アメリカの西部開拓時代を再現する観光の町とショーの文化と英語|『メンタリスト』S05E19で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: アメリカの西部開拓時代を再現する観光の町とショーの文化と英語|『メンタリスト』S05E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第19話の舞台の一つは、観光客を少し迎えている小さな町です。町の事情の説明、西部開拓時代を再現するショーの運営の説明、昔風に響く呼びかけなど、アメリカの観光の町らしさがうかがえる台詞が並び、短い言葉の中に文化の背景が見えてきます。

町の説明、ショーの説明、古風な呼びかけの順に、文化の背景と英語をあわせて見ていきます。

目次

「since the gold rush」ある一家が受け継いできた町と、観光

町の名はパーシーといい、台詞では、町を所有していたのか、町全体なのかを確かめる問いに答える形で、町の中身が語られます。

— Yeah. Schools, roads, bakery– been in his family since the gold rush.
(ああ。学校に道路にパン屋、ゴールドラッシュのころからずっと彼の一族のものだ。)
— Not exactly booming by the looks of it.
(見たところ、とてもにぎわっているとは言えません。)
— They still get a little tourism off the highway.
(ハイウェイを降りて来る観光客が、まだ少しはいます。)
The Mentalist Season5 Episode19 (Red Letter Day)

gold rush は、金が見つかって人が押し寄せた出来事を指す言葉で、アメリカの歴史を語る文脈で触れられることがある言葉です。ここでは since the gold rush と、時間の出発点を示す since で使われ、町と一家の結びつきの長さが伝わってきます。学校や道路のように、ふだんは公共のものとして思い浮かべやすい施設まで、同じ一族の名で語られている点が、この町の特徴です。

次の Not exactly booming は、not exactly ~ で「とても〜とは言えない」とやわらげる言い方です。booming は「景気がよい」「にぎわっている」を表し、by the looks of it は「見たところ」という前置きです。

最後の a little tourism は、「少しの観光」、つまり観光客が少しは来ているという意味です。off the highway は、幹線道路から外れて町へ入ってくる様子を示します。大きな道路沿いの町が、通りかかる旅行者を呼び込むという構図は、アメリカの小さな町の話として想像しやすいものです。

「a fully immersive step back in the 19th century」体験型ショーを運営する側の説明

別の場面では、町で行われている西部劇ショーについて尋ねる問いが出てきます。

— Tell me about the wild west show.
(ワイルドウェストのショーについて教えてください。)
— Our program is a fully immersive step back in the 19th century. I oversee 20 performers.
(私どものプログラムは、19世紀に一歩戻る、全面的に没入できる体験です。出演者20人を取りまとめています。)
— We run six days a week. Wednesdays and Fridays, we stage a medicine man show.
(週6日、運営しています。水曜と金曜には、メディスンマン・ショーを上演します。)
The Mentalist Season5 Episode19 (Red Letter Day)

wild west は、西部開拓時代のアメリカ西部を指す言い方で、西部劇のイメージと結びついた言葉として知られています。アメリカには、開拓時代の町並みや暮らしを観光の呼び物にする施設や催しがある、といわれています。台詞に出てくるショーも、その種の観光の一つとして語られています。

説明の中心は a fully immersive step back in the 19th century です。immersive は「没入できる」、step back は「一歩戻る」で、fully がつくと「全面的に」という強調になります。見る側が、19世紀の中に入り込むような体験として説明されている、と読み取れます。

I oversee 20 performers. の oversee は「取りまとめる」「監督する」という動詞で、人数が台詞のまま添えられています。We run six days a week. の run は、ここでは店や催しを「運営する」という意味です。six days a week は頻度を示す定型の言い方です。

Wednesdays and Fridays のように曜日を複数形にすると、「毎週その曜日に」という意味になります。stage は「上演する」という動詞です。medicine man show は出し物の名前として挙がっていますが、この区間では中身までは説明されません。物語の終盤には、ショーの口上が始まる場面もあります。

「Howdy, fellas.」昔風に響く呼びかけと「newfangled contraptions」

もう一つの場面では、作業をしている相手に向けて、古風に聞こえる声かけが出てきます。

— Howdy, fellas.
(よう、みんな。)
— How long are you boys going to be fiddling with those newfangled contraptions there?
(君たちは、その新式の仕掛けをいつまでいじくり回しているつもりだい?)
The Mentalist Season5 Episode19 (Red Letter Day)

Howdy は Hello にあたるくだけた挨拶で、西部劇のような場面で耳にする言葉として知られています。fellas は fellows のくだけた形、boys は男の子に限らず、仲間への呼びかけとして使われる語です。ここでは複数の相手に呼びかけています。

質問の How long are you going to be ~ing? は、「いつまで〜しているつもりか」と、続いている行為の長さを尋ねる形です。fiddle with ~ は「〜をいじくり回す」という意味で、手先で落ち着きなく扱う様子を示します。

newfangled は「新しがりの」「新式の」という意味の形容詞で、やや古めかしい語です。新しいものを、少し距離を置いて言うときに使われることがあります。contraption は「風変わりな仕掛け」「装置」を表す語です。この二語がそろうことで、目の前の仕掛けを話題にした台詞が昔風の響きを帯びます。

開拓時代風の語がまとまって出てくる場面と言えます。呼びかけから道具の話まで、短い台詞の中に古風な語が並んでいます。

まとめ|観光の町とショーを語る英語

since the gold rush や a little tourism で町の事情が語られ、a fully immersive step back in the 19th century でショーの特色が説明され、Howdy, fellas. で昔風の呼びかけが響く。観光の町とショーを語る言葉に、アメリカの一面が表れています。

町の言葉遣いを追うと、観光の町を支える暮らしの輪郭が見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面ごとの英語が立体的に見えてきます。

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