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『メンタリスト』シーズン6第12話には、仕事の近況を聞き合う場面があります。同じ形の言い方が、片方では「不満はない」という答えに、もう片方では軽い冗談になっています。どちらも短い台詞です。
「もっと働いて、もっと稼ぐ」と「報酬は同じで、仕事が増える」。この二つの違いを入り口に、忙しさの答え方や、金額の話に軽く乗る返し方まで、場面ごとに順に見ていきます。
「More work, more money」と「The same money, more work」近況を同じ型で言い返す
ある場面では、離れた場所にいる相手との会話の中で、仕事の近況を聞き合うやりとりが続きます。
— Hey, Ardiles. How are you? How’s the private practice?
(やあ、アルディレス。元気ですか? 民間でのお仕事はどうです?)
— You know, more work, more money. Can’t complain. How’s the FBI?
(まあ、仕事が増えて、収入も増えました。不満はありません。そちらの FBI はどうですか?)
— Uh, it’s the same money, more work.
(ええと、収入は同じで、仕事が増えました。)
— Great dental plan, though.
(歯科の保険は充実していますけどね。)
The Mentalist Season6 Episode12 (The Golden Hammer)
最初の台詞は、相手の名前を呼んでから、How are you? と How’s the private practice? を重ねています。How’s ~? は近況を聞く基本の形です。private practice は、一般に、専門職の人が組織に属さず、開業して仕事をすることを指します。
これに対する答えが more work, more money です。more A, more B は「Aが増えるほど、Bも増える」という形で、ここでは仕事と収入が並んで増えている、という近況を伝えています。続く Can’t complain. は、I を省いた言い方で、「文句はない」という意味です。そのあとに How’s the FBI? と聞き返しています。
聞き返しへの答えは、the same money, more work です。型は前の答えと同じですが、収入の部分が the same に入れ替わっています。
| 言い方 | 仕事 | 収入 |
|---|---|---|
| more work, more money | 増える | 増える |
| the same money, more work | 増える | 同じ |
そのあとに続く Great dental plan, though. は、歯科の保険を指しています。dental plan は、勤め先の福利厚生として付く歯科の補償の意味で使われる語です。though を文末に置くと、「それでも、ここは良い」と、直前の話を受けて良い点を一つ挙げる響きになります。
「How’s life in San Francisco?」暮らしを聞かれて、忙しさで答える
場面が移り、暮らしぶりを聞く質問が出てきます。
— So, how’s life in San Francisco?
(それで、サンフランシスコでの暮らしはどうですか?)
— Oh, it’s good. I’m barely there. This case has me traveling half the month.
(ああ、いいですよ。ほとんどいないんですけど。この案件のせいで、月の半分は移動しています。)
— Big case.
(大きな案件ですね。)
— Yeah, defending a cellphone company.
(ええ、携帯電話会社の弁護をしています。)
The Mentalist Season6 Episode12 (The Golden Hammer)
質問の How’s life in ~? は、場所を入れて暮らしぶりを聞く形です。先ほどの How’s the private practice? と同じく、How’s ~? の応用です。
答えの it’s good は、質問に正面から答える部分です。ただし、すぐに I’m barely there. と続いています。barely は「ほとんど〜ない」という意味で、そこにほとんどいない、ということを伝えます。This case has me traveling half the month. は、have 人 ~ing で「人に〜させている」という形です。案件が主語になり、その案件のせいで月の半分は移動している、という述べ方になっています。
相づちの Big case. は、It’s a を省いた短い一言です。詳しく聞き返すのではなく、受け止めて続きを促す働きをしています。Yeah で受けた次の台詞は、defending ~ という -ing 形で始まります。主語や I’m を省いて、仕事の内容だけを補足する形です。
「I’d be happy to take some.」金額の話に軽く乗る
同じ会話の少しあとで、費用の見込みの話が出てきます。
— Competitor says my client stole their phone design, so my client’s looking at $100 million in legal bills, give or take.
(競合他社が、依頼主に電話のデザインを盗まれたと言っていて、依頼主は弁護費用だけで1億ドル前後を見込んでいます。)
— I’d be happy to take some.
(少し分けてもらえるなら、喜んで。)
The Mentalist Season6 Episode12 (The Golden Hammer)
冒頭の Competitor says ~ は、a competitor の a を省いた形で、stole は steal(盗む)の過去形です。
looking at ~ は、「〜に直面している」「〜を見込んでいる」という表現です。ここでは、費用の見込みとして $100 million が挙がっています。末尾の give or take は、「前後」「おおよそ」という意味で、数字をぼかす言い方です。legal bills は、法律に関する費用の請求を指します。
この金額に対する返しが I’d be happy to take some. です。I’d は I would の短縮形で、be happy to ~ は「喜んで〜する」と応じるときの言い方で、頼みごとを引き受ける場面でも使えます。ここでは、take some の「少しもらう」と組み合わさり、金額の大きさに軽く乗った一言として読めます。
take some は、金額のうち「少し」を受け取る、という表現です。
I’d be happy to ~ は、相手の話に乗って、自分から引き受ける気持ちを示す形です。
まとめ|同じ型で近況を言い返す
more work, more money と the same money, more work は、同じ型の中で、収入の部分を入れ替えた言い方でした。近況の質問には、忙しさを案件に主語を置いて答える形や、金額の話に I’d be happy to ~ で軽く乗る形も使われています。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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