海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン4第1話には、事件当日の防犯映像を見せてほしいと頼む場面があります。頼まれた側は令状を求めて渋り、頼んだ側は令状はないと告げます。
用件の切り出し、条件をつけた返事、手続きを理由にした断り、そして折れるひと言までが、短い会話の中に収まっています。順に見ていきます。映像を頼む側と応じる側、双方の英語がそろっています。
「We need to see ~」用件を切り出し、快く応じてもらう
映像を持っている相手のところで、まず応対する側が声をかけます。続いて、映像を頼む側が用件を切り出します。
— How can I help you?
(どういったご用件でしょうか。)
— We need to see that day’s video surveillance footage.
(その日の防犯カメラの映像を見せてもらいたいんです。)
— Oh, of course, sure.
(ああ、もちろん、いいですよ。)
The Mentalist Season4 Episode1 (Scarlet Ribbons)
How can I help you? は、来た相手に用件をたずねる定型の一言です。接客や窓口の場面で使われることの多い形で、「どうされましたか」に近い働きをします。
頼む側の We need to see ~ は、「〜を見る必要がある」と、お願いというより必要なことを述べる形です。丁寧に頼むときの Could I see ~? などと比べると、事務的で率直な印象になります。that day’s は「その日の」、video surveillance footage は「防犯カメラの録画映像」という意味で、どの日の映像かは直前の流れで決まっているため、日付は添えられていません。
応対する側の Oh, of course, sure. は、of course と sure を重ねた承諾の返事です。ためらわずに引き受ける言い方として、頼みごとへの返事によく登場します。この返事のあと、話は映像の渡し方へ進みます。
「Just show me the warrant」条件をつけた返事と、急いでいる事情の伝え方
映像を渡してもらえる流れになったところで、応対する側が条件を出します。それに対して、頼む側は短く返します。
— No problemo. Uh, just show me the warrant, and I’ll get right on it.
(問題ないよ。えっと、令状さえ見せてくれれば、すぐ取りかかるよ。)
— We’ll send it. We’re in a hurry here.
(送ります。こっちは急いでるんです。)
The Mentalist Season4 Episode1 (Scarlet Ribbons)
No problemo. は No problem. をくだけさせた言い方で、「いいよ、大丈夫」と軽く請け合うときに使われます。そのあとの just show me the warrant, and I’ll get right on it が、この発言の中心です。
show me X, and I’ll ~ は、命令の形に and をつないで「X を見せてくれれば、〜する」と条件を示す形になります。warrant は令状のことで、作中ではこの書類を見せることが、映像を用意する前提として求められています。get right on it は「すぐ取りかかる」という意味で、right が「ただちに」という勢いを加えています。
頼む側の We’ll send it. は、先方の求めに「送る」と応じる一言です。続く We’re in a hurry here. は、自分たちが急いでいることを短く伝えています。急いでいると告げる場面では in a hurry がよく使われ、here を添えると「こちらは今、急いでいる」という現場の切迫感が出ます。条件を出されても断らず、「送る」と「急いでいる」を続けて返す流れです。
「It’s protocol.」手続きを理由に渋られ、折れてもらうまで
話はここで終わらず、応対する側は令状を先に見たいと繰り返します。
— I need to see the warrant first, though. It’s, uh, it’s protocol.
(でも、先に令状を見せてもらわないと。その、規則なんで。)
— There is no warrant.
(令状はありません。)
The Mentalist Season4 Episode1 (Scarlet Ribbons)
though は文末に置くと、「ただし」「でも」と直前の流れに水を差す働きをします。first と合わせて、「先に令状を」と順番にこだわる言い方になります。protocol は「決められた手順・規定」という意味で、個人の判断ではなく手続きだから、と理由を示すときに使われます。It’s, uh, it’s protocol. と言いよどみながら繰り返しているところにも、規則に頼って断る様子が出ています。
これに対する There is no warrant. は、no で名詞を打ち消す短い断言です。令状の有無という事実だけを告げ、この発言の中では言い訳も謝罪も添えていません。このあと、令状がない理由をめぐるやりとりが挟まります。
— Wow, that’s, uh… rough week.
(うわ、それは、その……大変な一週間ですね。)
— Uh, I guess I can run you off a copy.
(えっと、コピーを作ってあげられるかな。)
— That’d be great. Thank you.
(それは助かります。ありがとう。)
The Mentalist Season4 Episode1 (Scarlet Ribbons)
rough week は「大変な一週間」で、相手の状況に触れる一言です。そのあとの I guess I can ~ は、I guess を付けて言い切りを避け、渋っていた立場から折れるときの言い方になっています。run you off a copy の run off は、コピーを手早く作ることを指す口語的な言い方です。
頼む側の That’d be great. は That would be great. の縮めた形で、「それは助かる」と喜びを控えめに示す返事です。Thank you. を添えて、会話は落ち着きます。
まとめ|頼み方、条件の示し方、折れ方の英語
We need to see ~、just show me X, and I’ll ~、It’s protocol.、I guess I can ~ と、頼む、条件を示す、規則を盾に渋る、折れる、という流れの言い方を見てきました。
どの言い方も短く、場面の役割がはっきりしています。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。


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