.
(それは汚い言葉だな。たぶん、ほんの少しだけ。)
The Mentalist Season5 Episode3 (Not One Red Cent)

cheat は、ルールを破ってずるをすることです。So ~? と文頭に置くと、直前の話を受けて「つまり〜ということ?」と確かめる形になります。

返事の That’s a dirty word. は、直訳すると「それは汚い言葉だ」です。ここでは cheated という語を指して、聞こえが悪いと受け流す言い方になっています。否定も肯定もせず、言葉選びの方に話を向けているのが特徴です。

続く Maybe just a little. で、少しだけなら認める形に落ち着きます。maybe は断定を避ける語、just a little は「ほんの少し」という程度の限定です。強く否定せず、かといって全面的に認めるわけでもない、折り合いのつけ方になっています。

まとめ|賭けの誘いから種明かしまでの英語

You’re on. で受け、That usually doesn’t end well for us. で渋り、fall for that old trick でかわし、That’s a dirty word. で言葉の重さを和らげる。賭けの場面には、立場ごとの言い方が並んでいます。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面ごとの英語が立体的に見えてきます。

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