リスクのある計画に迷う仲間を誘い、背中を押す場面の英語|『メンタリスト』S04E02で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: リスクのある計画に迷う仲間を誘い、背中を押す場面の英語|『メンタリスト』S04E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第2話には、リズボンの職を救うために、ある計画を持ちかける秘密の集まりが出てきます。計画を口にする、渋る反応が出る、実績を持ち出す、リスクを確かめて乗るという流れが、短いやりとりに収まっています。

仲間を危ない橋に誘うときの英語を、台詞に沿って順に見ていきます。誘う側の言葉と、乗る側の言葉の両方がそろっています。

目次

「we got one shot」計画を持ちかけ、反応を受ける

ヴァン・ペルトが「secret meeting」の時間だと呼ばれ、集まりが始まります。最初に出るのは、リズボンの職を救うための提案です。

— The way I see it, we got one shot at saving Lisbon’s job.
(見たところ、リズボンの職を救うチャンスは一度きりだ。)
Rigsby: You think we can?
(できると思うか?)
— All we have to do is solve the murder without Haffner.
(やるべきことは、ハフナー抜きで事件を解決することだけだ。)
— Then we take the murderer to Bertram, use our success as leverage to get Lisbon back.
(そのうえで犯人をバートラムのもとへ連れていき、成功を材料にリズボンを戻させる。)
— That’s not gonna work.
(それはうまくいかない。)
The Mentalist Season4 Episode2 (Little Red Book)

The way I see it は、「私の見るところでは」と自分の見立てを切り出す前置きです。one shot は「一度きりの機会」という意味で、we got one shot at ~ing の形で、チャンスが限られていることを伝えています。we got は have got を口語で縮めた形で、ここでは「持っている」という意味です。バートラムは、台詞の中でリズボンの処遇に関わる人物として名前が挙がります。

All we have to do is ~ は、「〜するだけでいい」と、必要なことを一つに絞る言い方です。やることが少なく聞こえるため、持ちかける側が使うと、相手の負担を軽く見せる働きがあります。leverage は、本来はてこの意味で、交渉を有利に進める材料を指します。ここでは、成功を材料にしてリズボンを戻させるという筋立てです。

リグスビーの You think we can? は、実現できるかどうかを確かめる質問です。gonna は going to の口語の形です。That’s not gonna work. の work は「機能する、うまくいく」という意味で、この計画では通らないという見通しを短く述べています。計画の中身をひと通り聞いたうえで、結論だけを先に口にする形です。

「When have I steered you wrong?」実績を持ち出して口説く

渋る反応が出たあと、同じ集まりの中で説得が続きます。ここでは、過去の実績を引き合いに出す言い方が使われます。

— Come on. When have I steered you wrong?
(頼むよ。間違った方向へ導いたことがあるか?)
The Mentalist Season4 Episode2 (Little Red Book)

続くやりとりは、次の二つの発言です。

— How do we solve the murder without Haffner?
(ハフナー抜きで、どうやって事件を解決する?)
— We catch the killer before he does.
(ハフナーより先に犯人を捕まえる。)
The Mentalist Season4 Episode2 (Little Red Book)

Come on. は、相手を促したり、まあまあとなだめたりする呼びかけです。steer ~ wrong の steer は「舵を取る」という意味で、steer you wrong は「間違った方向へ導く」という形になります。When have I ~? と問うと、「そんなことはなかったはずだ」という含みが出ます。

続く How do we solve ~ without Haffner? は、計画の中身を尋ねる質問です。答えの before he does は、「彼がやるより先に」という意味で、does が catch the killer の代わりになっています。具体的な方法を問う質問と、それに答える一言が、短く並んでいます。答えは長い説明を付けず、一文で言い切られています。

このあとにも計画についての説明が続き、やりとりはリスクを口に出して確かめる段階へ移ります。

「I’m in.」リスクを確かめて乗る

計画の説明のあと、乗るかどうかを決める言葉が交わされます。ここでは、危うさを確認したうえで参加を表明する流れです。

— It’s insubordination. We’re already on the edge here.
(これは命令違反だ。もう崖っぷちにいる。)
— It’s for the boss.
(ボスのためだ。)
— This goes wrong, we’re out. They’re not going to give us another chance.
(これが失敗すれば、終わりだ。もう一度機会をもらえることはない。)
— I don’t care. I’m in.
(構わない。乗る。)
— Me, too.
(同じく。)
— That’s the spirit.
(その意気だ。)
The Mentalist Season4 Episode2 (Little Red Book)

insubordination は、上の立場の人の指示や秩序に従わないことを指す語です。on the edge は「端に立っている」ことから、追い込まれた状態を表します。This goes wrong, we’re out. は、「もし」にあたる if を省いた形で、go wrong が「うまくいかなくなる」、out がここでは「外される、終わりになる」という意味合いです。続く another chance は「もう一度の機会」で、失敗したときの見通しを具体的に示しています。

I’m in. は、計画や集まりに加わると宣言する短い言い方です。Me, too. で同じ立場を表明し、That’s the spirit. は「その意気だ」と、乗った相手を励ます言葉になります。

リスクを先に言葉にしたうえで、I don’t care. と言い切って乗る流れは、迷いを残さない決め方の一例です。

まとめ|持ちかける言葉と、乗る言葉

we got one shot で機会の少なさを示し、When have I steered you wrong? で実績を持ち出し、I’m in. で乗る流れを見てきました。持ちかける側と乗る側の言葉が、段階ごとに出てきます。

次回も『メンタリスト』と一緒に、英語を楽しく学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。

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