「今日付けで停職」と告げられたら、何と返す?|『メンタリスト』S04E01で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「今日付けで停職」と告げられたら、何と返す?|『メンタリスト』S04E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第1話では、回復を待つリズボンのもとに、上司のバートラムが訪れます。気づかいの言葉から始まった会話は、やがて「今日付けで停職」という通告に変わります。

通告の前置き、理由の聞き返し、話を先送りにする言い回しを、台詞に沿って順に見ていきます。通告される側が言葉を返す場面なので、聞き返し方や、返事の組み立て方にも注目できます。

目次

「Don’t rush your recovery.」気づかいの言葉に続く、停職の通告

回復を待つリズボンを、上司のバートラムが訪ねます。体調をたずねるやり取りを経て、会話は次のように進みます。

Bertram: I want to extend my own and the Bureau’s deepest sympathies to you.
(私個人としても局としても、心からの同情をお伝えします。)
Lisbon: Thank you. The doctor says I should be up and around in a day or so.
(ありがとうございます。医師の話では、一日かそこらで起きて動き回れるそうです。)
Bertram: Oh, excellent. Excellent. But…
(おお、それはよかった。実によかった。ただ……)
Bertram: D-don’t rush your recovery. You have plenty of time.
(か、回復を急がなくていい。時間はたっぷりある。)
Bertram: You and your team are suspended as of today.
(きみと班は、今日付けで停職とする。)
The Mentalist Season4 Episode1 (Scarlet Ribbons)

最初の extend ~ sympathies to you は、気持ちを相手に差し出す形の改まった表現です。バートラムは「my own and the Bureau’s」と、自分個人と局の両方の名で述べています。何についての言葉なのかは、この発言の中では示されていません。

be up and around は、起きて動き回れる状態を指します。リズボンの in a day or so の or so は「およそ」で、一日ほどという見通しをぼかしています。

バートラムは Oh, excellent. と受けたあと、But… で言葉を切ります。

続く Don’t rush your recovery. You have plenty of time. は、rush が「急ぐ」、plenty of time が「時間はたっぷりある」で、休息を勧める言葉です。D-don’t は最初の音を繰り返して言いよどむ形になっています。その直後に suspended as of today が来ます。as of today は「今日付けで」という意味で、決定の効力が始まる日を示します。対象が you and your team と、リズボン個人ではなく班全体である点も、この一文から読み取れます。

「Suspended. Why?」言われた語を繰り返して理由を聞く

通告を受けたリズボンは、短い聞き返しで応じます。

Lisbon: Suspended. Why?
(停職、ですか。なぜです。)
Bertram: Really? You have to ask?
(本気か? それを聞くのか。)
The Mentalist Season4 Episode1 (Scarlet Ribbons)

Suspended. は、be suspended(停職にされる)の受け身から are を省き、過去分詞だけを残した形です。Suspended. Why? 全体では、相手が言った語をそのまま繰り返し、続けて理由をたずねる形です。繰り返すことで「聞こえた」と示してから、Why? の一語で理由を求めています。長い文にせず、短い二語で切っています。

Really? は、相手の言葉が意外だったときや、聞くまでもないと感じたときに文頭で使われることの多い一語です。バートラムの Really? You have to ask? は、have to ask で「聞かなければならないのか」と返しています。理由は聞くまでもないだろう、という含みのある返しです。このあと、バートラムは停職の理由として、これまでの経緯を挙げていきます。その中身はここでは扱いません。

Why? の一語は、説明を求める合図として働いています。通告に対して、承知しましたと答えるか、理由をたずねるかで、会話の向きが変わります。この場面のリズボンは、理由をたずねる側を選んでいます。

「Focus on getting well.」落ち着かせて、決定を先送りにする言い方

理由が示されたやり取りを挟んで、バートラムは話を収めにかかります。

Bertram: Shh, stay calm, Lisbon. Focus on getting well.
(しっ、落ち着きなさい、リズボン。回復に専念するんだ。)
Bertram: We’ll revisit your status when you’re fully recovered.
(きみの処遇は、完全に回復してから改めて検討する。)
Lisbon: But what about Jane?
(でも、ジェーンはどうなるんですか。)
Bertram: Forget about Jane.
(ジェーンのことは忘れなさい。)
The Mentalist Season4 Episode1 (Scarlet Ribbons)

冒頭の Shh は、相手を静かにさせるときの間投詞です。stay calm は「落ち着いて」、focus on ~ は「〜に集中する」という意味です。getting well と合わせて、「いまは回復のことだけを考えなさい」と話題を絞っています。revisit は「もう一度取り上げる」ことで、status は立場や処遇を指します。when you’re fully recovered と時期を条件にして、結論を先に延ばしています。when 以下を満たすまでは何も決めない、という言い方で、いつ決まるのかは示されていません。

リズボンの But what about ~? は、話の流れからこぼれた事柄を引き戻すときに使われることの多い形です。ここでは、ジェーンの処遇を持ち出しています。バートラムの返しは、forget about ~ の命令形で、その話題はここまでだと打ち切る言い方になっています。

まとめ|通告の前置きから先送りまでの英語

as of today で効力の始まりを示し、Suspended. Why? で理由を求め、revisit your status で決定を先に延ばす流れを見てきました。

気づかいの言葉のあとに通告が来る順序は、この場面の英語の特徴のひとつです。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面の英語を扱っています。

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