「This isn’t even our jurisdiction.」と言われたら、何と返す?|『メンタリスト』S04E15で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「This isn't even our jurisdiction.」と言われたら、何と返す?|『メンタリスト』S04E15で学ぶ英会話

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『メンタリスト』シーズン4第15話の序盤の会話では、刑務所にいる人物の力を借りる案をめぐって、一つの会話の中で意見が行き交います。やり取りの中では、疑いを受けて言い直す言葉、乗り気を示す言葉、反対を認めたうえで返す言葉が、短い間に続けて出てきます。

言い直す形、乗り気を示す言い方、反対への返し方を、それぞれ会話の流れに沿って順に確かめていきます。

目次

「No, I didn’t say that.」と「I’m intrigued.」言い直す言葉と、乗り気を示す言葉

刑務所にいる人物を外に出す案が話題になっているやり取りから始めます。

— Even so, it doesn’t mean we need her help.
(そうだとしても、彼女の助けが必要だということにはなりません。)
— No, I didn’t say that. I said she could be useful.
(いえ、そうは言っていません。役に立つ可能性がある、と言ったのです。)
The Mentalist Season4 Episode15 (War of the Roses)

Even so, ~ は、直前の内容をいったん認めたうえで、反対の方向へ話を進める前置きです。it doesn’t mean ~ は「〜ということにはならない」という意味で、前提から結論を引き出すことに待ったをかけています。

返事の No, I didn’t say that. は、相手の受け取り方を打ち消す形です。続けて I said ~ と、自分が実際に言ったことを言い直しています。need her help(助けが必要)と could be useful(役に立ちうる)では、求める強さが違います。言葉の強さを下げて言い直すことで、相手の反論をかわしています。

続けて、同じ会話の中で、意見を求める言葉が出てきます。

— What do you think, Luther?
(どう思いますか、ルーサー。)
— I’m intrigued.
(興味を引かれます。)
— Sir. I think…
(サー。私が思うには……)
— It’s just the kind of innovative thinking the CBI needs more of.
(まさに、CBIがもっと必要としている、革新的な発想です。)
— Using a convict to catch a killer– it’s synergy.
(受刑者を使って犯人を捕まえる。シナジーですよ。)
The Mentalist Season4 Episode15 (War of the Roses)

What do you think, ~? は、名前を添えて意見を求める形です。I’m intrigued. の intrigue は「興味をそそる」という意味で、interested よりも、強く引きつけられた響きがあります。

the kind of ~ (that) … は「…するような〜」という言い方で、needs more of と合わせて「もっと必要だ」と持ち上げています。synergy は、複数のものを組み合わせて生まれる相乗効果を指す語で、ビジネスの場面で使われることの多い言葉です。言いかけで途切れた台詞のあとに、これらの言い回しが続く点も確かめられます。

「You’re right. … But ~」指摘を認めたうえで、手続きはすでに済んでいると返す

タイトルの This isn’t even our jurisdiction. が出てくるのは、同じ会話の少しあとです。

— Sir, this isn’t even our jurisdiction.
(サー、これはうちの管轄ですらありません。)
— We couldn’t get her released if we tried.
(たとえ試みても、彼女を釈放させることはできません。)
— You’re right.
(その通りです。)
— But the warden at Golden Valley State Prison’s already approved it.
(ですが、ゴールデンバレー州立刑務所の所長が、すでに承認しています。)
— Miss Flynn’s guaranteed a furlough through the rehabilitation program that the governor instituted.
(ミス・フリンには、知事が設けた更生プログラムを通じて、特別外出が保証されています。)
— Apparently, she’s a model inmate.
(どうやら、模範囚のようです。)
The Mentalist Season4 Episode15 (War of the Roses)

jurisdiction は、法的な権限が及ぶ範囲を指す語で、「管轄」と訳されます。isn’t even ~ の even は、「〜でさえない」と、問題の大きさを強調しています。

この指摘への返しは、まず You’re right. と認める形です。相手の言い分を先に受け入れることで、反対されたまま話を終わらせずに、次の言葉への土台を作っています。そのうえで But ~ already approved it. と続けています。already が入るため、「これから頼む」のではなく、「手続きはもう済んでいる」という事実の知らせになります。

続く guaranteed a furlough の furlough は、ここでは刑務所からの一時的な外出許可を指しています。Apparently, は、聞いた話や見た様子に基づいて述べるときの副詞で、a model inmate(模範囚)という評価を、断定を避けて添えています。誰が誰に言ったのかまでは、この台詞だけでは決まりません。

「which is exactly why ~」と「What could possibly go wrong?」理由を言い切り、問いの形で念を押す

同じ会話は、さらに続きます。

— Well, which is exactly why I’ll be assigning two agents to guard her at all times.
(まあ、だからこそ、常に2人の捜査官を彼女の警護につけるのです。)
— See, Lisbon? What could possibly go wrong?
(ほら、リズボン。いったい何がうまくいかないというのですか?)
The Mentalist Season4 Episode15 (War of the Roses)

which is exactly why ~ は、直前に出た内容を理由として受け、「だからこそ〜する」と続ける形です。which が前の話の全体を指し、exactly が理由の結びつきを強めています。assign A to B は「AをBに割り当てる」、at all times は「常に」という意味で、警護を切らさないという範囲を言い切っています。

後半の See, ~? は、相手の名を呼んで同意を求める形です。呼びかけられているのはリズボンで、話し手は台詞だけでは決まりません。

What could possibly go wrong? は、問いの形をとりながら、答えを求めているわけではありません。「何が問題になるというのか」と、問題は起きないはずだと言い切る反語として使われることの多い言い方です。possibly が入ることで、「そもそも起こりうるのか」という強調が加わります。皮肉の度合いは、台詞だけでは決まりません。

まとめ|反対された場面で使う英語

No, I didn’t say that. I said ~. で言い直し、You’re right. But ~ already approved it. で反対を認めて返し、What could possibly go wrong? で念を押す流れを見てきました。運び方は台詞ごとに異なります。

反対された場面の英語に注目しながら観ると、短い台詞の働きが身近に感じられます。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面の英語を扱っています。

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