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『モダンファミリー』シーズン4第3話では、アレックスの新しい友人スカイラーのことを、母親のクレアは快く思っていません。その後、授業を抜けていたアレックスと顔を合わせたクレアは、アレックスの予想とは違う返し方をします。
今回は、相手の反応を先回りして決めつける言い方と、その予想を外して相手に問いかける言い方を、母と娘の2つの場面から順に見ていきます。
「freak out like you always do」で反応を決めつける
クレアはアレックスの服装を見て、新しい友人スカイラーの影響ではないかと考えます。そして、アレックスにこう切り出します。
Claire: Hang on.
(ちょっと待って。)Claire: I don’t like this Skylar.
(そのスカイラーって子、気に入らないわ。)Modern Family Season4 Episode3 (Snip)
this Skylar の this は、話題にのぼった人を「その〜って子」と少し突き放して指す使い方です。このあとクレアが、周りに合わせるために自分を変える必要はないと言い聞かせる場面は、同じ回のフレーズ記事で詳しく取り上げています。
後の場面で、クレアは授業を抜けていたアレックスたちと顔を合わせます。アレックスは事情を説明しながら、クレアの反応を先に言い当てようとします。
Alex: Okay, we cut last period— big deal— because we’re shaving the backs of our necks, which is totally a style.
(分かったよ、最後の授業はサボった。だから何? 首の後ろをそってるの。これ、完全に今どきのスタイルだから。)Alex: But of course now you’re going to freak out like you always do about every little thing.
(でもどうせ、いつもみたいに何でもかんでも大騒ぎするんでしょ。)Claire: Let’s do it.
(やろうじゃない。)Alex: What?
(えっ?)Claire: Yeah.
(そうよ。)Modern Family Season4 Episode3 (Snip)
freak out は「取り乱す、大騒ぎする」という口語です。like you always do を添えると「いつもの反応」として相手を決めつける響きになり、about every little thing(どんな小さなことにも)がそれをさらに強めています。of course now も「どうせ今から」という先回りの気持ちを表しています。
アレックスの前半にも、若者らしい言い方がそろっています。cut a class は「授業をサボる」、big deal は文中に挟むと「それが何?」と軽く流す皮肉になります。totally は「完全に」と強めるくだけた言い方です。
- A: You’re going to say no, like you always do.
(どうせ、いつもみたいにダメって言うんでしょ。) - B: Actually, I was going to say yes.
(実は、いいよって言うつもりだったけど。)
アレックスが並べた予想に対して、クレアの返事は Let’s do it. の一言です。大騒ぎを予想していたアレックスが What? と聞き返すところに、予想が外れた戸惑いが表れています。
always や every を使った言い方は、相手のふだんの様子をひとまとめにして語るため、言われた側が反発したくなることもあります。先回りして「どうせ〜でしょ」と言う形は、相手の出方を封じるつもりが、逆に意外な返事を招くこともある、という流れがこの場面から読み取れます。
「Are you afraid?」で問い返す
クレアはさらに「Let’s shave up some heads.」と誘いかけ、今度はアレックスの方が引き始めます。
Claire: Who’s first?
(誰から?)Alex: Uh, okay.
(えっと、あの……)Alex: Okay, mom, we– we don’t need you to do that.
(ねえママ、その……ママにやってもらわなくていいから。)Claire: Are you afraid?
(怖いの?)Alex: I’m not afraid!
(怖くないし!)Claire: Then let’s do this.
(じゃあ、やるわよ。)Claire: It’s shaving time.
(さあ、そる時間よ。)Modern Family Season4 Episode3 (Snip)
We don’t need you to do that. は「そこまでしてくれなくていい」と、相手の申し出をやんわり断る形です。need you to ~ を否定にすることで、「あなたがする必要はない」と遠回しに伝えています。先ほどまで強気だったアレックスが、ここで引く側に回っているのが分かります。
クレアの Are you afraid? は、答えによって次の一手が決まる問いかけです。I’m not afraid! と言い返せば、Then let’s do this. と受けて立たれてしまいます。Then(それなら)で相手の言葉をそのまま根拠にして話を進めるのが、この短いやり取りの要と言えます。最後の It’s shaving time. は「〜の時間よ」と場を仕切る決まった形で、クレアが話の主導権を握ったまま進めていることが分かります。
相手の強気な言葉をそのまま受けて立つ流れについて、英語には call someone’s bluff(相手のはったりに対して「じゃあやってみせて」と応じる)という言い回しもあります。
- A: I could run a marathon if I wanted to.
(その気になればマラソンくらい走れるよ。) - B: Then let’s do this. Sign up with me.
(じゃあやろうよ。一緒に申し込もう。)
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| freak out like you always do | 相手の反応を決めつける |
| big deal | 「それが何?」と軽く流す |
| We don’t need you to do that. | 申し出をやんわり断る |
| Are you afraid? | 相手に問い返す |
| Then let’s do this. | 相手の言葉を受けて話を進める |
まとめ|決めつけと、予想を外す返し
you’re going to freak out like you always do で相手の反応を先回りし、Are you afraid? と Then let’s do this. でその予想を外して問い返す。母と娘のやり取りから、決めつけと切り返しの英語が見えてきます。
アレックスとクレアの会話を観ながら、言葉の駆け引きをこれからも拾っていきましょう。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、姉妹の皮肉の応酬やミッチェルとキャメロンの会話も扱っています。


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