種明かしで答え、迷う相手を急かす英語|『メンタリスト』S05E19で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 種明かしで答え、迷う相手を急かす英語|『メンタリスト』S05E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第19話には、名前を呼ばれて種明かしが続く場面と、ベーグルの選び方をめぐって短い言葉が行き交う場面があります。どちらも長い文ではなく、日常のやり取りに近い短い英語で運ばれていきます。

観察の根拠を並べて答える形、出かける段取りを告げる形、迷う様子に切り返して決断を促す形の順に、それぞれの組み立てを見ていきます。

目次

「How’d you do that?」問いに、観察の根拠を並べて答える

序盤に、名前を呼ぶ一言から始まる短いやり取りが出てきます。

— Hey, Cho.
(やあ、チョウ。)
— Okay, how’d you do that?
(さて、どうやったんだ?)
— Well, you tread a little heavier than Lisbon, and Rigby’s car isn’t in the lot.
(まあ、きみの足音はリズボンより少し重い。それにリグスビーの車も駐車場にない。)
The Mentalist Season5 Episode19 (Red Letter Day)

冒頭の呼びかけは、Hey, に名前だけを添えた短い形です。親しい相手への声かけに使われる、飾りのない呼び方です。

次の how’d you do that? は how did you do that? の短縮形で、「どうやったのか」と手口を尋ねる問いです。Okay, は話を切り出す合図で、そのあとに問いが続きます。

答えは Well, で切り出されます。tread は「足を踏みしめて歩く」という意味の動詞で、tread a little heavier than ~ は「〜より少し足取りが重い」という比較です。続く car isn’t in the lot の lot は、ここでは駐車場を指します。足音という一つ目の根拠に、駐車場に車がないという二つ目の根拠を and でつなぎ、「だから分かった」と言わずに事実を並べるだけで種明かしが成り立っています。

このように、how’d you do that? と聞かれたら、you で始まる観察や、isn’t ~ といった事実を並べて答える形が使えます。理由を述べる because がなくても、根拠が二つ並べば、答えとして十分に伝わります。

「you and I are riding out」同行を告げ、待ち合わせる

種明かしのすぐあとに、出かける段取りを告げる言葉が続きます。

— We’ve got a case and Lisbon’s busy. So you and I are riding out.
(事件が入ったが、リズボンは忙しい。だから、二人で出かけることになる。)
— Excellent. I’ll meet you downstairs.
(いいですね。下で待ち合わせましょう。)
The Mentalist Season5 Episode19 (Red Letter Day)

We’ve got a case は We have got a case の短縮で、have got は have のくだけた言い方です。「事件を抱えている」という状況を最初に述べています。次の busy の文は「忙しい」という状態を述べ、同行できない事情を示しています。

So は「だから」と理由から結論へつなぐ接続の語です。そこに you and I are riding out が続きます。you and I は、二人で行動することを示す並びです。ride out は直訳すると「乗って出る」ですが、ここでは二人で出かける意味で使われています。台詞には乗り物の言及がないため、何に乗るのかまでは分かりません。

返事の Excellent. は「いいですね」「結構です」と、提案を承知する一言です。I’ll meet you downstairs. の I’ll は I will の短縮形で、その場で決めた約束を伝える形です。downstairs は「下の階で」という意味で、待ち合わせ場所を階で指定しています。

この一連の流れは、理由を述べ、予定を伝え、待ち合わせを決めるという三つの要素で組み立てられています。

「Just make a choice.」選べない様子に切り返し、決断を促す

別の場面では、ベーグルをめぐるやり取りが出てきます。始まりは、チョウの問いです。

Cho: You gonna touch all of them?
(全部さわるつもりか?)
— Haven’t touched that one.
(それだけはまだ触っていない。)
— I’m looking for poppy. Lisbon took it.
(ポピーを探しているんだ。リズボンが取ってしまった。)
— If you want poppy, grab the everything bagel.
(ポピーがほしいなら、エブリシング・ベーグルを取ればいい。)
The Mentalist Season5 Episode19 (Red Letter Day)

You gonna ~? は Are you going to ~? の口語で、Are が省かれています。Haven’t touched that one. も I haven’t ~ の I が落ちた形で、「まだ触っていない」という現在完了です。会話では、こうして主語を省くことがよくあります。

poppy は、続く台詞から、ベーグルにまぶすポピーシードを指すと読めます。took it は過去形で、もう取られてしまったことを示します。対して grab は「さっとつかむ」意味のくだけた動詞で、If you want ~, grab … は「〜がほしいなら…を取ればいい」という条件と提案の形です。everything bagel は、いろいろなものをのせたベーグルの呼び名として台詞に出てきます。

提案のあとには、次のやり取りが続きます。

— Yeah, but it has all that other stuff on it. Like those onion scraps, I mean, what are the point of those?
(ああ、でもほかのものもいろいろのってる。あのタマネギのかけらとか、あれは何のためなんだ?)
— All you see are problems. All I see are bagels.
(そっちには問題ばかり見えているんだな。こっちに見えるのはベーグルだけだ。)
— Just make a choice.
(とにかく選んでくれ。)
The Mentalist Season5 Episode19 (Red Letter Day)

Yeah, but ~ は、いったん受けてから but で異を挟む入り方です。all that other stuff は「ほかのいろいろなもの」、Like ~ は例を挙げる言い方で、I mean, は言い直しの合図です。

All you see are problems. All I see are bagels. は、All you see / All I see をそろえた対句です。you と I、problems と bagels がそれぞれ入れ替わる形で、見ているものの違いを対比させています。最後の Just make a choice. は命令形で、make a choice は「選ぶ」という意味です。choose の一語より、名詞を使うこの言い方のほうが、「選ぶという行為」を取り出して示す形になります。

まとめ|根拠を並べる答え方と、決断を促す一言

How’d you do that? には Well, で切り出して根拠を並べ、We’ve got a case で理由を述べて出かける段取りを伝え、Just make a choice. と短い命令形で決断を促す。ごく短いやり取りに、日常でも応用しやすい形がそろっています。

『メンタリスト』の世界の英語を、これからも場面ごとに眺めていきましょう。

この回の英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも場面ごとに取り上げています。

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