アメリカの大学院の奨学金と非常勤講師の文化と英語|『メンタリスト』S05E14で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: アメリカの大学院の奨学金と非常勤講師の文化と英語|『メンタリスト』S05E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第14話には、CBI(カリフォルニア州捜査局)の捜査官が、大学の博物館に居合わせた人たちから話を聞く場面があります。会話の中には、博士課程、奨学金、学生ローン、非常勤講師といった、アメリカの大学院にまつわる言葉が出てきます。

作中の台詞に出てくる範囲で、それぞれの言葉の意味と、学費や仕事にまつわる英語の言い方を見ていきます。

目次

「doctoral program」博士課程の仲間という自己紹介

リグスビーとチョウが名乗り、居合わせた人物に名前を尋ねます。名前を答えたあと、続けて自分の立場を述べる発言があります。

— I was Linda’s classmate in the doctoral program.
(私はリンダの同級生で、同じ博士課程にいました。)
— And I have the office next door.
(それに、隣のオフィスが私の部屋です。)
The Mentalist Season5 Episode14 (Red in Tooth and Claw)

リンダは、ここで話題に上がっている人物です。classmate は「同級生」「同じ授業やコースの仲間」を指す語で、doctoral program は、大学院で博士の学位を目指す課程のことです。in the doctoral program と in で所属を示し、名前、関係、場所の順に短く自己紹介が組み立てられています。

next door は「隣の」「隣に」という意味で、the office next door と言えば、隣の部屋が自分のオフィスだという情報になります。office は、ここでは仕事や研究のために個人に割り当てられた部屋の意味で出てきます。立場と場所を一言ずつで伝えるこの形は、相手に素性を手早く知らせたいときに役立ちます。

博士課程の制度や費用の仕組みは、大学や分野によって異なるとされます。作中で確かめられるのは、同じ課程に在籍していたという自己紹介までです。

「Dean’s Fellowship」と「student loans」学費にまつわる言葉

そのあとの発言では、お金の話題に切り替わります。

— She got the Dean’s Fellowship this year. That’s like 100 grand.
(その人は今年、ディーンズ・フェローシップをもらったんです。10万ドルくらいにはなります。)
— The rest of us will be paying off our student loans with our Social Security checks.
(残りの私たちは、学生ローンを社会保障の小切手で返すことになります。)
The Mentalist Season5 Episode14 (Red in Tooth and Claw)

fellowship は、一般に学生や研究者に与えられる給付型の資金の名称として使われることがあり、Dean’s Fellowship は学部長にちなんだ名称と読めますが、仕組みの詳細は台詞からは分かりません。like 100 grand は「10万ドルくらい」という大まかな言い方で、grand は口語で1,000ドルを指します。実際の金額や相場を示すものではなく、ここでは話し手の見積もりとして出てきます。

後半の pay off ~ は「〜を完済する」という意味で、student loans は学生ローンです。Social Security は、アメリカの公的年金などを含む社会保障制度を指す語として知られ、その checks は給付の小切手を指します。つまりこの台詞は、返済が老後まで続くという誇張した言い方で、学費の負担の重さを表しています。the rest of us は「私たちのほかの人たち」という意味です。

もう一つ、仕事と学業を結びつける言葉が出てきます。

— No, Linda managed the specimen rooms for her work-study, so she got the overflow.
(いえ、リンダは奨学の仕事で標本室を管理していて、あふれた分が回ってきたんです。)
The Mentalist Season5 Episode14 (Red in Tooth and Claw)

work-study は、一般に学生が学業と並行して学内の仕事に就く仕組みを指すことが多い語です。作中では、標本室の管理を work-study として担当していた、という文脈で使われています。overflow は「あふれた分」「余り」で、標本室に収まりきらない分が回ってきた、という意味です。待遇の細部は台詞からは分かりません。

「adjunct professor」肩書きと教える内容の言い方

別の場面では、肩書きの言い方に触れる発言があります。adjunct professor という肩書きが会話に出てきます。その少しあとに、教えている内容を述べる発言があります。

— Uh, I teach a couple seminars under Dr. Kidd.
(ええと、キッド博士のもとでセミナーをいくつか教えています。)
The Mentalist Season5 Episode14 (Red in Tooth and Claw)

adjunct は「付属の」「補助的な」を表す語で、adjunct professor は、一般に正規の教授職とは別の枠で教える教員を指して使われることが多い肩書きです。ただし、契約や待遇は大学ごとに異なるとされ、作中の台詞から確かめられるのは、この肩書きが会話に出てくることと、セミナーを教えているという発言があることまでです。

この発言には、使いやすい語が並んでいます。a couple ~ は「いくつかの」「二つほどの」という意味で、はっきりした数を言わずに量を伝えるときに使います。seminar は、少人数で議論や発表を行う授業の形を指すことが多い語です。under ~ は「〜のもとで」という意味で、指導や管理の下にあることを示します。

仕事や立場を説明するときには、肩書き、教えている内容、誰のもとで、という順に並べると、短くても情報が整います。大学の中の立場を表す語は、肩書きによって意味の幅が変わるため、英語で聞いたときは、どの立場を指しているのかを前後の説明から確かめたいところです。

まとめ|大学院の言葉と、立場の説明

doctoral program で所属を述べ、fellowship や student loans で学費の話題に入り、work-study で学業と仕事の結びつきを語り、adjunct professor で教える立場の肩書きに触れる。大学院にまつわる言葉が、短い発言の中に並んでいます。制度の細部は大学や分野によって異なります。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードの別のコラムとフレーズ記事では、これとは違う場面の英語を扱っています。

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