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『メンタリスト』シーズン4第5話には、島で開かれている会議に、CBI(カリフォルニア州捜査局)の捜査官が割って入る場面があります。出直しを頼まれても引き下がらない、短いやりとりです。言葉の数は少なくても、頼み方と断り方の型がそろっています。
頼まれごとに対して、どう断り、どう言葉を添えるのか。会議の場面に出てくる英語を、頼む形、断る形、丁寧に声をかける形の順に見ていきます。
「Can you come back later?」会議の最中に出直しを頼まれる
会議では、フェリーの増便で収益が増えるという話や、牧場の排水が地下水に与える影響の話が続き、発言が重なっていきます。そこへ捜査官が名乗って会議に割って入ります。
会議の側はお詫びの前置きを置いたうえで、今は会議の最中だと伝え、出直しを頼みます。
— Can you come back later?
(あとで出直してもらえますか?)
The Mentalist Season4 Episode5 (Blood and Sand)
Can you ~? は「〜してもらえますか」と相手に頼む形で、日常の依頼でよく使われます。come back は「戻ってくる」、later は「あとで」です。この二語を重ねた形は、いま対応できないので時間を改めてほしい、という頼み方です。
直前の in the middle of ~ は「〜の最中」という意味です。in the middle of a meeting と言えば、会議が進行している途中であることが伝わります。頼みの前に事情を述べておくと、出直しを求める理由が相手にも伝わりやすいでしょう。
later は具体的な時刻を示さない語なので、いつ出直すのかは決まっていません。時間を区切らずに先送りを頼む、ゆるやかな言い方です。丁寧さをもう一段上げたいときは Could you ~? を使う、とされることもあります。
この形は、頼む側が相手の予定を尊重しているように聞こえます。ただ、実際には「今は受け付けられない」という返事を含んでいるため、言われた側は応じるか断るかを決める場面です。この場面では、割り込んだ側が断る選択をします。
「No, we can’t.」短く断ってから理由を続ける
出直しの依頼に対して、返ってくるのはごく短い一言です。
— No, we can’t.
(いいえ、それはできません。)
The Mentalist Season4 Episode5 (Blood and Sand)
質問が Can you ~? なので、答えも can’t で受けています。you で尋ねられた内容を、we に置き換えて答える形です。Yes か No を先に言い、助動詞を質問に合わせて返す型は、英語の基本的な答え方として知られています。
この一言は、そこで終わりません。続けて、事件の調べのために来ているという理由が述べられます。断る言葉を先に短く置き、そのあとに理由を足す順番になっています。
Yes, we can. と答えれば出直す意味になるため、No の一語が返事の向きを決めています。can’t の短縮形は話し言葉でよく使われ、短く言い切る響きがあります。
理由を先に長く説明すると、相手は何を断られたのかが見えにくくなりがちです。No, we can’t. を先に置くことで、出直さないという意思がはっきり伝わり、そのあとの説明が「なぜ出直せないのか」への答えとして読めます。依頼を断る場面で、結論から入る言い方の一例です。理由を添えるときも、先に結論があれば、聞く側は話の方向をつかみやすいでしょう。
「Excuse me. If you would?」と「We’ll be back.」場を動かす短い一言
同じやりとりの少しあとにも、短い声かけが出てきます。
— Excuse me. If you would? Thank you.
(失礼します。もしよろしければ。ありがとう。)
The Mentalist Season4 Episode5 (Blood and Sand)
Excuse me. は声をかけるときの前置きです。If you would? は、「もしよろしければ」と丁寧に頼んだり促したりするときに添えます。作中でも、頼みの内容を言わずに、この一言で相手に動いてもらう形で使われています。最後は Thank you. で結んでいます。
Excuse me. は、割り込むときだけでなく、人に道を空けてもらうときや、聞き返すときにも使われる便利な前置きです。ここでは、あとに続く頼みを聞いてもらうための合図として働いています。依頼の言葉のあとに Thank you. を続けるのも、丁寧に頼むときによく見られる組み立てです。
会議に割り込む場面の最後の一言は、さらに短いものです。
— We’ll be back.
(また来ます。)
The Mentalist Season4 Episode5 (Blood and Sand)
we’ll は we will の短縮形で、be back は「戻ってくる」という意味です。冒頭の come back later と、この be back で、「戻る」という語が呼応しています。ひと言でまた来ることを告げるので、いったん離れて戻る前提の言い方です。I’ll be back. のように主語を替えても、同じ形で使えます。
まとめ|出直しを頼む言い方と、断る言い方
Can you come back later? で出直しを頼み、No, we can’t. で短く断り、If you would? で丁寧に頼み、We’ll be back. で戻ることを告げる。会議の場面には、頼む側と断る側の英語が並んでいます。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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